もう1年がたった………
2601年 2月9日
あのゲームが開始してから、かれこれ1年たった。チュートリアル後は、犠牲者は1人も出ていない。あれから、俺はずっと1人だ。
これから、BF20のボスを倒しにいくところだ。零二とも会ってないし、ボスも俺は1人で倒してきた。当然、兄とも会ってない。
それから、兄にもらったお守りもよくわからない。1年が経つのに、わからないことばかりだ。だが、歳はとってないようだ。
BF20のボスはセンチネル・ガーディアンと言うそうだ。名前からして、防御力は高そうだ。予想通り、とてもタフなボスだった。
「さすがに、スキルのレベルも足りなくなってるな………」
「コノカタサヲトッパデキルワケナイダロ」
俺はひたすら攻撃を続けた。
「ムダダロ」
「そうかな………ハハ……ハハハハ」
「オカシク、ナッタカ」
「終わりだ…………ダミーブレード……」
俺は奴の左足にダメージを蓄積させていた。そのため、奴の左足はもろくなっていた。
「さよなら、バカなボスさん………」
「ソン…………ナ………」
ピーーー………ガーー
センチネル・ガーディアンは跡形もなく粉々になった。余裕すぎる。気味が悪かったが、BF21に進んだ。
現在の情報
スキルレベル 5/10
生存者 300万人
死者 50億人
BF21は草原の階層だった。よくわからないが、ぐったりとその場で昼寝を始めた。
「風が…気持ちいな………」
俺はそのまま寝始めた。
「スーースーー」
なんか暑いぞ?息もしずらい。どういうことだ………。俺はあれからまる1日寝ていたようだ。昼寝が1日続いたのはいつぶりだろうか………。そんなことはどうでもいい。回りは火事で燃え盛っている。
「風雷衝撃波」
あたりの火は消えた。俺の目の先には1人の少女が倒れていた。