俺とルシファーと香………
よくやく、20話まできました。今回は少し違った感じで書くつもりでしたが、結局いつも通りでした(笑)
それから、リアルの友達に
「これ、ソード・アート・オンラインにそっくりすぎだ!」
って言われて、よく読んで見たら本当にそっくりでした(笑)
前書きなのに、雑談ばかりで申し訳ございません。この話で、香の正体が少しわかります。では、記念すべき20話です。
暴走しているルシファーは瑛太に傷一つつけることもできず、ただ力を無駄に使っているだけだった。
「ルシファー。君にもがっかりだよ。せっかく君を封印からといたのに…………」
「黙れ~~~~あんたに言われる筋合いはない」
鋭くて早い攻撃。だけど、何か無駄が多く瑛太には当たらない。そんなときだった。
「やめてください。あなたはそんなことをするために、ここにいるのですか?」
香は、ようやく意識を取り戻し、俺に話しかけてきた。いいや、俺というよりはルシファーに話しかけているようだった。
「確かに、あなたの過去には憎んでも、憎みきれない過去があります。だからって、自分を失ったら、あなたはあなたじゃない」
「我が自分を見失っているだと………そんなことは……」
「今、あなたはここにいるべき力も意味もない。だから、もう少し…………」
香は必至に説得した。
ルシファーも落ち着きを取り戻した。そして、
「香。いや、我の使いのジャスミンよ。もう一度、我に力を貸してくれぬか………」
「わかりました、ルシファー様。全身全力であなた様の力になります」
香は自分の姿を変えていき、少しずつ剣に変化していった。
「……………………」
そして、その剣をルシファーは握り、瑛太に矛先を向けた。
「………話はすんだか………」
「ああ………これからが、本当の戦いだ……」
先程とは、くらべものにならないくらい早く、鋭く、殺気に満ちた戦いだった。
俺は、ずっと怖かったのかもしれない。本当は逃げたくてしょうがないのかもしれない。だから、俺はルシファーの力に頼ったのかもしれない。だから、信じることしかできなかった…………俺の意識は実はもうはっきりしている。だけど、すべてをルシファーに任せている。情けない。無力な自分が………申し訳ない。自分の代わりに戦っているルシファーに………
力がほしい………力がほしい………力さえあれば……でも、こんな俺の考えは馬鹿なことなんだ………わかっていても、捨てきれない。力は、得るものではなくつけるもの。そんなことを誰からか、聞いたことがある。誰だっけ………とても笑顔が素敵で………時には勇敢で………誰よりも人思いで………そんな温かい人がいた。名前は……………………
「一緒に戦おう。高斗さん………いや、高斗お兄ちゃん……」
神風………香。何で忘れてたんだろう………
俺は意識を取り戻すと、そこには兄が立っていた。
「どうだったかい。苦痛だったかい?ダークエンドナイトの悪夢は………」
「すべて…………兄さんが見せた幻だったのか………」
「ちょっとだけ違うかな。ダークエンドナイトは、くらった人の過去や思いが悪夢となって見える。つまり、俺が見させたのではなくお前が自分で見たんだよ………」
「香は………」
「そうだよ………香は俺たちの妹さ……」
「じゃあ、ルシファーは…………」
「ルシファーは…………そのうちわかるだろう」
「でも、俺はルシファーと会話をした………」
「………………………」
「ルシファーは、本当に俺の中にいるのか?」
「ああ………いるさ。でも、ある力によって封印されている………」
少し沈黙な状況になった。そして俺は口を開いた。
「まだ続けるの………」
「その必要はない………俺は退かせてもらうよ」
「次は…………絶対に…………」
兄は、一瞬でいなくなってしまった。兄のダークエンドナイトの幻が、現実なのか、それとも作り物なのか、俺には考えられなかった。
よくこんな話が20話まで続いていますよね(笑)後1~2話ぐらいで香の話も終わると思います。これでようやく話の約2割が終了します。そしたら、総集編(番外編)を作ろうと思います。これについては、次の話の後書きにでも詳しい説明をしたいと思います。
それでは、多分次の更新は月曜日までには出せると思います。次回は・・・題名まだ考えてなかったよ(笑)。
改めて、次回をお楽しみに!