15話、最悪の手口の説明、ディープウッドへ
昨日に起きた事を引きずったまま朝を迎えた。
寝れたのか寝れなかったのかよくわからない。
ただ目が覚めたら朝だった。
昨日ミアの様子を見てたら気になって仕方ない。ノックしていいものか、声をかけていいものか、それとも普通に朝飯でも食いに行くか。
、、、何でこんなに悩んでるんだ俺は。
意を決して廊下に出る。ミアの部屋の前に立つ。ノックしようとして手が止まる。
「アキ?」
扉が開いた。ミアが立っている。昨日より顔色が悪い。目の下に影がある。眠れなかったんだろう。
「おはよう」
「おはよう」
お互い挨拶して沈黙。昨日とは違う種類の沈黙だ。重い。
「朝飯、食いに行くか」
「うん」
それだけだ。
身支度を済ませて朝の酒場で向かいに座る。ミアはメニューも見ずに適当なものを頼む。俺も同じものを頼む。
料理が来るまで何も言わなかった。
「昨日は、ごめん」
ミアが先に口を開いた。俺を見ていない。テーブルの木目を見ている。
「何で謝るんだ」
「止めるのが遅かったから」
「そういう意味じゃない。ミアが謝ることは何もない」
「でも」
「俺こそ、先に止めれなくてごめん」
ミアが苦しそうに少し黙る。
「アキは止める必要なかったわよ」
「そうはいかない、あれがやつの常套手段なんだよ」
「え?」
予想外の言葉にミアは情報を欲しがってるようだ
だが、さわりだけ言おう、奴はもっとえげつない事してきてるから
「やつはな、ワザと人の心を壊して奴が治す本当のクズ、だ」
さわりでもこれなんだよな、、だめだ、感情が混じるとミアに変に気を使わせるから感情を乗せるな
「なんで、そんな事を?」
ミアが聞いてくるからわかりやすい説明をしなきゃ
「あいつは情報を生業にしてる」
「うん、情報屋って言ってたね?」
「あいつは情報を吸う奴隷を欲しがってるんだ」
「奴隷?」
奴隷の意味を、ミアは多分わかってない
一泊置いて水を飲んでまた俺は語る
「わかりやすくいったら、男はコマとして色んなことに利用される」
「うんうん」
「女は娼館に自ら行く」
あいつのメカニズム、聞いただけで引いた記憶あるもんな
「え、なんで?」
ミアはわからないって顔しながら考えだした
「あいつは言葉がうまい、だから丸め込む」
「実際にやつに言われたのは女は俺を神様と思って客の情報を全て教えてくれる都合のいい馬鹿だとよ」
ミアの顔がハッとした
「じゃ、じゃあ私にあんな事言ったのは」
ミアがどんどん曇るが、結論を言わないとな
「後で何かしら利用するため、だろうな」
「なんだろう、すごくイライラする」
左目が赤黒くなった、やっぱイライラとか感情で目の色が変わるのか
けど、釘を刺さなければいけない
「ミアは絶対1人で会ったらいけない」
「私はネタがわかったから大丈夫よ」
気丈に振る舞うがダメだ、ダグスに利用されるのがわかる。一例をだそう
「じゃあ、もし俺の言葉は嘘と否定される言葉を使ったら、多分あいつを信じると思う」
足元掬われやすいしすくわれて気づいたら手遅れとかあるしな
「私、騙されちゃうかも」
だからこそ、最大にしておかしな疑問がある
「それがやつの手口さ、だからこそ解せない。なぜやつはここに居た?」
「自分の足で情報を探してからじゃ?」
奴を知ってる俺はあいつはそんな奴じゃないと確信してる
「やつは危険をおかしてまでくる奴じゃないんだよ、それこそ、あいつが指名手配でもされない限りは娼館の奴隷と毎日寝てる」
「クズ、ね」
ミアが怒りを吐き捨てるように、呟くが続ける
「だからこそ、いるのがおかしいんだ。殴られにきた?ないな、俺が目的って言ってたしなぁ」
「わからないこそ、怖いわね、、けど今考えても憶測の域を超えないから」
「あぁ、そうだな」
「覚えとく、怖いね」
ミアが、すこしは落ち着いてくれたみたいだ
顔色が良くなった
「それでもあいつと話したらこの話が常識と思うんだから更に怖いんだよ」
うひひ、手の内をバラしたあなたは私の顧客であり奴隷じゃありません
なんて言いながらバッチリ奴隷にしやがって、ちくしょう
「今日、村を出て本来の目的を終わらせよう」
「うん、納期切れで報酬無しは嫌だしね」
「用意が終わったら入り口に待機」
「うん、わかった」
食べ終わって俺たちは村を出た、道中にあいつに会わなければ良いが、、会ったら
殺すか?




