33話、魔族との邂逅
山にくり抜かれた洞窟は人5人は手を広げて歩けるくらい広いな、これ人工洞窟とは思えない位作られてる
これに入るのか、確かにベイルの斧は振り回せるな
「思ったより、大きいね」
ミアの言葉に俺も思わず同調してしまう
「あぁ、でかいな、、」
ベイルが笑いながら俺らの言葉に補填をしてきた
「当たり前だ!元の洞窟をくり抜いたのがこの洞窟だからな!」
「だけど、ちょっと困った事があるんだ」
レンの声に、思わず聞いてしまう
なんだろうか?
「困ったこと?」
「ああ、途中で道が二つになってしまうんだ」
道が二つか、それなら俺とミア、、ミアがチラチラこちらを見ている
ミアと俺、他3人の二手か
「2つ道は、左がベイル、フレイル、ミアリスさん」
レンが組み分けを言ったが...
.....ミアと別々か
「右は私とアーキだ」
別々!?
「えっ?」
「理由があってね、左は元々トラップ用に穴が無数にある上に穴から吸血蝙蝠がいたりするの」
「その穴をミアとフレイルで燃やして欲しい。」
「右は逆に物理トラップが多すぎて斥候じゃないと動けないからアーキは私のカバーだ!」
え、ミアと別行動、、、?
ミアも不安そうな顔をしてる
俺も不安だな、フレイルさんがこっちに何故か決めポーズ?をしながら言ってきた
正直、ダサいポーズだ
「大丈夫だ、先に言っておくと俺たちは手は出さないぞ?出したらレンに殺されてしまう。それに礼拝場跡で合流できるしな」
フレイルさんは、俺に挑発的に言葉を続ける
「手を出して欲しい特殊性癖なら手を」
言い終わる前にレンが、神速スピードでフレイルさんの首にククリナイフを当ててる
「レン、マジで冗談だから本気で切ろうとするのはやめてくれ」
あ、これなんかギルド見たような圧だったな?
「自業自得よ」
レンがナイフを戻したが
うん、俺が言うのもなんだが
それは切られても仕方ないと思う
「ミア、もし、、襲われそうになったり危なかったら」
「うん、わかった」
お互いに笛を握り合った
「よし、行くか」
ベイルさんの号令で中に入ると、少ししてから道が分かれてた
「では、手筈通りに」
レンに言われて別れて向かおうとしたらミアが俺の前に立ち塞がる
「アキ」
ミアは俯いたままだ、なんだろ?
「ミア?」
急に俺の胸に飛び込んできた
「ちょっとそのままでお願い」
ずっと目が金色だったとはいえみんなの前だぞ!?
くっそ!ミアをマントで隠そう
ミアは顔が見えないが深呼吸してるのはわかる
しばらくして満足したのか離れた
「また後でね」
寂しそうな顔をしてるが、笑顔をミアが作ってる
「ああ、また後で」
うまく笑えたかな?
あと、こっちを見るな3人組
俺とレンは右側の通路を歩く。確かに色々なトラップ後はあるが2人でかかる量ではない
ということは、わざとミアと離した?
憶測を確信にさせるために聞いてみるか
「レン、ちょっと聞きたい」
「なんだ?」
レンは変わらぬ態度で俺に聞いてきてる、疑問をぶつける
「意図的に、俺とミアを離したな?」
レンは、こっちに振り返りニコッと笑って
「正解」
俺の憶測を確定させた
「何故そんな事を?」
目的がわからない、何故離した
「だって、アーキもだが元クリムオースのプライドの女王と呼ばれたミアリスにも言わないといけない事があるからかな」
クリムオース、確かに違和感というか心当たりがある
「ミアは元クリムオースなのか」
レンが呆れてるが仕方ないだろ、待ってたし人の過去を根掘り葉掘り聞けない
「そこも知らないのかよ」
「知らない、俺も追放された身だから聞けなかった」
お互いに、言えなかったのかもな
「それもそうか、私たちは先に礼拝場の確認だ」
開けた場所に出た、そこには何百人入れるかわからない空間に違和感があった
「おい、依頼の魔物ってどんな奴だ?」
俺は声が震えてるしふざけるなと冷や汗がでる、予想よ外れてくれ
「私が見た限りそこで八つ裂きになってる蜘蛛だ」
レンもククリナイフがすぐに取れるように構えてる
ならこいつは、蜘蛛の上で人間の男性に見えるが人間とは目の色も、肌色も、背中の羽も違う
「おや、会う気はなかったのにご機嫌よう」
「あれは....魔族だ。笑えない事態になったぞ」
レンの声が、震えてた
礼服に身を包む魔族はこちらに興味がないように俺たちが返す挨拶を待ちながら考えこんでいる。レンと身構えたままこの先の展開の打開策を考えたい
「アーキ、何かミアリスさんたちを急がせる方法はないか?」
俺は笛をレンに見せたらうなずいた
「ある、この笛を吹いたらミアに緊急事態と伝わる。すぐ終わるから前の警戒を」
ぴぃぃぃぃ!
俺は笛を思いっきり鳴らした
「これで、大丈夫のはずだ」
「私には挨拶も無しですか?寂しいではありませんか」
魔族は掴みどころの無い余裕をだしている。勝てるのがわかってる確信から来るものだ
「魔族に1対1は基本的に人間は勝てないのにタイミングが悪い」
レンの言う通り。勝てない相手と戦うなら知恵と集団でが基本だが、今は斥候2人で会ってしまった。この場合は1人を逃して片方が足止めが良いんだろうがこいつが許してくれるかだな
「うるさい、魔族がなんでここにいる」
ククリナイフを構えたレンの言葉と行動で、合わせて俺は闇の剣を構える
「不躾ですねぇ、私は殺生は極力したくはないのですが」
まるで疲れたような声を出したのだが、俺を見た瞬間に急に声を荒げだした
「待ってください、その剣は!?」
魔族が闇の剣を見ているのか?すごく様子がおかしくなってきた?
あれは、喜んでいる?
「まさか、これは、、闇の聖女様の救済が来たのですか!?」
急に笑い出しやがった、この剣に何かあるのか?
「アキ!」
ミアが別の入り口から凄い勢いで走って来た、だが魔族を見て硬直し、身構えた。後から来たベイルとフレイルもことの重大さに気づいたようだ
俺らは構えながら合流するために構えながらじわじわとミア達によっていく
魔族はミアを見た瞬間、涙を流し出した
「なんと!闇の聖女様の道具が二品もあるだなんて!もう運命だぁ...」
声が、まるで救いを待っていたかの声をあげると
「私を殺して見せろ、人間」
一気に空気とトーンが下がり
さっきまでやる気の無さそうだった魔族は剣を抜き、戦う気になったのがわかった
次からバトルシーンに入ります




