表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
3/205

仮題『愛』/『星空』

それを伝えられなかったのです。

『愛』


与えられずに受け取るのは

どうにも受け入れられなかったのです

等価交換でなければならぬと

ただただ 信じていたのです


あなたに手を握られるたび

呵責(かしゃく)の茨が 内腑を締め上げたのです

溢れた血のぬくもりこそを

私の情と 呼んでほしかったのです



『星空』


空を海に例えたのは 誰なのだろうか

或いは 地球すらも宙船(そらふね)であるのなら

深い深い藍の海を泳ぐ鯨は

いつか ほんとうのことを知るだろう


上天のさらに先 レグルスの先端

きみが縫い付けられた 隕鉄(いんてつ)の星

体中の血液が冷えるのを感じながら

ただ 今日も結ぶのだ

星を結んで、物語ろうよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ