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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
深林の街、前編
21/30

19話、道中

離れようとしたらミアが俺の服を掴んだまま離さない。



「...ミア?」

「もう少し、だけ」

小さな声だった。俺はそれ以上何も言わなかった。


無意識に、マントでミアを隠した


セレンがにこにこしながら見ている。ええい、見るな。


「可愛いですねぇ」

そうだろ、ミアは可愛いんだぞ。


「...うるさい」

うるさい言われた。口に出してなかったのに


しばらくしてミアが俺から離れて目元を拭いた


ダグスはまだ寝てるようだ、だがミアの左目がまだ金の輪の中に赤黒い色をしてる。


セレンに聞いてみたい事ができた。


「こいつはどうするんだ」

「眠ったままですよ、しばらくは。目的地に着いたら依頼主へ引き渡すつもりです」


優しい声でセレンが答えるが依頼主がいるみたいだな、つまりセレンは誰かの依頼で動いている

聞き出せるかな?


「依頼主がいるのか」


「ええ、そちらは私が処理しますので気にしないでください」


やはり、教えてはくれないか。しかし...


見れば見るほど変だ、セレンがダグスの周りに黒い雲ができてダグスを動かしてる。


なんだ、あの魔法


「こちらです」


ディープウッドの山道に入る。セレンは先を歩いている。足音がしない。


セレンが優しい声でまたこちらに質問してきた


「怖くないんですか、私のこと」

「怖い」


底知れない、恐怖があるからな


「あら正直」

「ただ敵じゃないとは思ってる」


まだだ、警戒を怠る、な?

視界にモヤがかかる


「正解です」

モヤが晴れたと同時にセレンが振り返って微笑む。


ミアは俺の少し後ろを歩いている。まだ目が腫れている。声をかけたいが何を言えばいいかわからない。だが目から色が抜けてきた


一時間ほど歩いて廃城が見えてきた。蔦が絡みついた石造りの城だ。古いが崩れてはいない。


「ここです」

「古城か」

「静かで良いでしょう」


3人で中に入る。奥に行くと埃っぽいが思ったより広い食堂に出た


長い机に椅子がたくさん並んでる机の反対側にセレンと闇に抱えられたダグスが向かい


セレンが対面に座り椅子に座るよう促してきた


「さて、何から聞きたいですか?」




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