27話、非、日常な光景なのに日常とかしてる
少女の言葉に俺の思考が、止まった
「え?」
こんな言葉しか出ない
「貴方には死の匂いを感じる」
まるで見透かすような目が俺を突き刺す
「俺は死なない」
強がる、強がってなんかいない事実だ
「いいや、死ぬね」
確信めいた彼女の目、どうしてそう思う
「レン、どうしたんだい?」
レンと呼ばれた少女の後ろから昨日見た学者に見えるメガネをつけた奴がフラフラとこちらに来た
「フレイル、言ってたやつよ」
フレイルと呼ばれた人はこちらを見た後、ため息をついて
「ああ、死にたがりの自己陶酔野郎な」
.....
は?
「喧嘩、売ってるのか?」
思わず口に出た
ふざけんな、そんな事はしてないし
何も俺の事を何知らないくせに、クソが
「おぉ、怖い怖い」
馬鹿にした態度をしやがって、殴るのは待て
あれ、後ろから走ってくる奴がいる。
大柄の男が走る勢いでフレイルと呼ばれた奴を小走りで右手で後頭部を掴みフレイルの足を地面と離した
掴まれた手の感覚でわかったようで名前を叫んでる
「おい、あああ!ベイルさんすみません!俺は事実を言っただけです」
言ったことは否定しないんだな?
「なら、今から俺の右手がどうするかわかるよなぁ?」
この光景に俺は喋ることも何も言えない
非日常がいきなり始まったからね
「俺の頭を撫でてくれるんですよね?」
フレイルが声を振るわせながら答えると、俺にしか見えない
ニコッとした顔で歯と、スキンヘッドが光ったような感覚に陥るくらいの笑顔を出した
「力一杯撫でてやろうなぁ!」
これは、俺の知ってる撫で方じゃない
撫でるは、まず人を振り回さない
「ぎゃぁぁぁ!」
バチンバチンなる光景に周りの声は止めるどころか
「まーたベイル達か」
この一言でスルーしていた、これはこの人達の日常なの?
「レン、ちょっと相手しててやってくれ。俺はこの馬鹿でストレス発散して、くるからよ!」
あの移動のさせ方は連行と呼ばれても違うとは言われないな、持ちながら処刑台に吊るされたような体制のまま連れていかれてるし
「ごめんね、うちの人達っていつもあんな感じなんだ」
上目遣いでごめんねポーズをしてきた、自分を押さえろ、大丈夫というポーズをみせろ
「本題、君の悩みを多分解決できるよ」
レンさんが変な事を言い出した
「悩みなんてないよ」
俺は悩んでない、本当に?
「いいや、あるね」
少し仰け反りながら返答したからか見透かされてる?
「何故そう思う?」
「だって、悩みがないならさ」
「なぜ」
レンさんの目がギラっとした
「あんた、なんで今にも死にそうな顔してるんだ?」
「えっ?」
「多分、君の悩みも解決できるよ?ねぇ!そこの女の子!」
声を張り上げてドアの方を向いて言った先に、居たのは
「ミア...?」
ギルドの入り口で凄く、不安そうにこちらを見るミアだった
更新、また遅れます




