本当に
本当だったんだ。そう思ったのは入学式だ。本当にふたりと同じ学校になった。
「あれ、檀?」
聞き覚えのある声の方を見たらやっぱり!
「仲雪!同じ学校だったの?!」
仲嶺小雪。幼稚園の時年少年中と同じ組だった。頭も良くて好感度も高かった子の1人だ。仲良い子からは上の名前の仲と下の名前の雪を取って仲雪と呼ばれてる。結構と仲がよかった子でもある。そういえば結構モテてたような気もする。
「うん、あと他にも祐介と恭也も、あとは…」
「凰樹と泉ちゃんは知ってるよ。」
仲雪は何故かほっとした顔で「よかった」と言った。あまり興味がなかったので深く聞かなかったけど…。
「っていうか組!誰と一緒になるんだろう?」
「ね〜私、泉ちゃんとがいいなぁ。」
「僕は知ってる人がいればいいよ。」
「でも恭也と祐介が同じになったら大変そう…。」
「そうだね。」
なんて冗談を交わしながら体育館へ。
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組順に並ぶんだァ。
誰と同じ組かなぁ?
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Ⅰ 1ー2 Ⅰ
Ⅰ 1,石橋泉彩 Ⅰ
Ⅰ 2,遠宮真紘 Ⅰ
Ⅰ 3,小山絢乃 Ⅰ
Ⅰ ・ Ⅰ
Ⅰ ・ Ⅰ
Ⅰ 6,齋藤葵香 Ⅰ
Ⅰ 7,見城檀 Ⅰ
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Ⅰ14,渡部奈里 Ⅰ
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やったァ!!!泉ちゃんと同じクラスだァ!!!で、問題の凰樹はと言うと…。
「凰樹君、3組だったのね。同じクラスじゃないのね…。」
なんでそんなに悲しそうなんだろう。私はすごい嬉しいのに。
「檀ちゃん何組になったの?」
「2組です、凰樹と離れちゃって、面倒見てくれる人がいなくて心配だわ…。」
「いやいや、こっちの方が心配だわ、知ってる人が祐介君くらいしか…。」
「それでも凰樹君はしっかりしてるからいいじゃない。そう言えば久留ちゃんは大丈夫?」
「久留は、まだハッキリしていないの。」
いきなり久留ちゃんの話になった。
上山久留。成績は優秀で可愛くてスタイルもいい、凰樹のお姉ちゃんだ。そんな彼女は今体調不良になっている。というかお母さんはそれ(クラス)が心配だったのか。そんなことなら泉ちゃんがいるから平気なのに。
「まーゆーみー!!!」
「ん?」
誰かが私の名前を叫んだ。
声の方を振り向いたと同時に声の主が姿を現した。あんな大声で私の名前を叫んで、、、もしかして泉ちゃんの元に何かあったのか…?
「ど、どうしたの?泉ちゃ…」
「どうもこうもないよ!同じクラスだねぇ。」
私の言葉を遮って泉ちゃんは私に抱きついてきた。
「え?あ、あぁ。そうだね!良かったぁ。」
こんにちは、宮川結衣です。弱虫カメラと意地悪バスケ(カメバス)ご覧いただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。今回は小学校入学式でした。少し大袈裟な部分もありますが、親に心配されていたのは事実です。次回もどうぞご覧ください!