09 冒険者Aさんとステイ!ステイッ!!のヒゲ(♀)
あらすじ:なにがむむむだ
視点:Cランク冒険者 ホーリーウォリアー エッセンさん
『』:アルファさん
(ネッチャネッチャギュッギュッ・・・ネッチャネッチャ)
ヌフフ・・・どうやら心友は驚いてくれたみたいだね!
心友とは、もう13・・・14年? ぐらいの付き合いで
(ぐ~~~~)いっつもボクばかり驚かされてばかりだったけど
今回はボクの勘が上回ったんだね!!
ギルド長の(そわそわ)ブラボーを斧で脅した甲斐があったよ!!」
「はー!? 斧で脅すとか・・・。
アホのじーさ・・・げふんげふん。
(コネコネコネコネ)
いくらブラボーさんが情報漏らしたとはいえ
ホント食べ物の事になると見境無い子ですね」
「あれっ!? ボクの心の声聞かれてる!?」
『いや、そわそわした辺りで普通に声に出とったで。
・・・にしても、アホのじーさんて。
(コネコネキュッペタペタキュッ)いや、間違っとらんし
まあこの町では割と昼行灯しとるみたいやけど。
成形の時は空気抜いた方が型崩れしにくいで』
そういえば、ブラボーとも
心友と同じぐ(ぐ~~)らい付き合い長いんだよね。
心友がこの町に居るって
【ショクドーラクの会】経由でブラボーから教えてもらって
ボクがこの町へ(ぐるるる)来たのは1年ぐらい前だったけど
すっかり見た目がおじーさんになってたから
最初ブラボーだって分からなかった(きゅ~~~~~~~)もの。
(カチャカチャ・・・ボワッ・・・・)
『そーいや、ブラボーの
真ん中はチョイへこませるやり方でいこか。
じーさんとももう長いよなぁ』
「そうですね、(ペタペタキュッペタペタ)この町で再会しましたけど
直に会ってたのって、えーーーと、もう14年ぐらい前でしたっけ?
情報とかは【ショクドーラクの会】でやり取りもありましたんで
再会した際の久し振り感って、そんなにありませんでしたが
さすがに見た目に年取ってて、誰っ!?とか思いましたよね」
『せやな、もうすぐ70近いんやし
強火でパリッと焼こか。
そら、さすがに見た目に年食ってるわな』
あ、やっぱり心友達でもそう思ったよね! 良かった!!。
元々、ボクが心友達(ふしゅー!ふしゅー!!)と最初に出会ったのは
【ドラント王国】にある【ハスターの町】だもんね。
ボク達は、{暴走する【暴食の神フンガー】討伐}の緊急クエストで
臨時パーティとして、引き合わされたんだよね。
(・・・チュンッ・・・パチ・・・パチッ・・・パチッ)
『そういえばあの時はまだロクの義叔父貴も
おっ、もうボチボチいけそやな。
あん時はまだおったなー』
(・・・・ジュワーーーーーーーーーーーー)
(じゅわわーーー)そういえばあの時は、ロクロウのおじーさんも
まだ(ごくり)現役だったんだよね。
・・・あれ? 今も現役だって言ってたっ良い匂いしてきた!!!
(ぐるるぐるるんるんぎゃおおおんぎゃおおおん)
ま・・・まだかな!?
「今では【フソウ】の【ホウライ山】ですっかり仙人の仲間入りですし
さすがは、朝廷でも歴代3指に入ると言われた武術指南役の達人ですね。
(ジュワーーーー)片面づつパリッと焼きますね」
『せやな。
仙人とかって半神みたいなもんなんやろ?
何百年も生きれるらしいし、俺の方が早よおっ死んでまうな』
(ヒョイッ・・・ジュワーーーーー)
「あ、それは大丈夫です。
ミケがちゃんとやっておきましたんで。
じゃあ両面焼いたら一旦お皿で休ませますね」
『えっ!? 今なん「(じゅるる)ハッハッハッハッハッ!(きゅるるるるるる)」
『いや、いつの間「はやく!はやく!(ぱたぱたぱた)」
「ご主人様、そんな事よりもそこのワンコが見えない尻尾振ってますので
お皿に付け合せの野菜を盛って下さいませんか」
「はっ!? ボッボクはワンコなんかじゃないよ!!」
「はいはい。
肉汁に潰しトマト使った甘酸っぱい奴と
大根おろしに昆布汁と醤油を混ぜたさっぱりした奴の
2つのソースありますけどどっちにしま「ボク、肉汁トマトの!!」
ああ、はい。ご主人様はどうなさいますか?」
『何か腑に落ちへんけどとりあえず俺は大根おろしので。
「はやく! はやく!!」分かったからチョイ待ちぃ。
んで、肉汁余ってるならそれも混ぜて軽く火を通してくれるか?
せっかく熱々のが中途半端に冷めるのは好きや無いし』
「分かりました。
すぐ出来ますので、あとは座ってお待ち下さいね」
大丈夫! ボクは待てができる大人だから大丈・・・
まだかな! まだかな!! まだかな!!!
(ぐーーーーぎゃおおおおおおおおおおおおん)
・・・あ! そうだ! 【フンガー神】と同調しとかないと。
忘れてたら、絶対後で拗ねるし。