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第59話 牢屋の中からの傍若無人

 捕虜であるシュレア姫の身分を軽視していることは明らかである。ラヴェール王子は忌々しそうに呟いた。


「我が国は、お預かりしている貴人に対し、このような仕打ちをしていたのか……。知らぬこととはいえ、これを放置してしまったことは、王族として怠慢だ。」


 基本塔に閉じ込められているシュレア姫に会ったことがなかった為、ラヴェール王子もシルヴィオも、シュレア姫に対する扱いを知らなかったのだ。


「このお詫びとお礼はまたいずれ改めて。私から服を送らせていただきます。」

「いえ、そのようなお気遣いは……。」

 シュレア姫が遠慮をする。


「そういうわけには参りません。後日採寸に向かわせますので、お好きなドレスをお選び下さい。王族を救っていただいたのですから、その御礼と思っていただければ。」


 そうラヴェール王子が言うと、シュレア姫はようやく目を細めて微笑んだ。

「かしこまりました。謹んでお受け致します。」

 そう言ってカーテシーをした。


「自室に戻って、着替えさせていただいても?」

「ああ、構わない。時間を作るので、また改めて案内してはもらえないだろうか?」


「かしこまりました。では、失礼させていただきます。」

 そう言って、シュレア姫が温室から出て行った。温室をじっくり巡るのは後日にしようということになり、ラヴェール王子とシルヴィオ、そしてテレサは、温室でおしゃべりをしながら時間を潰した。


 その頃、ガスパールのいる教会では、祭司服を着た女性が、怯えた表情でガスパールの閉じ込められている地下の牢屋に近付いて行った。


「来たね。今日は何?」

 ガスパールの問いかけに、女性はビクッとした様子で、


「ミ、ミルク粥と、パンと、サラダです。」

 と答えた。

「もう少しマシなものを持って来いって言ったよな?」


「ヒッ!も、申し訳ありません。ですが、教会にそんな贅沢なものは……。ですが、代わりに、」


「言い訳はいいよ。」

 女性がなにがしかいいかけた言葉を、ガスパールが遮った。

「お、お許しくださ……!」


 ガスパールの背後に、ゾロリといくつもの触手が蠢いた。それを見た女性は怯える。

「よほどお仕置きされたいんだな?ああ、もしかして、わざと?」


「ち、違いま……いやっ!助けて!」

 地下牢の鉄の檻の隙間から、触手が伸びて女性をとらえ、祭司の女性の体は空中へと持ち上げられたまま、空中でもがくように足をバタバタとぶらつかせた。


「せめていい声でなけよ?」

 ガスパールの言葉が終わるともなく、触手が女性の体を強く締め上げ、彼女の体をゆっくりと撫で回すように表面を這い回る。


 祭司服の裾が乱れ、祭司の女性の足が空中で無力に揺れる。女性の顔は恐怖で青ざめ、息を切らしながら必死に抵抗した。

「やめて……お願い、許して!」


 彼女の声は震え、頬に涙が頰を伝った。触手はゆっくりと彼女の腕を、足を、全身を絡め取り、身動きを封じていく。


 ガスパールは牢屋の奥から冷たい笑みを浮かべ、視姦するようにそれを眺めながら、楽しげに触手を操るように指を動かした。


「そんなに怖がるなよ。少しお仕置きするってだけさ。マシな食事を持って来いって言ったのに、出来ないお前が悪いんだからな?」


 触手が彼女の体を優しく、しかし確実に包み込み、彼女を牢屋の近くまで引き寄せる。女性は体をよじり、祭司服の袖がずれてどんどんと肌が露わになった。


 触手は滑らかな感触で彼女の曲線をなぞるように動き、彼女の呼吸を乱した。彼女の胸が恐怖で激しく上下し、頰が紅潮する。

「いや……やめて助けて、誰か!あっ……。」


 触手が彼女の腰を優しく締めつけ、背中を撫でるように這い回る。背中から服の内側に触手が侵入する感触に、祭司の女性はビクッと反応した。


 さらにもう一本の触手が彼女の太ももの内側を這い上がり、敏感な部分を軽く押し込むような動きで圧迫した。


 それはまるで何かが侵入してくるような感覚を呼び起こし、女性の体がビクビクッと震えた。彼女の心に絶望が広がる。抵抗する力さえ奪われ、恐怖が全身を蝕む。


 教会という神聖な場所で、こんな屈辱的な仕打ちを受けている自分に、涙が止まらなかった。ガスパールが来るまでは、ただ日々神に祈って清廉に暮らしていたはずの自分が、今はただの玩具のように弄ばれている。


 抵抗しながらも、思わず甘い吐息が漏れ出てしまい、そのことに熱い羞恥を覚えた。

 ガスパールは満足げに目を細め、触手を操って、女性の体を好き勝手に弄った。


「祭司って、異性と交わっちゃ駄目、なんだっけか?こんな経験したこともないだろ?俺が子どもの体で良かったな。こんな程度で済んでんだからさ。」


 本当なら、直接自分でする気だったとでもいいたげなガスパールを、女性は涙目で流し見ながら、あれは一体何なのだろうと、飛びそうな意識の中で考える。


 まだ3歳程度の筈。捨てられていた子どもだから、本当の年齢はわからない。だが実際見た目はそうだが、まるで見た目だけ子どもの、魔物かのようだった。


 さらに触手が増え、ガスパールのほうに彼女を向き直らせると、両足を広げるように絡みつき、ガスパールの前であられもない格好にさせられてしまう。





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