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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
6/205

仮題『覚悟』/『綾取』

さあ、後出しジャンケンをしようよ。

『覚悟』


奪われるのなら 奪いに行こう

所詮(しょせん)は後か先かの話だろう

切り取った神経を焼き付けて

欠けた指で拳を握るのだ

そんな最低を望んだのだから


帰らじの歌を首に巻き

炎症の皮膚に刃を入れて

染みた墨の色すらも

体温が抜け 冷えるほど

そうあることを望んだのだから



『綾取』


身を浸す毒を怠惰(たいだ)と呼んだ

何もできずに(うずくま)った

そこにいても悪化するだけなのだと

誰かには 当たり前にできるのだと


産まれ方が間違えていないのなら

間違えたのは生き方か

致命的に捩れてしまった生の意図は

絡まり 空回り やがては ぷつり

私は私が嫌いなんだ。

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