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莉央ちゃんとタイムスリップ!【短編シリーズ】  作者: LED
第9話 フランス革命編
42/56

プロローグ:いつもの

* 今回のあらすじ *


俺は歴史好きの高校生、下田しもだ一郎いちろう

クールな幼馴染・莉央りおちゃんと共に、フランス革命前夜のフランスにタイムスリップしていたぜ!


フランス革命と言えば、世界史でも必ず習う、超有名な市民革命の代名詞だ。


「何となく、圧政を敷く国王を民衆が打倒した『良いイメージ』があると思いますが……実際のフランス革命は、恐るべき悲劇です。

 そしてギロチンで首を斬られたルイ16世も、世間一般で思われているような無能な君主ではありません。むしろ逆です」


もし莉央ちゃんの言う通りなら、血生臭い悲劇がなぜ、ここまで美談にされたのか?

ルイ16世が無能じゃなかったなら、なぜ死ななければならなかったのか?


今回はいつもの倍以上のボリュームで、フランス革命の実態に迫る!?

「うーん……思っていたよりイメージと違うな……」


 俺は名作漫画「ベルサイユのばら」を読んでいて、首を傾げていた。


「どうしたんです? 下田さん」


 声をかけてきたのはクールな幼馴染・莉央(りお)ちゃんだ。


「教科書ではルイ16世って、絶対王政の象徴みたいな悪者にされてて、民衆の革命で打倒された、みたいなカンジなんだよ。

 でもこの漫画だと、悪党ってより気弱なオッサンってカンジだしなぁ……」

「フランス革命自体、つい最近まで相当に美化されていましたからね。

 ルイ16世にしても、世間一般の風評と実際は随分と違っていますし。恐らくその漫画で描かれたイメージとも、実物は異なっていますよ」


 莉央ちゃんの言葉が正しいなら、ルイ16世もやっぱり、風評被害を受けた歴史人物だったりするのか。


「そう聞くと、気になっちまうな。だってさぁ、ルイ16世ってギロチンで処刑されなきゃならんほど、悪逆非道だったとは到底思えないし」

「そうですね。彼は決して悪党ではありませんでしたし、フランス革命を行った人々に、とりたてて正義があった訳でもありません。

 むしろ革命期のフランスは、内ゲバに次ぐ内ゲバの繰り返しで、血で血を洗うと形容するに相応しい、まさにこの世の地獄でした」


 それについては聞いた事がある。ロベスピエールの恐怖政治とか有名だもんな。

 と……こういう話をしていると毎度のごとく「例のアレ」が起こってしてしまう訳なんだが。

 今回もまた、俺と莉央ちゃんは気がつくと……18世紀末のフランスにタイムスリップしてしまっていた。

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