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人類終結戦争   作者: phoenix
伝説の武器を求めて
39/67

漆黒魔女

俺の震えは止まった。心臓を貫かれた時に止まった。自分の頭の中でハッキリと浮かんできた文字


『死』


手も足も動かない。兄さん以外に負けたことはなかったのに………俺は結局自分の強さに過信していただけなんだ。所詮兄さんの作ったデータには勝てても普通の人間には勝てない………


「次はどこをバラバラにしてやろうか………私をガッカリさせた腹いせだよ……」


何で俺は逃げようとしている。戦え。そういい続けていたのは俺なのに………


「そうだき右足から時計回りに切り落とそうか………」


戦え。嫌だ。戦え。嫌だ。戦え。嫌だ。戦え。嫌だ。戦え。嫌だ。戦え。嫌だ。どうせ勝てないのに………

俺は目をつぶろうとしたときだった。脳裏に蘇る記憶に触れていた。


「約束だよ」


どこかで……誰と……何を……約束したんだ……俺には約束した奴なんて………落ちている大剣を見て思い出した。


「次に会うときは………」


彼は俺の目の前で死んだ。いや、殺された。だけど、あいつとの約束をまだ終えてない。死ぬ間際に聞いたアイツの一言を


「ゲーム・マスターを………倒して……」


まだ死ねない。死んでは駄目だ。俺は………俺は……


「ゲーム・マスターをぶっ殺すんだ~!」


俺は立ち上がってすぐさま大剣を拾い、死神目掛けて剣を降った。


「なに!」


彼女の頬を剣が掠めた。


「おかえしだ!」


彼女の左腕を切り落とした。


「どうだ!」


彼女は不気味に笑い始めた。


「面白いよ。君たち兄弟は面白いよ。だからこそ私も本気をださないとねぇッ」


彼女を暗い赤のオーラが包み始めた。


「まさか………」


俺は心臓に刺さった剣を抜きながら驚いた


「瑛太だけだと思った?それは浅はかだよ。私でも………あなたでもできる」


そうだ。驚く必要もない。俺もこれを使える記憶がある………


「見せてあげるよ………私の分身を………」


「分身だと…………」


「そう。この力は私たちの分身。だから私たちの身体の中にいる………」


姿をゆっくり変えてく死神を見て改めて思った。俺はもう進むしかないことを…


「私の名は漆黒(ダークネス)魔女(デスアンカー)。君を殺したくてたまらない」


「出来るものな………ら………」


たった一瞬だった。俺の身体中から血が吹き出した。


「でも殺すのは今度にするよ………君が生きてたら………」


「このやろ………うッ………」


俺はバタンと倒れた。死神は誰かに連絡を取っていたようだ。


「こっちの作業は終った………」


誰と話してるなんて考えることも出来なかった

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