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仮題『君の傍に』/『ハート』
私が恐れてるのは、それだけだよ。
仮題『君の傍に』
記憶は 形のないものだから
知らぬうちに剥がれ落ちては
宙に溶けて見えなくなるから
片端の景色でも 音の隙間でも
置き忘れた歯ブラシでも
揃いのキーホルダーでもいいから
私がここにいたのだと
憶えていてほしかったの
仮題『ハート』
脈打つ 脈打つ 胸の奥
私が生きてるぶんだけ
特別な居場所が鼓動する
時には急いて 時には凪いで
終わりの刻には平行線
脈打ち 脈打ち 送り出す
それを包んで リボンをつけて
誰かに差し出すときが来る
それでもいいと 思える日が来る
しょうがないな、いっこだけだよ。




