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人類終結戦争   作者: phoenix
戦いの始まり
2/67

現実と非現実

「皆さんは、この現実をどう思っているのですか?」

この兄の発言は世界の平和を否定すると同時に、世界を敵にするのであった。

「俺は、こんな世界は許せない。戦争がなくなり、すべてが平和になった。皆さんはそう思っているでしょう。」

兄はいつも見せないほど怖い顔で話を続ける



「この世界は平和であって、平和ではない」

「ど、どうゆうことだ!」

会場から声があがった。

「戦争で生活が苦しい国は、先進国である日本やロシア、アメリカに助けを求めた。そして、結ばれたのが、『同等平等条約』。」

俺には一瞬、日本の総理から渋った顔が見えた。雨もやもうとしない。兄は続けた。

「この条約は不平等条約だったんだよ!ロシアと日本は」

この言葉を聞いたとき、兄と俺の世界の見方が違いすぎることを感じた。



いつも空想で戦う俺と、現実を見続ける兄。

何で、ここまで違うのだろうか。俺にも兄にも、同じ血が流れているのに……

「だから俺は考えた。この世界を壊す方法を………」

日本の総理が不気味に笑う。

「君は知りすぎた。何もかも。このままで十分暮らして行けたのに。ここで死んでもらうよ」

会場の外から500をこえる自衛隊がやって来た。

「標的確認。神風瑛太。銃を構えろ」

そんな中、兄は精密機械をいじっていた。そしてスイッチを押しながら、

「………ゲームスタート………」

「打て~~~~~~」

銃声が激しく聞こえる。兄はどうなったのか。それだけが気になった。


一瞬、悲鳴が聞こえ、銃声がいきなり止んだ。兄は無傷だった。場所もまったく変わってない。

「ゲームスタート……そう言っただろう。ゲームの考案者が簡単に死ぬかよ」

続けて、

「周りを見ろよ。死体だらけだぜ。」

500もいた自衛隊が全員死んでいた。

「今から、チュートリアルを始める。今から言う指示をやぶると君たちは死ぬ……」

会場にいる誰もが、そして俺でさえガクガクブルブル震えていた。



「まずは、君たちの目の前にあるものを送る。それを左手につけてくれ。1分以内だ。もし、つけなかったら、それは爆発し、その持ち主の命もなくなる」

俺は、言われた通り、実行した。だが、隣の家で爆発音が聞こえた。本当に死んでいた。

「その腕につけてくれたものを『アースリーグ』そう呼んでいる。それは、このゲームの参加証明であり、君たちの大事なアイテムであり、君たちの命だ」

兄の言っていること。俺はなぜか理解できた。兄が次に言う言葉、

「これはゲームであり、ゲームではない」

この言葉を聞いた世界の人々は目の前がまっくらになる以外、なかったと思う。


『これは現実であり、非現実だ』

これが、すべての人々の心の声だ………

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