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前世と今世の融合

目を開けれない。頭が重い。いや、体が熱い。

熱のようなそんな感じ。周りはガヤガヤしているから、とってもうるさい。そして、何故かその言葉を聞くごとにイラついてくる。何故だか体に力が入ってきてそれを爆発させ周囲を黙らせてやろうと思ってしまう。そんな意味不明なことを考えてしまう。そんな自分に戸惑いを覚えてしまう。そんな時に、


【ご主人様 スキル翻訳 を使いますか?】

という謎のメッセージが頭の中に語りかけてきた。

僕は普通の高校生であり、謎の感覚に戸惑いを覚えている。 が、何故か頭の中に情報がスッキリと入ってくる。何故かこのスキルのことも知っていて懐かしみさえ感じてくる。戸惑いもいつの間にかなくなり、情報を飲み込めてきた。YES と答えると、周りの雑音がしっかりと日本語に翻訳される。


「ははは、今回のレーマン公爵家はハズレだなぁ」

「なんだあの小さな狼、平民の今回の最低ラインよりも低いんじゃないか?」

「いや、あの銀色の毛並みは変異種だ。それでもDランクぐらいがお似合いだな」


嫌でもわかる。全てが僕の方に向けてくる悪意。

その言葉を理解していくにつれて体が熱くなり、自尊心がバラバラにされた人の如く震えだす。僕はこんなもんじゃない そう頭の中で考えてしまう。何故だか自信が嘘のようについてくる。

見返してやる。その言葉が頭の中、身体中、至る所に高速で動き回る。


「ははは、震えてるぞ。あれじゃあEランクよりも弱そうじゃないか」

「僕、ライナのこと虐められるの?やったー、公爵家の偉い人たちで僕たちの手の届かないところにいると思ってたけど顔だけは良いんだよね」

「やめろ、無能の父が睨みつけてくるぞ、愛妻家で従魔も上位種だ。今そういうことを言うんじゃない」


今、自分の頭の中にはすでに言葉は入ってこない。

体がさっきよりも熱くなる。

【ご主人様 スキル魔素遮断 ステータス隠蔽を解除されますか?】


YES 頭の中で即答した。そしたら血が体内を駆け巡り今までよりも力が倍増されていく。

痛みは感じない。ただ力が戻ったという高揚感が湧き上がるだけ。


そして、今世と前世の記憶が合致した。

僕は高校生と勘違いしていたが最初の記憶があるのは狼だった頃のこと。狼の時に死に、その後記憶をなくし人間になった。人間の時は異世界に興味があり、運動が苦手でかなりの飽き性だった。


人間の時も魔力があったが、地球自体に魔素自体がなかったため地球に合わない体をしていたのだ。今となってはどうでも良い。元の力を戻すことが出来た。

今まで閉じていた目を静かに開ける。


久しぶりの故郷だ。心が躍る。どこにいるかは分からないが人が沢山いる屋内にいることは明らかだ。


目が完全に開くと、眩しくて目を少ししかめたがすぐに慣れた。


目の前には1人の女の子が口と目を大きく開けている。その瞳には恐怖や困惑、絶望が写っている


まずはスキル【鑑定】を使ってみる


名前       ライナ・レーマン

年齢       5歳

種族       人間

魔力       50000(固定)

体力       5

知力       10

オススメ職業   魔術師・学者・王国騎士

属性       火属性・風属性

(この方は、あなたの主です これは貴方しか見れません)


主、、、え?

なに、主って。俺は彼女の顔をじっと見つめた。

その顔は地球では見たことのないくらいの美少女で赤い髪に茶色の大きい目。昔の自分ならなにも感じずに殺してしまうと思うのだが地球の時の思い出があるため、そんな残略なことは出来ない。前は意識がはっきりせず本能が唸ってたが、今では地球の時の魂に前前世の時の記憶が合わさったようなものだ。


戸惑いながらも彼女を観察していく。髪の毛はロングで色白 服は白色のドレスで清潔さを感じさせる。

彼女の手を見たとき、目が大きくなる。その手には指輪で鑑定を使ってみると


契約の指輪

儀式を使うと自然に現れる指輪。絶大な魔力がこもっており、どちらかが死ぬまで取ることが出来ない。死んでしまった場合従魔と共に消えてしまう。


それを見てしまうと頭が痛くなる。せっかく前みたいにゆっくり冒険できると思ったのにまさかこの子の従魔にならないといけないなんて、、、


とりあえず彼女と話し合って情報を整理しないと

この頭が賢いからって人間の生活なんて知る由もない

それでもこれから起こることに心を踊らせるのだった


『スキル 多重結界』

僕がそう唱えると同時に僕と彼女を取り囲む何重もの結界が張られるのだ



スキル:翻訳 付属生 強化魔法

相手の言葉をすぐに理解できるという優れもの。

魔物であろうと生きているものには翻訳を行使することが出来る それに自分の言葉も相手に伝わる魔法

ただし使えるものは今現在ではレジェンダリーウルフのみである


スキル:魔素遮断 付属生 隠蔽魔法

魔物上位しか使えないスキル 自分の体内から魔力を無くすことで相手を油断させることが出来る魔法 魔力は減るがスキルを解除するとすぐに元に戻すことができる便利魔法


スキル:ステータス隠蔽 付属生 隠蔽魔法

ステータスを偽ることが出来るスキル


スキル:鑑定 付属生 強化魔法

相手のステータスを確認することができる高難易度のスキル。人間の場合は城中の魔術師を呼び従魔のスキルを確認するために三日三晩魔道具に魔力を付与しないといけない(ポーションを使ってなんとかしている)


スキル:多重結界 無属性 結界魔法

結界の中でも高度なスキル。外からの侵入を防ぐことができる。



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