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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
45/205

仮題『活声』/『好き』

永遠の別れなんて、陳腐なものさ。

仮題『活声』


腹の底から 絞り出されたそれは

わたしの鼓膜を 幾度も揺らし

酩酊にも似た不快感と隣り合わせの

入眠時のような心地のよさ


すっかり 目は見えなくなったけれど

それでも 眠りは深く 深く

最後まで残っているのは

聴覚だというのだから



仮題『好き』


あの並木の向こう 受話器を耳に

そんな姿が焼き付いたんだ

はらはらと木の葉 覆い隠すよう

君が見えなくなってゆく


カラカラに渇いた喉が ひどく痛んだ

骨の中を苦しみが泳いだ

肺に満ちた血で溺れる前に

これだけは伝えないと いけないんだ

甘えん坊だね、折れちゃえばいいのに。

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