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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

転生聖女のざまぁ返し避け

作者: 箱崎裕治

私の名前はマミ、下町の食堂の娘です。

6歳になる間際の頃近所の幼馴染み達と広場で遊んでいた所、転んで頭を打った事で聖女として目覚めると同時に前世の記憶を取り戻しました。

そして適職の儀で聖女と認められ神殿に所属しました。

聖女として働いて居る間に鏡に写る自分の姿に前世の記憶が刺激されてある乙女ゲームについて思い出しました。

『花びら舞い散る季節にて』

聖女が15歳になり貴族との関係でマナーを学ぶ為に貴族の学園に入学して、王太子とその側近5名に隠しキャラの二人の中から攻略するキャラクターを選んで、そのキャラクターの婚約者が悪役令嬢になるゲームです。

ゲームの記憶を取り戻したので誰かを攻略するつもりは無いですが念の為ゲームに関係する人物について噂を集めてみました。

すると王太子の婚約者であるマクレガー侯爵家の令嬢のアリアが転生者であると気が付きました。

6歳ながら前世の記憶を利用してそれまで存在しなかったブラジャーなどを侯爵家の作った商会で販売し始め、傘下のお店で前世で見慣れた各種のスイーツを販売して多額の利益を上げているそうです。

さらにアリアさんは侯爵家を継ぐ義弟のグラシオや王太子のウェールズとの仲も大変友好な関係だと聞き込みました。

これでは学園に入るとざまぁ返しも計画していると考え、対策を始めました。

ただの聖女ではアリアさんに負けてしまうので負けない地位についてしまえば良いと考え努力を始めました。

翌日から魔力を高める為に毎日魔力切れで意識を失うまで患者を癒やし続けました。

その御蔭で日々魔力が高まりこの国の聖女筆頭になりました。

朝は日の出の前に沐浴をしてから神に祈りを捧げ、朝食を食べたあと患者の治療を始めます。

昼食や夕食は手軽に食べられる物で済ませて魔力が尽きて意識を失うまで治療を行なう毎日を過ごしました。

その御蔭で12歳になると大聖女となりミストア神聖国の大神殿に大聖女の魔法を学びに所属しました。

そして15歳になるまでに大聖女の第1位の位を賜り帰国をして貴族のマナーを学ぶために学園に入学しました。

今の私を罰するには6大国とミストア神聖国の半数以上の賛成が無い限り出来ません。

私は大聖女にのみ許された衣装と第1位の位を示すティアラを着けて護衛の神殿騎士を連れて学園に向かいます。

馬車を降りて学園の正門を通り抜けると一団となった生徒が糾弾を始めます。

「アルスト王国の王太子として偽聖女のマミから聖女の位を剥奪して国外追放とする」

どうやらアリア侯爵令嬢に籠絡された王太子とその側近、さらにアリア令嬢とその義弟の様です。

アリア侯爵令嬢が私の悪評を無理矢理作って吹き込んでそれを盲信しているのでしょう。

周囲の生徒が見守る中護衛の神殿騎士が動きます。

「この無礼者が」

王太子一行の手足を警棒で砕きました。

「大聖女様の前を貴様達の血で汚す訳にはいかぬから今はここ迄だ」

呻いたり叫んだりする王太子一行を引きずって行く神殿騎士の一部を見送り私は神殿に引き返します。

そして神官長に報告すると神官長はミストア神聖国に連絡をする為立ち去りました。

私は大聖女の私室に戻り休みます。

数日後には6大国とミストア神聖国の話し合いの結果、アルスト王国に6大国の内で国境を接する2国が攻め込みアルスト王国を攻め滅ぼしました。

王族とマクレガー侯爵家、側近の家は一族郎党悪魔に従った罪で拷問の末に死亡しました。

この世界では大聖女は悪魔が現れた際に滅ぼす為と各国の首脳が聖女には手に負えない怪我や病気を負った時治療をする為に存在しています。

それを糾弾するなど悪魔に魂を売り渡したと見做される世界なのです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ヒロインが正攻法で権力身に付けて破滅回避したところ。
[一言] そもそも人事権など欠片もない学生身分の王太子が他家の子女に国外追放命じるという時点で意味不明ですからね。 しかも無礼撃ちがあるとしても身分が下の相手かつ被害が命に別状がないレベルなら精々、謹…
[良い点] シンプルザマァでスッキリしました!
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