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人類終結戦争   作者: phoenix
覚醒への序章
16/67

高斗VSかおり 真実を知って………

俺たちの戦いが始まった。鳴り響く、剣と剣がぶつかうあうときの音……懐かしい感覚が少しずつよみがえる。不安……怒り……そんなやわな感情ではなくもっと複雑な物だった。


でも、俺はこの状況を楽しんでいた。戦うことが自分のすべてであり、自分は戦うために生まれてきたと考えていた。でもなんだろう……この胸に刺さるこの感情はなんだろうか。戦う相手は、デュエルとはいえ、家族のような存在を傷つけようとしているのだ。それは、胸が痛むのもわかる。それでも、俺は進まなくてはいけないのだ。戦うことが他の人のためならば…………おかしいよな。戦いは自分のすべてなのに、人のために戦ってるなんて………でも、これが唯一兄の作ったロードなら、俺は駆け抜けてやる。兄が作ったロードを………俺の剣のスピードはどんどん早くなる。かおりは盾で守るのが精一杯のようだ………


「負けるもんか………高斗お兄さんとずっとこの暮らしをするんだ……負けるもんか……」

俺の剣のスピードが少しずつゆっくりになっていく………かおりは戦いはあまり得意ではない。それは俺も知っていた。でも、彼女はそれを気にせず俺に向かっている。このままでいいのか。俺はまた考え始めていた。戦うことが自分のためで他の人のために本当になっているのか………俺の両手は動かなくなった。


「………ととどめ~~~」

かおりは大振りで剣を俺に振り回してきた。俺は動かなかった………はずだった。左手が、俺の背中に背負っている大剣を取り出していた。

『やめろ………動くな………俺の…俺の左手~』

大剣でかおりの剣を弾き、かおりを斬りつけようとした。デュエルだから大丈夫だろう。そう思った。

『デュエルは終了です。これより、不死属性を解除します』

俺の左手は止まらない。そのまま、かおりを斬りつけた。

「かおり~~~~」

大剣は、かおりの目の前から振り下ろすことができなかった。かおりの目の前には、バリアのようなものがあった。

「破壊不能生物………」

「気づかれてしまいましたか……私は、コンピューターのシステムです。すべて思い出しました。私の名前は、コードネーム『香』。あなたの監視プログラムです」

俺は言っていることが、よくわからなかった。何故なら、今の自分は未熟者としか思えず、人の話は耳に入らなかった。


「私は、あなたのお兄様の瑛太様に作られたプログラムです。そして、独断であなたに会いに来ました」

「瑛太兄さんが作ったプログラム………」

「あなたには特別な力があるんです。その力は、この世界を壊すものであり、作り出すものなんです」

自分の力のことは、意味が本当にわからなかった。

「俺の力…………そんなものはない……」

「あなたの力。それは………」

「そこまでだよ。香。おしゃべりはそれぐらいにしておけ。わからないなら見せればいい。香。君の消去もかねて………」

「私の………消去………」

「いでよ………セイント・ガーディアン」

目の前には500の人形ロボットが現れた。

「守ってみなよ…………君のもう1つの存在が肯定した生き方の結晶を……」

俺は、まだ動けなかった……怖かった……自分の覚悟が足りてない。このまま戦っても………

「逃げて………高斗さん……」

俺は我にようやく帰った。そのときには、150をこえる剣や短剣が俺に刺さっていた。俺はその場に崩れ落ちて、動かなくなった。

「高斗さ~~~~~~ん」

誰かが呼んでいる………でも………動くな。俺はこの体にそういった………

「早く逃げな………俺をおいて………逃げ……ろ」

俺は気を失った。

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