another world その1 5年前のはじまり………
今回から、兄の話です。視点は瑛太です。
誤字、脱字などあったら言ってください。
俺の名前は神風瑛太。俺には、弟と妹を含む5人家族の長男だ。妹は5年前のある事件で亡くなっている。弟は、俺のことをよく思ってくれている奴だ。
俺は、人気者であり嫌われ者だ。成績優秀で、運動神経もずば抜けてよく、常人離れしていた。俺のことを皆は天才と呼ぶ……………あまり嬉しいことではない。でも、俺はこの退屈ですべてを失ったこの世界で過ごしてきた。それは、1週間後の『成人式』の日のために…………
5年前、俺は家族で海に出掛けていた。妹の提案で鎌倉の海にいっていた。妹や弟との時間は、俺の最高の幸福とありのままの自分を出せる時間だった。しかし、俺の人生を変える出来事があった。それにより、俺は家族を全員失った。その出来事から1週間は、時間が止まっていた気がした。
ある日、俺はある少女に出会う。彼女との出会いは、俺のすべてを変えた………
その少女は、日本の人間ではなくソ倭の人間だった。ソ倭の人々には、右腕に龍の入れ墨をする決まりがあったから、すぐにわかった。
「何であんなことをしたんだ………」
「…………………………」
「黙ってないで何か言えよ!」
「…………………」
「ふざけるなぁ~~~~ッ」
俺は足元に落ちていたナイフを拾い、少女に襲いかかった。少女は動かず、左腕にナイフが刺さった。そこからは血が涙のように流れていた。
「私の腕1本。いや、私の命で君の辛さがなくなるなら好きにしなよ………」
俺は、頭から足の指先まで震えが止まらなかった。俺はなんて青いんだろう。自分が正しく、他人は間違ってる。そんなことない。むしろ逆だ。絶対的な力、絶対的な正義が欲しかった。すべての人間を従える力が欲しい………そんな俺にある男が近寄ってきた。
「俺たちの仲間に、いや、組織の一員にならないか?」
「俺が………あんたたちと………」
「もちろん、すぐに認めるわけではない」
「………………」
「今から、ある場所に来てもらうけどいいかな?」
「ああ……」
「目をつぶってくれ」
俺は言われるままに、目をつぶった。
「目を開いてくれ」
目を開くと、そこは闘技場だった。目の前には、誰かたっていた。
「正面にいる奴と、真剣な殺し合いをしてくれ。名前は昭子と言う。それが君の入団テストみたいなものだ………」
俺は憎しみをすべて力に変えて、昭子という少女に戦いを挑んだ………
読んでいただきありがとうございます。
戦いのお話しを書きたいのですが、なかなかうまくいきません。これからも頑張っていくので、読んでいただけると嬉しいです。