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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
97/401

97 冒険者Aさんと大事なのは反対の手

あらすじ:盾に限らず、攻撃目的で手に装備したら、全部武器扱いです。


視点:冒険者ギルド 受付嬢 リマさん

『』:アルファさん


『まー、ぶっちゃけ。

 左手での捌き方に慣れたら、盾もいらんのやけどなー』


「ご主人様、ぶっちゃけすぎぃ!?

 でもまー、そうですよね~~~~~~」


(げらげらげらげらげら)


「「「「「「ええっ・・・・・・」」」」」」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ガキーン! ドドドドド、ギィンッ)


(ひゅばっ! スッ・・・ぽんぽんぽんっ)



 くっ・・・! コレも駄目!?


 はあ、はあ、あ、当たらないっ。


 ・・・・・・あれから。


 アルファさんがぶっちゃけてから小一時間。


 今度は盾じゃなく、色々な武器で実演を行ったのよね。


 例えば、投げる事もできる小振りの【ハンドアックス】で。


 例えば、刃の反対側に武器破壊用のギザギザがある


 【ソードブレイカー】と呼ばれる大振りのダガーで。


 例えば・・・これならっ!!(しゅばばっ! ぽんっ)


 (スカッ)ああっ、もうっ!? これも透かされる!!!


 ・・・例えば、【フソウ】の特殊な武器。

 

 【小太刀】と言われる【ショートソード】で。


 棒に変わった形のガードが付いている非殺傷の【十手】で。


 【ニンジャ】が愛用すると言う、飛び道具の【クナイ】で。



「くっ、この連撃で・・・どうですかっ!!(ひゅばばば!!)」


『(ぽん、ひょい、ぽん、ひょい)うんうん、速い連撃やなー?

 (ぽん、ひょいひょいひょい)でも、それだけやわー。

 ほい、デコピン!(ぺしっ)ってな~~』


(ガヤガヤ、ガキャーン、ズゴス!「ぬわー」)


(「これでっ」ズギャッ「甘・・・ごふっ」ドシャーーー)



 あうっ!? はあっ、はあっ・・・!


 で、デコピンっ? い、痛くは無いけどびっくりしたっ!?


 ふ、ふうっ・・・他も派手にやってるみたいね。


 ・・・とにかく、アルファさんは


 道具を変え相手を変え、様々な実演を行ってくれたけど・・・。


 相手の攻撃が最大で発揮できない間合いへ詰めて


 手元を狙い、一当てする・・・それに尽きたわ。


 結局の所、アルファさんが実演前に言っていた通りなのよね。


 どんな武器や道具を使おうとも、要点は同じ。


 遂には、真剣を素手で捌いてたのよね。


 どうして、アレで怪我しないのかしら?


 ・・・そして、私は何故か今・・・。



『(ひょい、ぺちぺち)ほーーーーーーー?

 やるな~、リッちゃん。

 (ぽんっ、くいっ、ぽふんっ)

 動きのキレとか狙いとか、全然悪くないやーん?』


「ぐっ!? ふぅ・・・ふぅっ。

 い、嫌味ですか? ア、アルファさん・・・。

 さっきから、全て、か、完封してるじゃないですか」


「ふーむ、元拳士の方と聞いてたでござるが

 さすがに、長く職員を勤めていたのであれば

 体力の衰えは隠せない様でござるな。

 ・・・いや、逆に言うなら、現役を離れても

 未だにそれだけ動ける・・・と言う事でござるかな?」


「あらあら、うふふふふ(にこにこ)」



 な、何故か、アルファさんと


 素手同士の模擬戦を行ってるのよね・・・ふうっ・・・。


 た、確かに、10年前、に、冒険者やってた時、は・・・。


 素手で戦う【グラップラー】だった・・・けど、はひぃ・・。


 今は、たまに、運動するぐらい、しか、してない訳だし。


 さ、さすがに、模擬戦は、き、厳しい・・・も、もうダメ。


 ・・・・・・え? きゅ、休憩ですか? は、はい。


 あ、お水頂けるんですか? あ、ありがとうございます。


 わっ・・・、透明なのにキラキラ光って見えて綺麗ですね。


 (くぴくぴくぴ)んくっ・・・!?


 ・・・・・んんんんんっ!?(こくこくこくこく)


 ええええっ? な、何この水っ・・・!?


 これって、甘い? 塩気も感じるけど・・・何て爽やかさ!?


 飲んだ箇所から、まるで体に染み渡る様に広がっていくわ!?


 う、うわ・・・体の奥底から活力が湧き上がってくる様な!!?



「あ・・・あの、アルファさん?

 今、頂いたお水なんですが、一体・・・」


『え? あ~~~、コレ?

 コレって、単にフルーツ漬け込んだけの【フルーツ水】やで?

 ただし、ちょっと薬効が強めやから、未成年は禁止やけどなー。

 んー、アルコールとかやないから、そこは安心してやー?』


「ふ、フルーツ・・・ですか? 本当に?

 本当にただのフルーツですか?

 ・・・あっ、【フルーツ水】とってもおいしかったです。

 何だか、妙に元気も出てきましたし、ありがとうございました」


「・・・・・・あ、あの、お師様?

 ちなみに、何の果物を漬け込んだのでしょうか?

 よ、よろしければ後学の為に教えて頂けませんでしょうか?」


『ん? 材料?

 何や、リッちゃんもユキも心配性やな~。

 普通のフルーツやで?

 【銀光の実】と・・・あ、ほら、丁度この間取ってきたやんか?

 アレと、桃やで?

 桃の実と葉っぱをな、山の湧き水に漬け込んだだけの代物や。

 前に、俺の義叔父貴がどっさり送ってくれてなー。

 色々と漬け込んでみてるんやわ』


「「!!!!!?」」



 ・・・や、やっぱり!!


 まさか・・・まさかの【銀光の実】!?


 うう・・・アルファさんの事ですし


 どうせ、ただの果物じゃないとは思っていたけど・・・。


 その材料の【銀光の実】って


 以前に{緊急クエスト}でアルファさんにお願いして


 採ってきてもらった、希少な高級素材じゃないですか!?


 ついでで、何個か余分に採取した事も聞いてましたけど


 まさか、それを無造作に漬け込んだ水だったのね!?


 【銀光の実】は疲労回復とスタミナ増強の薬の材料だそうですし


 そ、それは確かに、良く効きますよね!!!?


 ・・・それにしても、ノブユキさん、すごい驚いてるわね。


 そう言えば、ノブユキさんは


 【アルケミスト】や【エンチャンター】志望で


 アルファさんに弟子入りしてるんだったわね。


 ・・・で、あれば、素材や調合は気になるでしょうし


 その希少価値も理解してれば、驚くのは当然・・・なのよね?


 他の何か、{色々}って言っていた方に驚いてないわよね!?



「・・・・っっっ!!!(ぱくぱく)」


「気にしない方がいいですわよ? メガネさん」


「・・・ええ、さすがにその辺りは散々思い知らされましたので。

 あと、できればメガネさんは・・・いえ、もう結構です。

 ・・・・・・・・・はぁ」


『わはは。

 どうしたんやユキ、口パクパクさせて。

 可愛いお顔が間抜けな事になってんで~?』


「そ、そうでござる! ユキちゃんの可愛いお顔が!!!?」


「あ、兄上が!? 可憐で可愛い兄上がそんな!!!?」



 ・・・そこ、驚く所なの?


 ま、まあ、分からなくもないけど・・・。



『さてと!

 んじゃ、リッちゃん、気ぃ悪ぅせんといて欲しいんやけど

 ちょっと、無手での格闘のコツを伝えとくわ。

 俺は専門クラスやないけど、このコツ自体は

 一応、ちゃんとした専門家に習ったもんやから

 そこは信用しといてなー?』


「はあ・・・コツ・・・ですか?

 現に散々完封されましたし、アルファさん自体も信用はしてますが

 私はもう現役の冒険者ではありませんし、教わる必要が・・・」


『まあまあ、ええやん。

 そんな大層なもんやないし、護身に覚えとくだけでもええやろ?

 元冒険者とは言え、リッちゃんみたいな美人さんは

 夜道に暴漢とか変質者にも気をつけんとアカンしな!

 それに、それこそ冒険者に復帰した時とかにも役立つで~~?』


「・・・ありませんよ、そんな時。

 ですが・・・まあ、護身はともかく。

 どこかの怠惰なギルド長にやる気を出してもらえるように

 締め上げ・・・いえ、促すのに役立ちそうですね?(にこっ)」



 ・・・そう・・・そうですよ。


 私みたいな、陰気で地味な女が、襲われる筈無いじゃないですか。


 そういうのは、もっと男性が好む様な魅力的な外見の・・・。


 例えば、目の前のノブユキさんの様に、小柄で可愛らしく。


 ちょっとした動きにも艶を感じる様な・・・・・・。


 いえ、それはそれでどうなの?

 

 ・・・・・・復帰、復帰かぁ。


 冒険者として復帰! 華麗に再スタート!!


 はは・・・ありえないでしょ、いい年して夢みたいな事・・・。


 ま、今更過ぎだし、ギルド内は上も下も心配だしね。



『わはは。

 せやせや!!

 そんなじーさんは、存分に締め上げたったらええねん。

 なんやったら、仕事しろーって、お尻蹴飛ばしたったらええ』


「くすくす・・・そうですね。

 今度機会があったら、ぜひやってみますね?」


「・・・(じとーーーーー)」


「・・・・・・こ、これって、まさか。

 水自体も霊峰のなんじゃ?(ぶつぶつぶつ)」


『なんや、ミケ。

 何か言いたいんかー?

 あと、ユキはまだやっとったんかい。

 その【フルーツ水】の事は後で幾らでも教えたるから

 今は訓練に頭切り替えとけよ~?

 あ、それと残りは、入れ物ごとそのまんま。

 お土産として、リッちゃんに持って帰ってもらうしな』


「はっ!? あ、はい! 申し訳ございませんでした、お師様!」


「えっ!?」


「いいんですよ、メガネさん。

 ご主人様も、そうおっしゃってますし。

 幾らでも在庫ありますんで、気にせず貰ってって下さい。

 ただ、薬効はそれなりに強いので

 連続して飲まないで、1週間づつ空けた方がいいでしょうね。

 たまには、このぐらいは、良いんじゃないですか?

 ・・・あまり、ご主人様のご好意を無下にしないで下さい。」


「え!? ・・・あっ・・・わかりました。

 そう言う事でしたら、ありがたく頂きますね?」


『おおっ!?

 ナイス補足! ナイスフォローや! ミケ!!

 うんうん、えらいで~!! ミケも誉めたろう!!

 ほーれほれほれほれ! (なでなで、わしゃわしゃわしゃ)』


「むひょーーーーーー!!!!!!!!!(ふんすふんす)」



 まあ、そう・・・よね。


 今日のは、本当に{ついでの}ご好意で頂けるみたいですし。


 いつもみたいに、からかってる訳じゃないみたいですし?



『おっと・・・また逸れたな・・・何やったっけ?

 ・・・・・・せや! コツやコツ!

 まあ、とはゆーてもな、そんな難しい事や無いんや。

 基本的に、相手の出だしを制す事が大事なのは

 武器も無手も同じなんやけどな?』


「はい」


『武器やったら、徹底的に関節狙いでええんやけど

 無手の場合は関節のすぐ隣の箇所を狙うねん』


「え? 関節の隣?」


『せやでー、リッちゃん。

 例えば、腕やったら、この(ぽんぽん)手首の下とか

 この辺の(つんつん、つんつん)肘の上下辺りとかやな。

 それこそ首なんかもそうやで? あれも関節の隣やしな』


「えっと? ・・・それは何故なんです?」


『まあ、関節ってのは弾力性があって意外と衝撃に強いねん。

 だから、無手の場合やと、一撃で破壊すんのは難しいんやわ。

 おまけに、潰すにしても、掴んで押さえ込むにしても

 武器と違って、どうしても至近距離になるやんか?』


「まあ、そうなりますね」


『関節ってな? 壊されても

 短時間やったら、我慢すれば意外と動かせるんやで?

 足はともかく、腕やったら握力とか残ってるしなー。

 掴まれてもな? そこを起点にして他を動かせるんやわ。

 ほら(ぎゅっ)こんな感じに(くいくいっ)なっ?』


「な、なるほど、確かにそうですね」


『まあ、そんな理由で、返り討ちに合う危険性も高いから

 無手で関節を狙うのはやめた方がええんやわ。

 ・・・でも、関節の隣の箇所ってな?

 ここ、掴まれると、かなり動きを制限できるんや。

 試しに・・・(きゅっ)リッちゃん、どないや?』


「いえ、どうと言う事は・・・(ぐぐっ)あれ?

 (ぐぎぎぎぎぎ)えっ? うそっ!?」



 え・・・・今、肘の下、前腕の辺りを掴まれてるけど


 アルファさんは、そこまで力を入れてないはず。


 実際、掴まれてる所は痛くない。


 でも・・・ほとんど腕が動かせない!?


 あれ? 腕だけじゃなくて体も動かしにくい!?


 え!? 何で!? 怖っ!!



『(ぱっ)・・・とまあ、そんな感じや。

 ゴメンな~、リッちゃん。

 力はいれてへんかったから、痛くはなかったはずやけど?』


「あっ、だ、大丈夫です。

 ふうっ・・・なるほど、効果は良くわかりました」


『うんうん、それやったらええんやけどな。

 んで、次やねんけどな?

 例えば、無手の【グラップラー】とはゆーても

 実際やったら、ごっつい手甲や手袋を装備したり

 拳に【ナックルガード】装備したりするやろ?』


「え? まあ、そうですね」


『でな? 何か、この国やと、【グラップラー】って

 {速度と手数と腕力}みたいな扱いされてるやん?

 蹴る・殴るの専門クラスみたいな扱い?』


「ま・・・まあ、そうですね」


『でもなー?

 それだけやったら、無手の意味全く無いんやわ。

 それやったら、素直に武器持った方がええぐらいやね』


「え? は、はあ・・・」



 ん・・・うん?


 アルファさんは、一体何が言いたいのかしら?


 【グラップラー】って、速度を生かして懐に飛び込み


 拳や蹴りでダメージを与えて離脱・・・が基本じゃないの?


 それは、ギルドの解説書にも載ってる内容だし


 スキルの構成も、その手のがほとんどだし。


 実際に、私もそうやってたのだけれど・・・違うのかしら?



『まあ、それも別に間違いではないんやけどな。

 武器を持つのと違って、手や指は使える訳やん?

 それやったら、蹴る・殴るだけやなくて

 掴んで・穿って・投げて・折って・潰して、ってな感じに

 色々できるやろ?

 専門のスキルじゃ無くても、幾らでも相手を無力化できる

 さっきやったみたいにな?』


「た、確かにそうですね。

 慣れるまでは、少し難しそうですけど・・・」


『例えば、簡単で実用的なんやったら。

 こう・・・手刀作って、小指の側面辺りでな(しゅぴーん)

 こんな感じに、目の辺りを軽~く、さっと払う(しゅぱっ!)』


「!!? ぬ”わ”ぁ”ーーーーーーーー!?

 あ”~~~~~!!! あ”~~~~~!?(じたばた)」


「ああっ!? ミケニャンさんっ!!」


『な? これだけで失明とかはせーへんけど

 これやられても、平気なやつとか滅多に居らん。

 それとか、デコピンの要領でな(ぐぐっ)

 鼻の頭ら辺をこう・・・(バチコーン)』


「!!!!!!(じぃ~~~~~~~~ん)

 あ”びゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!?

 ふんぐわぁああああああああ!!?(ごろんごろん)

 目がぁ~~~~!? 鼻がぁあああああ!?(びったんびったん)」


「追い討ちっ!?」


『な? こんな感じで、別に難しくないやろ?

 大事なんは、小技も含めて的確に急所を狙う事と

 それを、両手のどっちの手でも同じ様に使える事やな。

 武器とは違って、利き手とか関係無く

 右でも左でも変幻自在に使える事が理想やで~』


「そ、それは分かりました! 分かりましたけど!?

 ミケニャンさんで実演とか、あ、あんまりなんじゃ!?」


「(ごろんごろん)は”ひ”ぃぃぃぃ~~~!?

 あ”あ”あ”う”ぅうううううう!!!(ごろんごろん)」


『大丈夫大丈夫。

 そんじゃー、リッちゃん。

 せっかくやし、教えたコツを意識して

 も少しだけ、やってみよーや?』



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ゾロゾロゾ、ガヤガヤガヤ)


「アルファさん、今日はいい訓練になりました!

 ありがとうございました!

 また、マイクさん達が帰ったら、今日教えてもらった事。

 私なりに色々と伝えてみますね?」


「アルさん、あ、ありがとうなんだな。

 おでも、少しは慣れてきた感じがするんだな」


「お師様、昼食には遅く、夕食には早い時間ですが

 この後、どうされますか?」


「あ、あ、あの、お、おと・・あう(かああああ)

 えっと、あ、アルファ様?

 ミケ様は先に帰られてしまいましたけど・・・」


「ちょ、あ、アルファ殿! サバミソ殿が倒れてるでござる!

 ・・・え? この水を? あ、かければいいのでござるな!?

 サバミソ殿ぉーーー!! しっかりするでござるーー!!」



 サーバクンさん、大丈夫かしら?


 ふう・・・もう14時かぁ・・・。


 マリさん達の付き添いと見学だけのつもりだったけど


 結局、私も訓練場の使用時間一杯まで、使っちゃったわね。


 今回、何だかんだでアルファさんに乗せられちゃったけど


 やっぱり、見学だけより体験した方が、良い経験になるわね。


 頭で理解するより体で理解したって感じかしら?


 疲れたけど、久々に心地良い疲れ方をしたわ・・・。


 ・・・・・・さて、と。



『さてと、そんじゃボチボチ終了するけど。

 締める前にリッちゃん。

 最後に、アレにキツイの一発かましたってくれるか?

 日頃の鬱憤解消も兼ねて、思いっきり行ったりー!』


「はい、せっかくなので、ちょっと久々にスキル使います。

 ロバートさん、少し横へ移動してもらえますか?

 あ、その辺で大丈夫ですよ。

 ・・・・・・それでは、行きますね?」


(シーーーーーーーーーーーン)


「ぐぉぉおおおおおおおお、ぐぉおおおお(すぴーーーーー)」


(ゴッ、キュインキュインキュインキュイン)


「起きろおおおおおおおおおおおおおおお!!!(カッ!!)

 仕事中に寝てるんじゃぁなああい!!!!(ギュバッ!!)

 【タイガアアアアアア・グリッタアアアアアア】!!」


(ギュオッオオオオオオオオオオオオオオオ!!!)


「・・・え”っ!?」


「「「「「ひえっ!?」」」」」


「あら? あらあらあら」


(ドッグォオオオオオオオオオ!!!!

 ゴガガガガガガッガガガッガ!!!!)


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!?」


『(パチパチパチ)わはははは。

 いやー! リッちゃん、お見事~!!』


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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