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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
深林の街、後編
28/30

26話、劇毒、気付かぬうちに

昼過ぎたぐらいにディープウッドについた俺たちは、ギルドに向かうけど。

ミアは上機嫌みたいだ、たまに空に手を振ったり握ろうとしてるけど笑いは増えてる


ギルドに向かい報告書をカウンターに置くと、受付が確認して報酬を渡してきた。前金で報酬預かり制度だからありがたいな


「確かに、お疲れ様でした」

「ありがとうございます」


いつも通り、テーブルに渡された。けど受け取れない

俺は何もしてないからね


俺は報酬を全部ミアに渡そう、うん、俺には重すぎる


「ミア、ミアが倒したんだから全部受け取って」


俺の言葉を聞いたミアの左目が黒くなっていく。


すごい怒ってる顔をしてる、まずい

怒らせたくない


「2人で旅してるんだから半分!」


そう言ったミアは一歩も引かなかった

うっ...貰うしかない、顔が見れない


「ありがとう」


あー...胸が痛い、何もしてないのにこのお金が

重すぎる、使えない


報酬を受け取って振り返ったら、視線を感じる。何処だ?


周りは俺に気付いてない、俺の近くじゃない

ミアは気付いてないな、自然を装い見てみるか


さりげなく視線の方向を確認すると、ギルドの隅のテーブルに三人組が居るのに気づいた


ダグスの仲間?だがやつにそんな人望があるとは思えない


相手は筋肉質で大柄な男、眼鏡をかけた細身の男、小柄で無表情の女。


その中の小柄な女がこちらをじっと見ている。感情を一切出さない目だ。目が合った。それでも視線を外さない。


斥候同士の目合わせか、これは。

ミアを守らなければ


俺も視線を外さない。しばらくそのままだったが、小柄な女が視線を外して横の2人に小さく頷いた。

何だったんだ、今の。


「アキ、どうした?」

「いや、なんでもない」


ミアが俺が周囲を警戒してたのに気づいたようだが、あいつらは慣れてるみたいだ。気配を消した


ミアが俺の視線の先を追うが、三人組はもうこちらを見ていない。大柄な男が何か話していて、眼鏡の男が退屈そうに聞いている。

また小柄の少女は人間観察してるのか別の人を見てるようだ


早く出たい、その衝動が強くなる


「行こうか」

「うん」

ミアと外に出るが、最後に後ろを振り返ると

3人組は立ち上がってた


追われるかもしれない

ミアには気付かれないように警戒して探ろう


ギルドから出た後、ミアと日用品の買い物に付き合いつつも周囲を警戒してた

ミアはまた闇の精霊に言われたのか手を振り回してる。


顔は笑ってる


俺も笑うが、なぜか羨ましい、な

なんだこの、ミアが遠くにいる感覚


外に出て、歩いてるとミアが聞きたいことがあるように聞いてきた


「ねぇ、ギルドで何があったの?」

「俺たちを見ている視線があった」

周りを見ながらミアに言うと、ミアが目を細めて周りを見た


「ダグスの取り巻き?」

「わからない、だが警戒しなきゃ」

俺が警戒しているとミアが安心したように


「大丈夫だよ」

何が大丈夫なんだ?


「何かそういう人がいたら」

やめてくれ、俺の役割が


「闇の精霊が教えてくれるって」

無くなって、しまう


そう、だよな。

俺より闇の精霊だよな

これは、諦めに近いのかな


「夕方になったし、晩御飯食べたいな」

「そうだね、食べよう」

心が痛いよ、ミア


「早めに宿を取って今日は休もう」

「うん、そうしよう。ミアも疲れてるだろうしな」


笑いながら言うミアの言葉に同意しかできなかった


落ち着け、ミアだけを見ろ

気取られるな


お前は、誰のために生きている?

ミアの為に...


会って1月も経たない女に命をかけるのか?

そうだ、空っぽの俺には価値はないから


そうか、ならばいつものように自分を殺せ。自分さえ殺して犠牲にすれば


楽になるぞ


夜に食事をして、宿に入るが、


布団に入るとやっぱ眠れない


金だけの信用と、金を持ってなかったら価値がない空っぽのあなたにはさぞ心地よかったでしょう


あいつの声が、頭で響く

否定をしながら、無理して寝たら


またあの悪夢を見た、起きたら笛は吹かないで頑張った

朝にミアと会うが、今は苦しい


「ごめん、今日は1人で動きたい」

ミアを見ずに喋るが、動きたいと言ったタイミングでミアを見た

ミアが驚きの顔をしてた


「ちょっと、昨日あの視線が気になるからさ。調べてくる」

うまく笑えてるかな?


ミアがまた苦しそうな顔をした後、苦笑いして


「わかった、いってらっしゃい」

あんな顔をミアにさせちゃったが


ミアには精霊が話相手になってくれるさ

俺が居なくても大丈夫


大丈夫なのか?


いや、大丈夫


俺はギルドに向かった、あの視線を確認しに


ギルドに入ったら偽装のために討伐依頼を1人で見る


「なぁ、ミア、、、」


誰も居ないのに呼んだ

居ないんだった、落胆、当たり前だいつもの、ダイスポート前に戻っただけだ


本当か?


「ねぇ、お兄さん?」


振り返ると、昨日会った少女が居た

ポニーテールの軽装、上は露出が多い、下は長ズボンの少女

武器は腰につけたククリナイフ2本かな?


「なんだい?」


隙を見せるな、平穏を装う

疑え、お前をカモにするやつかもしれない

少女はまるで核心を突くように聞いてきた


「あなたは、死にたいの?」


俺の思考が、止まった

さらに毒、侵食します

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