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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
75/205

仮題『書けない』/『プロポーズ』/『君の事は』

さよならの、その時までさ。

求婚は縊死と変わらないよ。

あなたのこれからを殺してもいいと思える相手に、ほんとうに出会えたの?

仮題『書けない』


心拍が止まる 息が絶える

温度も消えて 腐敗してゆく

頭の中が枯れてしまったのなら

おとなしく 首を括るべきだろう


非才ゆえ 筆を執ることに意味があり

けれど それだけでは許されず

無理で無意味で無軌道なままで

訃報が あなたに届きますように



仮題『プロポーズ』


愛を誓う言葉で 枷を塡める

哀と違う言祝ぎ 渡世を占める

自分の人生に 他人を取り込めば

その先にあるのは 枯死だけなのに


枯れてもいいと 朽ちてもいいのだと

勘違いできる命と巡り会えたとて

言い聞かせることができなかったなら

本当の幸いは どこにゆくのでしょう



仮題『君の事は』


鰓呼吸のあなたは 息もできなくて

詰まった喉を 指で掻き出すように

悶える姿を 眺めていた


愛の有無など 関係ないまま

あなたは一人で首を括って

別れの言葉は 潰れてしまう


伝えたい言葉も 淡紅色の想いも

何もかもが手遅れなままで

ぱちり ぱちりと 弾けるのです



一緒に遊ぼうよ、どうせ、先にいなくなっちゃうんでしょ?

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