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人類終結戦争   作者: phoenix
覚醒する力
18/67

剣を持つものが対立したら、戦う。たとえそれが兄弟であっても………

俺は、目を覚ました。

「高斗さん。身体は大丈夫ですか?」

「平気だよ…………俺はいつから気を失ってたんだ………」

「1日前からです。ずっと寝てましたよ。寝顔、案外可愛かったです」

香の一言をスルーする俺。

「でも、何で気を失ってたんだ?俺は確か、誰かと話していて……」

「誰かと………ですか……」

高斗には、自分が何をしていたかは覚えていない。でも、香はすべてを知っている。それを話しても良かった。でも、香は話さなかった。話せばすべて楽になる。しかし、大事なものを失う気がしていたからだ。


「やはり、先に進むんですか?」

「君がなんて言おうと、俺は進む。それが間違えだとしても」

「やはり変わりませんか………なら………」

香が言いかけると、自分たちの家から別の場所にワープした。ワープした先に兄は立っていた。

「高斗くん。よく生きてたね。そのゴミと一緒に…………てっきり、高斗くんはゴミを処分したと思っていたのに……」

「何のようだ。瑛太兄さん………」

俺の怒りは今にも爆発しそうだ。

「君と戦いに来たんだよ。僕もこのゲームのプレーヤーの1人だから」

瑛太はメニューを開き、剣を用意して、手元に出した。そして、それをかまえて矛先を高斗に向ける。

「今更………………戦う理由なんてないだろ!」

「俺は君の心の闇に用があるんだよ」

「高斗さん。ここは退きましょう。今は実力差が明らかです」

「香、ゴメンよ…………」

俺は、香の気を失わせた。

「兄さん。邪魔はなくなったよ。もう終わりにしようよ、こんな戦いは………」

俺の顔から、笑顔が消えた。殺気に満ちた目をしている。

「兄さん、行くよ………………うぉ~~~ッ」

「君の力を試さしてもらう。来い、弟よ」

お互いの剣は、ついに混じりあった。いくら兄弟でも、剣を持てば敵同士になる。そして、兄との戦いが始まった。



もうどれくらいの時間が過ぎただろうか。剣を振りはじめてから、1日ぐらい戦っている気がする。でも、俺も兄さんも動きは衰えない。

「強くなったね♪」

「…………どうも……」

兄にほめられて、一瞬隙ができてしまった。しかし、兄はその隙をつかなかった。そして、俺には話しかける。

「強くなった………だけどね、俺には勝てないよ、その強さじゃ………」

「…………………………」

「でもね、君があることをすれば、まだ勝つ可能性があるんだよ」

「………………………………」

「君の心の闇の力を使えばいいんだよ」

「…………嫌だね………」

「……は?……」

「僕は自分自身の力で戦いたいんだよ」

「……………………」

兄はしゃべらなくなった…………この均衡状態はまだ続いていった。その均衡を破ったのは兄さんだった。

「これでどうだ。行くよ兄さん。ガン・ブ………っえ………」

俺が、ガン・ブレイクを放とうとしたとき、兄さんが5人いるように見えた。

「力を使わないか………君らしいな。なら、思い知るといいよ。圧倒的な絶望を……」

辺りの雰囲気は、一瞬でつめたくなっていった…………………


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