23話、警告されてまた会いましょう
「さて、お待たせしました。終わりましたよ。」
ミアに向かって、セレンが言うとミアがこっちを向いて目を逸らした。本当に何言われたんだ
そんな事を考えてたら、セレンが入り口前に立ち、ダグスを足元に闇で寄せて両手を合わせてやる事はやりました感を出して喋りだした
「はてさて、2人に今後のアドバイスをしたら私はお暇しましょうかね?」
微笑みながら終わりの空気を出してくるが確かにこれ以上はまずいかもな。夕方になってるし
だが、セレンは言葉を続けた
「ノルクスに会ったらよろしくね」
「ノルクス?ノルクスって、、」
ミアが考え込み、俺も考えるが俺の知り合いにそんな奴はいたか?
ノルクス...会ったことは
うん、考えても俺の知り合いにノルクスなんていない
ミアが思い当たる節があるのか顔色が悪くなってきたな?
「はい、ミアリスさんの想像通り。光の宗教、コールリス教の大教皇様、いや、光の聖女です」
コールリス教!?神聖帝国の基盤宗教じゃないか、しかも大教皇様は頂点に立つ聖女だったはず
「俺らはそんな人とあうの?」
ミアは呆れたみたいな顔されて、セレンは満面の笑みだ
「大教皇ときいてそんな人と言えるなんて、アーキさんらしいですねぇ」
言葉、間違えた?俺は2人の顔を見返した
うん、間違えたみたいだ
セレンの笑顔が崩れ真面目な顔で話す
「多分、ノルクスの顔を見たら逃げるか、戦わないといけない状況に居ますからもし見かけたら後ろ向きでもいい、その剣とバングルを上に上げてください。必ず助けになります」
まるで抽象的すぎて意味がわからないぞ!?
俺たちは光の聖女と戦わないといけないのか!?
不安に襲われそうになって声を上げそうになった時、セレンが忘れてたとばかりに声を上げた
「それぐらいですかねぇ、、、あぁ!忘れてた!」
「これは最重要です。絶対に忘れないでください」
念押しするセレンの目が鋭くなった
「バングルと剣が震えたと感じて、目の前に何かが居たら、、そいつは、どんな人だろうと」
震えたら、なんだろ?
「ダグスなんて可愛いと思えるくらい、あなた方の敵です。必ず敵対をし、意見は合わず、かの者の言葉の毒はあなた方をこわそうとし、必ず、殺し合いをします」
敵、、俺は初めて感じる感覚だ、ダグス以外は敵なんて思う事はなかった気がする
「ゆめゆめ、お忘れなきよう」
「さて、私はこの子を届けましょうかね」
セレンが指を鳴らしたら闇がセレンの周りに闇が集まり出した
「闇魔法、黒渦」
ダグスが闇に包まれた、近くにセレンが立つと素朴な疑問に気づいた。
この人は、1人で歩いて危険じゃないのか?
「セレンさんは、魔物や危険な生物に襲われないのか?」
意外そうな顔をしたセレンが何故かまた笑顔を作り
「あらあら、私の心配してくれるのですか?私を好きになっちゃいました?」
セレンの嬉しそうにテンションが上げたようで声が高くなったな
うん、何も無いからミア、キッとコチラを睨みつけるのやめてほしいな
「そんなわけないだろ、そりゃあ、、、」
俺にはミアがいるからな
「セレンさんは、何考えるかいまだにわからないからないし気疲れしそうだ」
セレンより、絶対にミアの方が一緒にいて楽しいから
「ふふっ、からかうのは楽しいですね」
本当に掴みどころないなこの人
「私は、色んなものに好かれてますから。魔族とも仲良しなんですよ」
「特に魔族は私を攻撃なんてしたら。地獄以上の苦しみと刑罰で消滅しちゃいますから、むしろ会ってくれたら護衛までしてくれるんですよ」
笑顔で言う事じゃないくらい重要な事のはずなのに軽く聞こえてしまう
それに魔族は確か、今思い出すのは別大陸にいて人間と敵対する存在だったと思う。そいつらが護衛って本当に底がしれない
「私の知ってる知識の常識は通じなさそうね」
ミアは理解を放棄したみたいだな
「俺の知識もだ」
俺も放棄しよう。間違いない、この人は俺の常識外にいる人だ
「私よりは無さそうね」
ミア!?ちょっと待って!俺をみくびりすぎじゃない!?
「あるかもだよ!?」
俺が反応したら、ミアが何故か知らないが急に周りに手を振り回してる
「ミア、どうした?」
「別に!うるさい虫が、わたしの周りに居るの!」
虫なんて見えないが?
「虫?」
「ええ、バングルをつけたら見えるようになったのよ!」
あの闇のバングルの効果か、なるほど。腕を振ってるあたりにいるってことは飛んでるのかな?
「どの辺にいるんだ?」
「うるさい喋るな!」
ミア、ちょっと言葉が強い...
「あっ、ごめん...」
素直に謝ったらミアが必死に弁解してきた
「いや、ちがっ、今アキに言ったんじゃない!あーもう!」
ミアが慌てたり怒ったり情緒が大暴走してるのをみて、セレンが心底楽しいようでお腹抱えて大爆笑してる
「ふふっ、ミアリスさん。その子と仲良くしてくださいね?」
聖母のような声でミアに言ってるなぁ
「その子?」
「ええ、ミアリスさんには私のお友達が見えるようになってるの。アーキさんもいずれ見えるようになりますよ」
まるで確信があるように言ってくるな、予言の巫女だからなのか
ミアが捕まえたようで手を振り回すのをやめてこっちをみてる
「見えなくていい!こんな!こんなうるさいやつ!アキに絶対見せないから!」
宿屋で見た時以来の顔が赤色になって怒ってる、けど左目は銀色のまま変わってない
「どううるさいんだ?」
「聞くな馬鹿!」
あ、これは絶対俺に言ったな。間違いなくわかる
だって、俺の肩が痛いから。今日何回叩かれたんだろ
「ふふっ、やはりあの子が最適でしたか」
セレンの選択を間違えてない自信が凄く印象的だった
「では、次は私の故郷で会いましょう。無事にいきてくださいね」
セレンが礼をした後に何か、凄く人を助けれた時のような満足した顔をしてたのが印象に残った
「闇魔法、霧散」
その言葉と共に背を向けたセレンは、ダグスと急に闇に包まれたと思ったら砂塵のように闇が晴れてその場には誰も居なくなっていた




