海抜高度75メートル地帯
私は、独りでいいんだ。
※この作品には自殺行為を思わせる描写があります。
私達は生きている。生かされている。私を産んだ二人の人間の束の間の快楽のために。
生きる私達に生まれない権利なんてない。その権利はやはり私の両親にあった。ああ、何故私を産んだ。私は生まれさえしなければこんなにも自責することもなく、生きる苦しみに苛まれることも無かったのに。
本当に死にたい。死んでしまいたい。とても生きては居られない。世の中は無常で残虐だ。生きることも死ぬこともできやしない。
せめて責任を取れ。お前らは私を無責任に産み落とした。産むだけ産んでおいて、生きたいと思えるように育てられなかったんだ。その上死ぬ権利を与えてくれないなんてあまりに自分勝手じゃないか。
もういい。
死ぬよ。
死んでやるよ。
こんな人生捨ててやるよ。
なぁ、死は救いだって?
違うね。
死は復讐さ。
誰に?
そんなこと分かりきっているだろう。
さぁポケットに手を入れてみろ。
何が入っている?
人は皆優しい顔して小汚いナイフを懐に隠してるんだ。
刃先を向けろ。
自分に?
違う奴らに!
こんな世界殺してやる。
ずっと自分を半殺しのまま放置したこの世界を。
祝福しよう!
私の世界は終わりを告げる。
こんな生からやっと逃れられる。
待っていても終わりは来なかった。
自分から迎えに行かなくてはいけない。
朝が来ないのなら、夜が明けないのなら、
朝になるまで歩けばいい。
やっと開放されるんだ。
そんな悲しい顔をするな。
大丈夫、そんなに遠い場所じゃない。
ほんの二三歩踏み出せば。
ほら、
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刹那、反転したビルの隙間から差した冷たい光が私の頬を焦がした。
これは一次創作の私小説です。
誤字等ありましたらコメントして頂けるととてもありがたいです。