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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
94/401

94 冒険者Aさんと模擬戦の総評

あらすじ:審判に誤射したら、乱舞技でぶっ飛ばされます。


視点:Dランク冒険者 ファイターLv3 モッブコットンさん

『』:アルファさん


「orz」


「orz」



 あの2人はすっかり落ち込んでるわね。


 まあ、仕方ないかな。


 人数の差があったとは言え


 戦闘クラス以外の相手に完敗したわけだし。


 それにしても、アルファさんの作戦


 ・・・というか立ち回り? フォーメーション?


 複数相手の場合は、ああやれば良かったんだ・・・。


 初めて、パーティで戦ったって実感できたかも?



『うんうん、3人共、ええ動きやったわー。

 そんじゃ、まあさっきの模擬戦の評価といこか。

 ほれ、そこの落ち込んどる2人もこっち来ぃー。

 キミらが勝たれへんかった理由も

 ちょっとは分かるやろうしな』


「(がばっ)わ、わかったでござる、さ、姉上も・・・」


「・・・ふぁ? ふぁーい(ずーーーん)」


「ほほう? 弟さんは立ち直るの結構早いですね?」


「そうですね。

 2人共、直感に頼るタイプではあるのですけど

 弟の方は、あまり深く物を考えないので

 気持ちの切り替えが早いんです。

 ・・・良くも悪くも、なんですが」


『よっしゃ、来たか。

 んじゃ、総評から先に入るけどなー。

 まー、全体的な流れとしては

 典型的な{分断して各個撃破}やな。

 んで、決定的な勝因、と言うか敗因はな?

 そっちのねーちゃんがしくじった事なんやな、これが』


「!!? orz (がくーん)」


「ああっ!? 姉上が再びっ!!?」


 

 ああ・・・やっぱりそうなんだ。


 私も途中で、何で? って思ったし。



「えっと、アルさんアルさん。

 お、おでにはよくわからないので

 どう言う事だか教えて欲しいんだな」


『もちのろんやで、ロバやん。

 順を追って説明するで?

 まず、これは念頭において欲しいんやけどな

 人数差はあっても、個人戦闘力はあっちのが上って事や』


「ええ、そうですね。

 2人の動きを見てて、それは良くわかりました」


「ですね、うおっ。

 腕力も身のこなしも僕らより格段に上でしたよね、うおっ」


『うん、その考え方でええねん。

 事実は事実として認識すればええだけや。

 ・・・それでな、まあ人数差を利用して分断したやろ?

 それで一応、2対1と1対1の形にもっていった訳や』


「2対1の方は、1人が妨害、1人が攻撃に回って

 1対1の方は、守り重視で分断に専念してましたね。

 作戦通りによく動いてましたよ?

 ミケが誉めてさし差し上げます~」


「orz (しょぼーん)」


「・・・その時点で拙者達の負けだったでござるか?

 だ、だけど、それではなぜ姉上が?」


「いや、それは違うよ、シゲ。

 確かに、当初と優劣は逆転したけどね

 その時点では、まだ決定的な勝敗が着いた訳では無いんだ」


「え? どう言う事でござるか? 兄上」


『せやなー。

 ・・・なあ、ねーちゃん。

 分断されて1対1になった時にな?

 何で立ち塞がったモブ子ちゃんとタイマンしてもうたん?』


「!? orz (びくっ)」


『だって、そやろ?

 分断された事によって、人数の不利が出たってのは

 戦っとっても分かってたやろ?

 だったら何で、2対1になってる弟くんを

 援護にいかんかったんや?

 フェイント使うなりして、強引にモブ子ちゃんの隙を突いて

 背中向けてる2人のどちらかに攻撃したら良かったやん。

 そうしたら、挟撃されとる弟くんも余裕できるし

 逆挟撃の形に持ってく事もできた訳やろ?』


「・・・!! orz (ぴくっ)」


『どうせ、こうやろ?

 {相手は自分より格下だからさくっと倒して~}とか

 思ったんちゃうか?

 自分に驕りは無かったって言い切れるかー?

 結局、その判断ミスが決定的な敗因になって

 キミらはボロ負けしたって事や』


「・・・・・・!!! orz (ずずずーーーん)」

 

「うはあ、アル殿の追い討ち、容赦無いでござるな」


「あらあら~・・・でもね、あなた?

 事実ですし、こうやってビシッと言って下さるのは

 大変ありがたい事なんですよ?

 本来だったら、私達が諌めないといけない事ですから」



 そうなのよね・・・。


 分断した後、こっちを無視して向こうの援護に行くのを


 ずっと警戒して戦ってたんだけど


 焦って助けに行く訳でも無く、不思議に思ってたのよね。


 ああ・・・なーんだ。


 ただ単に、雑魚扱いされてただけなのか・・・。


 まあ、自他共に認める凡人だから間違いではないし


 別に腹も立たないんだけどね? 本当、本当。


 ・・・でも、アルファさんがズバッと言ってくれて


 ちょっと、スカッとしたかな?



『まー、立ち回りと、ねーちゃんへの忠告は

 こんなもんで終わっとくとしてやな。

 ちょい、実践的な戦闘技術の話すんでー?』


「実践的ですか? うおっ」


「さあ、姉様も起き上がって下さい。

 ここはパッと気持ちを切り替えて

 お師様のお話を聞かせて頂きましょうよ?

 姉様達にも、この先必要になる内容でしょうから」


「・・・うう、ユキちゃんがそう言うなら・・・」


「あらあら~、どんなお話が聞けるのかしら~

 楽しみね、うふふふ」


『え? いや、楽しみにされても

 内容的には基本中の基本やから

 マリちゃんの参考にはならんと思うで?』


「あら? そうなの~? 残念ね~~~」


「基本中の基本・・・。

 アルファさん、どんな内容なんですか?」


『それはやな、左手の使い方や』


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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