高斗の悩みの子育て
俺は仕方なく、少女をBF10でかった家に連れていった。この少女は不思議だった。俺だけがこの階層にきたはずなのに、この少女はこの階層にいた。入り口にいたからプレイヤーが来たら俺は寝ててもわかるはず…………
そんなことを考えているうちに、自分の家についた。
「ここが俺の家だ。狭いと思うけど我慢してくれ」
「うん…………トイレ……トイレどこ?」
「右に曲がって2つ目の部屋。………ってわかるわけないよな」
「うん」
「ついてこい」
「うん」
なんか変な感じだった。これじゃあお兄さんよりもお父さんみたいな感じだ。でも、これで少し攻略も休みだ。ずっと戦いだけでこのゲームをやって来たから、少し疲れたな………1年か………あっという間だった。早くこのゲームをクリアしないと…………。
「1人でできたよ(*´∇`*)」
「当然だ」
少女はすねて、隣のベットにいってしまった。これからどうするか…………
「おーい、話があるから来てくれ」
「……………………………」
駄目だ。完全に嫌われてしまった。こんなときどうすれば…………
「かおりちゃん。一緒にトランプしよ………トランプしませんか?」
「………………………」
「お、お兄さんさびしいな~。いっ、一緒にトランプしたいな~」
少女は部屋から出てきた。
「トランプしよ」
「トランプ?トランプって何なの?」
俺は逆に怖すぎて、しりもちをついた。
「トランプは…………まぁいいや。7並べならわかるかな」
「7並べ………わかるよ!」
俺はほっとした。
「それじゃあトランプを…………」
「並べたよ………」
俺はまたしりもちをついた。そこにはマッチを使って作られた7がたくさんあった。
俺はこんな子の面倒を見るようになっていった。でも、悪くなかった。今までより気が楽だった。