それぞれの生き方
「剣、大丈夫なの………」
心配そうにカレンは聞く。
「問題ないよ。ほら……………」
俺が高く天に向けて手をのばすと、剣は俺の手元に再生した。
「だからダミーだといったろ。ハハハ」
「俺たち、本当にボスを倒したんだな♪」
震える声で陵は言った。
「でも…………」
俺はカレンが何を言うかわかった。
「99フロアあることをおそれているんだろ」
「こんなボスより強いのがまだたくさんいると考えると………」
俺は少し考え込み、メニューを開いた。
「零二さん。それじゃあ。また会いましょう」
「パーティーを抜けるのか!」
陵はすごく大きな声で俺に話しかけた。
「もう少し一緒にいてもいいじゃないですか。あと5フロアぐらい一緒のほうがいいですよ」
俺はためらわず話した。
「このゲームは俺にとって大事な人との約束であり戦いなんだ。だから……………君たちを巻き込めない」
「何故君は1人で抱えようとするの。仲間がいるじゃないか………俺らは……俺らは君にとって仲間じゃないの?」
「僕には仲間を持つ資格なんてない。僕の仲間は不幸になる。そんな気がする………」
「だから…」
「もういいだろ。パーティーを離れる。それは事実だ。認めろ」
「でも……………………」
「もし………」
「えっ……」
「もし、君たちが僕を仲間だと思うなら自分のやるべきことをして!」
「やるべきこと?」
「ああ!やるべきことだ!」
「わかったよ。俺は家族のところにもどってみんなを支える」
「私は、このゲームの情報屋になりみんなにゲームの情報を伝えるよ」
カレンと陵は笑顔で答えてくれた。
2人は地上に戻っていった。
「零二さんは進むんですか?」
「それが俺のやるべきことだから」
「また会いましょう」
「次会うのが楽しみだ………」
そう言って、零二と俺はBF2に進んだ。
ザ・ラフィコーンBF100
「やっとBF1がクリアされました」
「100まで本当にこれるのか、あの者は……」
「大丈夫ですよ。俺の弟はすごい人ですからね。きっとあれを使いこなしますよ」
「それは楽しみだ。ハッハッハ、ハッハッハ」
「早くおいで。高斗。僕は早く君と戦いたいんだ」