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俺は、50過ぎのババアに“1億円あなたにあげるから私の事を好きになってと言われる!

作者: 七瀬





”俺は、50過ぎのババアに1億円あなたにあげるから私の事を

好きになってと言われる!”




・・・俺がオシャレなカフェで働いていたお客の女性に、

俺はこう言われてしまった!

確かに、頻繫にお店に来るようになっていたしバイト仲間

の中でもこの女性の事は噂になっていた。



『“あの女性ひとさ~幸也の事が好きなんじゃないのかな?”』

『えぇ!?』

『めちゃめちゃ幸也を見る目が乙女なんだよな~』

『そうかな? 俺はそうは思わないけど?』

『いやいや、アレは恋してる女の目だよ!』

『やめてくれよ~俺の母親と同じぐらいの女性ひとじゃん!』

『“まあ、恋愛対象としては見れないか。”』

『見れないな!』

『でもさ、お金は持ってそうだよな。』

『確かに! 着てる服とかブランド物だし、カバンもそうだよな!』

『“それを言うなら、あの女性の時計、めちゃめちゃ高そうだったけど。”』

『オレさ、調べてみたんだけど? あの時計、500万はするみたいだぞ!』

『えぇ!?』

『携帯でこっそり写真撮って、同じ時計のモノを調べたら? 新品で500万

ぐらいするらしいし、中古で売っても300万ぐらいで売れるよ。』

『マジかよ!? スゲーなー!』

『もぉ~幸也! あの女性ひとと付き合っちゃえよー!』

『だから、ムリだって!』

『なんでだよ!』

『“好きになるのに、お金は必要ないだろう! どれだけ金積まれても俺は

あの女性ひとの事を好きなる事はないよ。”』

『めちゃめちゃイケメン回答!』

『揶揄うなって!』

『でもさ? 本当にお金積んで、私を好きになってとかあの女性ひと

言われたら? 本当にどうする、、、?』

『勿論! 断るよ。』

『やっぱり幸也カッコいいわ~』

『オレが女ら惚れるな!』

『はいはい、仕事するぞ!』

【はーい!】





・・・この時の俺は、こんな事が本当にあるはずがないと思っていたから

軽い気持ちでバイト仲間と話してたんだけど?

まさか!? “これが、現実になるなんて思ってもみなかった。”



『“幸也クン、1億円あなたにあげるから私の事を好きになってくれないかな?”』

『えぇ!?』

『真剣に考えてほしいの!』

『ごめんなさい、どんなにお金積まれても俺は貴女を好きにはなれない。』

『・・・どうして?』

『“好きになるのに、お金は関係ないから! 自然と好きになるものなんだと

俺は思うからさ!”』

『・・・幸也クン、』

『だから、俺の事は諦めてもらえるかな。』

『やっぱり私が好きになった男の子だわ! よりもっと好きになった!

それなら3億円出すわ、これならどう?』

『・・・さ、3億!?』

『そう! もう一度、ちゃんと考えてみてくれるかな?』

『・・・あぁ、ううん、』

『じゃあね! また来るわ。』

『・・・・・・』




まさか? お金を引き上げてくるなんて、想像を超えてるよ!

でも流石に、“3億円”となると? 躊躇してしまった。

お金じゃないと言っても、現実に3億円という金額を貰えると想ったら?

“50過ぎのババアでも、好きになれるかもしれないと想ってしまう!”

バイト仲間には、ああは言ったけど、、、?

俺の心はめちゃめちゃ揺らいでいる。

“好きになるだけで、3億円貰えるなら?”



仕方ない! “嘘でもあの女性には好きになったと言おう!”

それで3億円貰えるなら、俺は自分の心に嘘をついてでもお金を貰う。

お金は俺の心も買えてしまうんだと思い知らされてしまう。

まさか? こんな事になるなんて、ヤバくないか!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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