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人類終結戦争   作者: phoenix
理想と幻想
43/67

復讐者 完成編

俺はビルの入り口まで来た。確かに、人の血のにおいがただよっている。


「侵入者、侵入者、速やかに廃除……」


監視ロボットが俺の目の前に4機ほど現れた。


「地下にはどう行くんだ?」


「教える必要はない………」


「そうか………あっ、動いたら壊れるから気を付けてね」


3機のロボットが動いた。


ドカーン。


見事に粉々になった。


「いい光景だね………お前もこうなりたくなかったら地下にいく方法教えてくれよ」


「ビルの中にある階段で地下に行ける……早く解放してくれよ」


「ロボットでも生きたいと思うんだ………動いていいよ」


このロボットが動いたと同時に………


ドカーン。


「お前に生きる選択肢なんてないよ。でもよかったじゃん。侵入者の足止めとして評価されるよ。結局壊れちゃったけどね……ハハハ…ハッハッハ」


そして二人組の待つ場所にたどり着いた。


「あまり手を汚したくないから町の人々を解放してくれないかな?」


「嫌だと言ったらどうする?」


「理由を聞こうか………」


「おもしろい………正義は正しいことをすることだと思うか?」


「違うな……」


「俺はすべての人間は正義をしていると思う。しかしな、その正義を完全に否定されたらどうだ?俺はそいつらを許せない」


「お前は今何をしてると思う?」


「俺は悪をしている。でも、悪は正義があってこそ成り立つもの。だったら正義を壊してしまえばいいんだよ。俺はそう考えている」


「フッフッフ……ハッハッハ……おもしいよ。君とはよく似てる気がするよ。その品性の曲がり方とかな……ハッハッハ」


「お前は正義をしに来たんだろ。だったら死…………ぐはっ……」


俺はそいつの左脇腹を貫いた。


「勘違いしないでくれ。これは正義ではない。ただの気休めにすぎない行為だよ……何で俺とお前は同じではなく似てる。そう言ったのだと思う?」


「…………」


「俺は正義を壊し、悪も壊す。そこに残った無だけが俺を動かす。でも、今の俺は悪が支配している。だから悪人を殺し、無にならなくてはならない。よかったね。俺の力の生け贄になれるよ………ハッハッハ」


そう言って、彼の身体を見えなくなる大きさまで切り刻んだ。


「お前は殺されるか………それとも自分で死ぬのか……五秒で選べ……」


「この………バケモノが~」


俺は両腕両足を見事に切断されて、瓦礫の下敷きになった。


「所詮この程度………ハッハッハ」


彼が俺の方向を見たとき………彼の死の瞬間だった。


「なん………だと……」


俺の身体は元通りになっていた。


「怖いよな………辛いよな………お前には何が見える?」


「は……羽根が……お前の背中に羽根が……羽根が生えてる」


「それがお前の遺言だ………君たちのおかげでまた一歩完成に近づいたよ……」


俺はこのときは気付かなかったが、背中に羽根が生えてたようだ。



「おい起きろ………」


女の子は目を覚ました。


「私は死んだんじゃ……」


「後は好きにしてくれ。もう俺とは関わるな」


「あなたは………」


復讐者(リベンジャー)の神風高斗。正義も悪も俺が滅ぼす!」


俺は完璧な存在に近づいてこの町を去った

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