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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
9/205

仮題『プロット-2』/『背後』

誰かが書いていたんだよ。

『プロット-2』


必然だと気がついていました

怜悧(れいり)な筆先が見えたのです

間を分かつ線を引くために

私の指を傷つけたのです


最初から決まっていたのでしょう

上がるときも 下りるときも

壇上はいつだって暖かく

羊水のようでしたから



『背後』


()んだ花が 列を成していた

足裏に 心地良い悲鳴と

ペトリコールの気配

やがてはゴム底に飲み込まれる


後ろから肩を叩かれたとき

はじめて 心は染まるのだ

それは 腐敗にも似た紫で

声も聞こえぬほど 沈めるのだ


いまさら、遅いよ。

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