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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
78/205

仮題『過誤』/『Select』/『捨てる』

次へ、次へと、後回しだね。

非対称でよかったね。

まだ歩けるじゃない。

仮題『過誤』


誰も 教えてはくれなかった

硝子の橋を渡ってはいけないのだと

石英の水を飲んではいけないのだと


誰も 教えてはくれなかった

鳥の言葉は嘘だらけなのだと

肺咳の子供は 死んでしまうのだと


誰も 教えてはくれなかった

この場所がもう 行き止まりなのだと



仮題『Select』


右 左 岐路に立つあなたは

どちらかに進む権利がある

仕事 家族 間に立つあなたは

どちらかを選ぶ義務がある


朝 夜 どちらを選ぼうとも

時は等しく流れてゆくのだから

生 死 呼吸を続けるあなたは

どちらか選べると 気付いてしまう



仮題『捨てる』


削って削って削って削って

削いで削いで削いで削いで

待つことのできない弱さを

誤魔化すために 理論で固めて


誰の手を取ることもできないような

折れた骨の痛みに苛まれながら

削り出すためと 言い聞かせたものが

単なる喪失であると気付くのだ



強がりはサムいよ。

我慢は白けるよ。

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