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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
交流と笛の村
11/19

10話、村に着いた、後始末?

夕方についた目的のラサマ村は思ったより大きかった、ギルド支部も見渡したらすぐに見つかりそこへ向かう。早く休ませないとミアリスさんがやばい


周囲は森なのに、切り拓かされた場所で作った村だからか歩きやすいから助かる

ミアリスさんは多分、気丈に振る舞ってるが寝たいはずだ


すぐに見つかった理由はギルド支部のデカさだ。村に似合わないぐらいデカいな!?


ギルド支部の中はウッドハウスでよくできたなと思うくらいすごい大きい丸太と大黒柱でできている。100人は入る。多分街が機能麻痺した時用の緊急時用ギルドなのかも


大きさに圧倒はされたが用事を済ますために2人で受付にむかうと男が暇そうにこちらを見ていた


「どのようなご用件で?」

あー、声にまでやる気がないのがわかる。タイズポートの職員をみてたらもうだらけにだらけてる


「これをお願いします、経済状況の報告書をもらいに来ました」


カウンターに依頼書を出す。出した瞬間に背筋が伸びた職員に思わず笑いそうになった


受付の男が確認し少ししたらこちらに書類を渡してくる。

「これをディープウッドにお願いします、届けたら依頼達成です」


「はい、わかりました」

書類を受け取ってしまってひと段落したらお腹空いたな、ミアリスさんもかなり疲労の色が見えてる


「なんか、宿探したらご飯でも食べる?」

「…うん、食べたい」


村を歩く。活気がある。森の資源で生計を立てている街らしく、木材や薬草を扱う店が並んでいる。


幸いな事に宿を先に見つける事ができた、、だがっ!俺の予算でもギリギリの値段、、だとっ、、、!?

思ったより高くうわぁってなってるとミアリスさんもうわぁってなってる、俺たちあの安い宿基準だもんな


ふと、中年の宿主が聞いてくる


「ダブルなら安いがどうする?後始末も込みでこの値段」


後始末も込み、、、?、、、ん?


あと、、しまつ?


後始末!?



いやいやいや何言ってんのこの人!!

まだ会って日は浅いし、確かにミアリスさんは可愛いけどさ!?順序あるよね!!

って店主さんはわからないか!


店主さんはいたって真面目に聞いてきてるのが余計に俺の気持ちをテンパらせる、まずい変に意識する


明らかに挙動不審になる俺とミアリスさんは固まってる、理解を超えてフリーズしてるようだ


「私達はまだそんな関係じゃないです」


なんとかミアリスさんが口を開いたが待て待て、その言い方はおかしいって!?

それじゃまるで今は違うけどゆくゆくはみたいな言い方だぞ!?


ミアリスさんはこっちを見てやらかしたのに気づいたのか赤くなっていってる


目を逸らしたら耳まで赤くなってるやん


そしたら店主がいきなり真面目な顔をして爆弾を落とした


「後始末って旅で出た不用ゴミの話なんだが、何と思ったんですかい?」


この顔の店主は本当に、わかってなかったな!?

マジで何やってくれてるんだ!?


お互いにゆっくりと振り向き

顔を合わした瞬間、お互い顔からマグマが出そうなくらい真っ赤になる。爆発レベルだ。

マジで恥ずかしいし変に意識させるのやめろよ!


店主が見かねたようで、ため息をついた


「シングル、今回は割引価格で良いよ。食事終わったらまた来な」

割引してくれたが、俺たちに喜ぶ余裕はない


「わ、わかった、ありがと」


「ありがとうございます」


俺は挙動不審、ミアリスさんは片言で動きがカクツキまくりながら酒場を探すが変に意識して何も考えれないし喋れない


ミアリスさんも俯いたままだ


あれは、、酒場あった!


お互い訳わからない感じになってるのがわかるからすぐ入る。中は思ったより賑やかだ


席に着いて注文を済ませた頃、隣のテーブルから賑やかな声が聞こえてくる。


「クレストのパーティがまたやったらしいぞ!」

「あのセドリックってリーダー、凄腕だよな。2日前に街で起きた事件を完璧に収めたって聞いたぜ。しかも新しい斥候がまたすごいらしい」


一気に俺の顔がすんってなった


「クリムオースも負けてないだろ。アルドリックのパーティは今や最強クラスだ!新しい魔法使いも募集してるらしいからお前いくか!?」


「俺が行ったらクワで鍛え上げられた力を過信して仲間を殺すぞ!そうなるくらいなら畑で毎日の食事をみんなに作る方が性に合ってるぜ!」


ガッハッハって笑う男達にうるさいなって思ってしまう


黙って来た料理を口に運ぶ。ミアリスさんもスンってなってる


クレストは言わずもがなで、クリムオースは確かダンジョン攻略を生業としたパーティだったかな。街外で魔物を討伐するクレストとは住む場所が違うからそれくらいしか知らない


上手くいって名が上がったんだな

別にいい。関係ない。


そう思いながらも料理の味がしない。

ふとミアリスさんの方を見る。表情は変わらない。無表情だ。しかし料理に伸ばした手が止まっている。ミアリスさんも何か知っているのかもしれない。でも聞かない。


「…周りがうるさいわね」

小さく呟く。俺に言ったのか独り言なのかわからない。


「ああ、本当にな」

それだけ答える。


しばらく二人とも黙って食べ続ける。隣のテーブルの英雄談はまだ続いている。

悔しいとか悲しいとか、そういう感情じゃない。ただなんとなく、遠い話を聞いているような感覚だ。


ただ、ミアリスさんはチラチラこちらを向いてきた


お互い短い会話のみで済ませる、その流れのまま外に出て

宿前に着いたが、どうしても宿主の言葉がちらつく


「は、ハイロウカ」


上手く言葉が出ない


「そうね、普通に寝るだけだし」


ミアリスさん、早口になってるが?

「お、おやすみ!」

「おやすみ!」

空気に耐えれなかったのか足早に部屋に消えたミアリスさんを見て、何故か安心したような寂しいような、、寂しい?


俺も部屋に戻る、色んなことがあったよな

ミアリスさん、もっと話してみたいなぁ


なんて、気持ち悪い考えはやめて寝よう寝よう!


「あー!もぅ!!!」


ミアリスさんの叫びみたいなのが聞こえたけど気のせいだろうな


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