表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トリニティ  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/12

7話

昼休み。美咲は友人に呼び止められた。

「ねえ、美咲。翔真と健斗、どっちが好きなの?」

突然の問いに、美咲は言葉を失った。


「えっ……そんなこと考えたことないよ」

「でもさ、二人とも結構モテるんだよ。クラスで三角関係だって噂になってる」

友人の笑い混じりの声に、美咲の心臓は少し速くなった。


――


放課後。部室で二人と顔を合わせると、妙に意識してしまう。

健斗が真剣にボールを磨いている姿。

翔真が冷静に練習メニューを組み立てている姿。

どちらも、ただの仲間じゃなく「男性」として見えてしまう。


その視線に気づいた二人は、すぐに察した。

「おい、何だよその顔」健斗が笑う。

「確率的に、噂を気にしてるな」翔真が淡々と指摘する。

美咲は慌てて首を振った。

「ち、違う!ただ……」


二人は同時に笑い飛ばした。

「そんなの気にすんなよ」健斗が肩を叩く。

「俺たちは仲間だ。噂より、次の試合の方が大事」翔真が励ます。

美咲は少し安心して、笑みを取り戻した。


――


週末。三人はプロリーグの試合を観に行った。

大きなアリーナ、観客の歓声、照明の輝き。

「すごい……!」美咲が目を輝かせる。

「理屈じゃない迫力だな」健斗が声を上げる。

「確率も統計も関係ない。純粋な楽しさだ」翔真が珍しく熱を帯びた声を出す。


三人は立ち上がり、観客と一緒に声を張り上げた。

シュートが決まるたびに歓声が響き、心臓が震える。

その瞬間だけは、噂も理屈も忘れて、ただバスケの楽しさに身を委ねていた。


――


試合後、帰り道。

「やっぱりバスケって最高だね」美咲が笑う。

「うん。理屈抜きでな」健斗。

「確率的に、今日の幸福度は100%だ」翔真。


三人は同時に笑い声を上げ、夜の街を歩いていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ