表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のんびり屋さんの魔法使い2  作者: ひろーら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/7

第7話(最終話) 闇の消滅、光の未来

登場人物紹介

セゼル  究極覚醒の魔法使い

ノルン  黄金の勇敢戦士

カリス2世 ヘブンズリーフの魔導師


*登場する名称等は全てフィクションです。

突然村が襲われ、セゼルはヨイチと村を離れる。途中で仲間のスバル、リンゼと合流する。闇軍団六人衆のサザビ、ミラン、バル、ネッドと闇将軍エルガを倒したセゼル一行。

ムニル、ノルンの協力の元神秘の聖地ヘブンズリーフで修行をし究極魔法を修得した所に現れたのはフレアだった。

闇に取り込まれたフレアにヨイチ、スバル、リンゼも倒され、何とかセゼルはフレアを倒す。

ヘブンズリーフを旅立ったセゼル、ノルン、カリス2世は遂に闇魔瘴のもとにたどり着く。


「私の持つ究極魔法で消し去るしかないんですね。」

「かつて闇魔瘴を消そうとして精鋭部隊が挑んだが、皆取り込まれ倒れていった。」

「これで最後にしましょう。闇魔瘴を消滅させます!」

「セゼル、まあ待ちなさい。むやみに近づいても消すことは出来ないんだ。」

「ノルンさん、どういうことですか。」

「かつて闇魔瘴に挑んだ者はかなりいた。」

「みんな闇に呑まれたんですよね。」

「結果的には呑まれたが、皆闇魔瘴の実態を調べたんだよ。」

「闇魔瘴の実態...?」

「そう、闇魔瘴は物理的には破壊出来ない。」

「気体ですからね。」

「ならばどうやって気体を消すか。」

「うーん...うちわであおぐとか...。」

「まあボケはスルーするが...。」

「ダジャレですか...。」

「2人ともふざけている時ではありませんよ。」

怒られてしまった...。


「我々が調査した闇魔瘴の実態だが、ある特徴が分かったのだよ。」

「どんな特徴ですか。」

「あの気体だが、元は意識の塊だ。つまり、負のエネルギーに反応し襲う。」

「まあ、襲うから闇に呑まれるんですよね。」

「そこなのだよ。襲う瞬間は無防備になる。」

「闇に取り込むのに集中するから他からの攻撃には弱いんですね。」

「そうだよ。だからその瞬間のみが消滅させる唯一の方法になる。」

「でも...それって...。」

「ああ、囮が必要と言うことだな。」

「ダメですよ、ノルンさん。」

「セゼルよく聞くんだ。このままだと、いずれ我々も闇に取り込まれる。ならば今やるしかあるまい。」

「そうです、セゼルさん。みなさんの期待を無にしてはいけません。私とノルンさんで闇魔瘴の注意を引き付けた時こそ最後のチャンスです。」

「ノルンさん...、カリス2世さん...、私...。」

「最早手段はそれしか無いのだよ。セゼル、お前の師匠ならどうする。お前の仲間は。」

フレア師匠...。ヨイチさん...、スバルさん...、リンゼさん...、みんな私に。

そうだよ、村を出て色々あったけど、今がその時だ!

「ノルンさん、カリス2世さん、絶対私やります!」

「セゼル、よく言った。」

「セゼルさん、後を頼みますよ。」


闇魔瘴、無念の塊か...。でもね、いつまでも闇のままじゃいけない。

「ノルンさん、カリス2世さん、準備できました。」

「いいかセゼル、我々に何があろうともためらうな。必ず究極魔法を放て。」

「私達は未来への礎です。セゼルさん、光の世を取り戻すのですよ。」

ノルンとカリス2世は闇魔瘴に向かって行った。


ノルンとカリス2世が近づくと闇魔瘴は2人に向け伸びていく。

セゼルは魔法詠唱を始める。

唱えている時、頭の中にみんなの意識が流れて来る。

『セゼルさん、私は村を出てからずっとあなたにこの命を預けていました。必ず闇を払って下さいね。』

ヨイチさん...。

『セゼル、アンタ弱っちいと思ったけどなかなかやるじゃない。アンタなら出来るよ。』

スバルさん...。

『セゼルさん、この世ははかなきものです。しかしみな精一杯頑張ってます。未来を頼みますよ。』

リンゼさん...。

『セゼルよ、我らの成し遂げられなかった思い、頼むぞ。』

エルガさん...。

『セゼル、よく頑張りましたね。あなたはもう立派な伝説の魔法使いですよ。さあ、最後の仕上げといきましょう。』

フレア師匠...。

みんな...、みんな!力を1つに!

セゼルの周囲に光の渦が出来る。

「闇魔瘴よ、消滅せよ!究極魔法、ホーリーエクストリーム!」

セゼルの放つ魔法は闇魔瘴に真っ直ぐ向かう。

光の渦が闇魔瘴を包み、やがて辺りは静かになった。

「やっ、闇魔瘴は…。」

黒く渦巻いていた闇魔瘴は消えていた。

辺りは明るく輝いていた。


「ノルンさん、カリス2世さん、大丈夫ですか。」

「ああ、何とか無事だよ。」

「やりましたね、セゼルさん。」

「闇魔瘴は消滅したが、平和な世にならない限りまた現れるかもな。」

「私達でのんびり暮らせる世を作るしかないですね。」


あれから、カリス2世さんはヘブンズリーフを中心に魔法都市を再建した。

魔法使いを目指す若者たちが平和に暮らす魔都が出来るのもそう遠くないだろう。

ノルンさんは軍に戻り将軍になったそうだ。ノルンさんはエルガ将軍を凌ぐ強さで争いを全て鎮圧してるみたい。まあ、そんなに争いは無いみたいだけど。

私はと言うと...。

「ねえねえ、セゼル先生。魔法ってこれでいいですか?」

「うん、あなたセンスいいね。きっといい魔法使いになれるよ。」

「やったー、セゼル先生に褒められたー。」

とまあ、弟子を育てながらのんびり村で過ごしてますよ。


のんびり屋さんの魔法使い2 完

如何でしたか。

これからもセゼルさん、のんびり暮らしていくんだろうなあ。

では別の作品でまたお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ