表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/25

7

冷たい石の感触が、意識を引き戻した。

ライネルが目を開けると、薄暗い洞窟のような場所が視界に広がる。手足は縛られ、口には猿轡がかまされていた。

「っ……!」

身をよじるが、固く結ばれた縄が肌に食い込む。目の前では、数人の盗賊が火を囲んで酒を飲んでいた。

「へへっ、今日のはすげえ上玉だな!」

「白い肌と細い腰。久々の大物だぜ!」

「女神の贈り物だ!」

ライネルの心臓が冷たく沈む。

「おい、そろそろボスを呼んで、奴隷商に売る前に俺達も一緒に楽しませてもらおうぜ!」

「おう!」

男が一人、洞窟から出て行く。ライネルは目を閉じ、心を落ち着けた。魔力は封じられていないが、使うには集中が必要だった。

ーーガルツ、どこで何してやがる

ライネルは無意識にガルツを求めている自分に気が付き、驚いた。かつてはどんな時でも一人で乗り越えてきたというのに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ