2つの再会
誤字脱字は伝えて下さい
彼女は目の前に立っていた。
なんだろう…………とても不思議な感じだ……今までにない感じだ。
彼女は、不意に俺に話しかける
「あ、あの…………」
聞き覚えのある声だった。
俺は彼女を知っている。たぶん彼女もそうだろう。
「あの……」
彼女の一言は、意外なものだった。
「あなたは…………どうして………戦うの……?」
「…………!?」
「ずっと………聞きたかった……」
思い出した。彼女はあのときの………
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「どうして?」
「俺には覚悟がない。だから………強くなってくれ!」
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「それはどうゆう意味だ?」
「意味ってなんのこと?」
「君が俺の戦う意味を知ってどうなるの?」
「どうって………」
「君はそれでどうするの………」
「……………………」
「それを知って君は強くなるの?」
「あなたは変わってないね」
「…………………」
すごく痛いところをつかれた。俺はあのときから変わってない。
「なんか安心したな」
「安心?」
「私は、君のことが好きみたい」
「……………」
俺は反応に困った。
「……………」
「あのときから………ずっと……君の顔を見てきた……」
「…………」
俺の心臓の動きがはやくなる。
「自分を………君を見て失うことができた…」
「…………」
「だけど………失いきれなかった」
そのとき俺は思った。彼女は俺と同じなんだ。俺は兄を見て………彼女は俺を見て……
「そして、わからなくなっちゃった……本当の私を……」
俺は、そっとメニューを開いた。
「俺と………」
そのとき、俺と彼女の間に雷が落ちた。そして、
「高斗くん…………久しぶりだね」
「兄………さん………」
知らないうちに、怒りの感情が込み上げてきた。
「勘違いしないでくれ。今日はパーティーを組に来たんだよ。君と………」
「俺と…………」
「正確には君だけではない………そこにいる零二くん。そして…………」
「まさか…………彼女だと………」
「わかってくれたか………このイベントだけさ……」
「この子をパーティーにする理由はなんだ!」
「4人でデュエルしよう。剣を交えよう」
「なんのつもりだ………」
零二はすでに戦闘体勢だ。彼女も準備はできているようだ。
「名前は………」
「吉良澪野。高斗さん………戦いましょう」
「俺は………全員斬る。その覚悟はあるのか?」
瑛太がかえす。
「覚悟をするのは君だよ。闇に堕ちる覚悟はあるのか?弟よ……」
零二と澪野はすごく驚いた表情でこちらに目を向ける。
「高斗くん……どうゆうことだ」
「高斗さんのお兄さんって……」
この状況は全員敵。なら……全員斬る!
俺らは全員で、
『デュエル開始!』
勢いよく、踏み出した