表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
始まりと出会いの港町
4/19

3話、依頼、不測の事態

安いし採取なら簡単な草かと思って探していたら


ふと仲間がいた時にこんなことしてたなと思い出う。


楽しかったな、なんて採取袋を見ながら思う

みんなで駆け出しの時に買った物の一つだから

薄いが丈夫だから繋がりの一種


泣きそうになるからやめとこう、一心不乱に初めて探す痺れ草を探そうかな



なんて思ってて夕方ギリギリまで探したのに見つからなかった。それをギルドに言ったら昼には入手が難しいクエストと言われた。


さらに受付からは、明日すると思ってた言われたよちくしょう!


採取をする依頼は完全に空振りだった。


前は4人で会議したりしながら取ってたからこんなミスはなかったとか思い出した


あー、、、思い出に殴られてきつい


でも体は正直で、捨て値に近い安い宿でもぐっすり寝られる。布団を敷かれたスペースしかない最低限の部屋だったが、それで十分だ。食堂も薄暗くてスープにあるもの全部入れました感が凄かった。味より栄養だろ、という潔さは嫌いじゃない。


ある意味衝撃的な初体験だ。それなら自分で果実や草を取った方がいい。


仕切り直した翌朝の森は静かだ。

あった、これか?朝露がついている場所だけ色の変わる草。これが痺れ薬の原料になるらしい。濃度が強いから朝露で色が変わるみたいだ


採取用の袋に一杯詰め込む。これだけあれば今日のクエストは十分だ。帰るか。

そう考えていた時、右耳に響くほどの爆発音と悲鳴が聞こえる。

急いで向かうと大型のオオトカゲに追い詰められている昨日助けた女性がいる。初級魔法を何発か放っているが硬い鱗に阻まれてひるむ様子がない。尻餅もついているから逃げることもできない状況だ。

一瞬ためらう。頭より身体が先に動いて頭が気づいた時には舌打ちしていた

オオトカゲの横腹に飛び込んでショートブレイドで鱗を叩く。無傷。けど鬱陶しそうにこちらに噛みつこうとしてくるから後ろに引く。こちらに振り向いた。急いで女性に叫ぶ。

「逃げるならさっさと逃げろ!」

女性は足が動かないようだ。

くそ、逃げてくれたらこっちも逃げられたんだが。

あー、くそ。あまり使いたくないが使うか。かなりの賭けになるが仕方ない。


ほとんど窮地に立たないと使わなかった俺のオリジナル技


極限集中


呼吸を止める。ルーティンである左のこめかみにデコピンをする。感情を無くす。


目の前の敵を観察する。


相手は走るのが速い。鱗の何箇所かに剣が刺せる場所があるがそこだけだ。口の中への攻撃は何があるかわからないから無し。

やることは一つ。鱗の隙間に剣を刺して筋を切り動けなくする。

目の前に俺を殺そうとする存在がいる。オオトカゲは俺しか見ていない。来るのは突進して噛みつくだろう。突進はシンプルだから対処に困る。ブラフチャージの可能性も考慮しておく。

結論。こいつが前に来る瞬間に先に走り、採取用バッグを囮にして鱗の隙間がある喉に一撃を加える。

採取用バッグを左手に持つ。


走る。先手を取る。相手が身構える。噛みつくために口を開ける瞬間、採取用バッグを口に投げる。

喉の奥に何かが当たるとやっぱり口を閉じるよな。

その隙に左足の鱗の隙間に剣を突き刺す。浅かった。


なっ、こいつ横に飛ぶ!?

横に飛んだオオトカゲがバッグを首を振って口から出している。


次は相手の足を切る、そしたら戦えるはずだ


マズイ。意識が遠のく。呼吸をしないと。

右のこめかみにデコピンをする。

その場に足から崩れ落ちる。深呼吸して酸素を吸え。

オオトカゲはまだ首を振っている。痺れがきついようだが周りはちゃんと見ている。マズイな。

極限集中は持続時間が短い。今回は自覚できたから良かったがそれでも動けない時間ができる。動けるようになるのが間に合うかギリギリかもしれない。

いや、助けに行って死ぬのは無しだろ。

ほんと、一人は辛いな。

身の丈に合わない事をするからだ、なんて思うが身体が動いちまったんだよ。

その時、横から炎がオオトカゲに直撃してのたうち回らせる。

俺が切った傷跡に炎が当たり傷口を焼いたようでオオトカゲが悲鳴を上げてのたうち回る。

炎が来た方向を見たら女性が火の魔法を放っている。


この隙を逃したらマズイ。



深呼吸と気合いで急いで体勢を立て直す。けどオオトカゲは嫌と思ったのか退却を選んだようで逃げた。



相手が逃げたから助かったけどカッコ悪いな。助けに行って助けられるなんて。

剣で体を支えて呼吸を整える。右腕がひどく痛いため左手メインで体を支える。剣をみたら少し欠けてる


女性が近寄ってくる。顔を見ると色々な感情が混ざったわからない顔をしている。そして片目が金色はになっていた。

「…また助けてもらったわね。ありがとう」

短い礼だが力強い言葉だ。言い終わる頃には片目は金色から最初の銀色に戻っていた。

「こっちこそ、助けてくれてありがとう」

女性がなぜか嬉しそうに少し下を向いて、表情を整えてから口を開く。

「…ミアリス、私の名前」

「…俺の名前はアーキだ」

また沈黙。

とりあえずわかることは大丈夫だからとかカッコつけて去るタイミングを失った俺はどうすればいいのかということだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ