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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
82/401

82 冒険者Aさんと弁解者

あらすじ:フソウに伝わる謝罪最終兵器 DO・GE・ZA !!


視点:本当は激おこの大妖怪ミケニャンさん

『』:アルファさん


「「・・・・・・(ゲザーー!!!)」」



 初手、【土下座】!!?


 ようやく弁解できそうな人が来たと思ったら


 初手、【土下座】ですよ!?


 ・・・なんか、その主君さんとやら


 どこかで見た事あるような無いような。



「(もがもが)むーー!! むーーーー!!!」


「(もがもがもが)むむむむむ(ぐねぐねぐね)」


『・・・・・・で?

 めっさ久々やん、キヘエ。

 お互いに色々話したい事はあるやろうけど

 とりあえず、何がどうなってこうなったん?』


「(むくっ)・・・ああ、久々でござるな。

 本当に、色々話したい事があったのでござるが

 まずは子供達の非礼を詫びさせて欲しいでござる。

 ・・・この度は迷惑をかけて申し訳ない!!

 この通り!! 許して欲しい(がばっ)」


「「(もがもが)むー!?」」


「あーーーー。

 どっかで見た事ある人だなーと思ったら

 キヘエさんでしたかー。

 10年ぶりぐらいでしたっけ?」


『いや、【レオ王国】のあの件に関わる前に

 【ドラント王国】で会っとるから、6年ぐらい前やろ。

 ま、どっちにしろ久々なんは確かやなー。

 ・・・んで、何がなんやって?』



 この【土下座】ってる人の名前はキヘエ・ムトウ。


 {ムトウ家}の現在の当主で


 若くして知略・軍略に非凡な手腕を発揮し


 将軍家直属の【旗本】となってからも功績を上げ続け


 軍事面だけでなく、政治面でも明るい事から


 今では将軍家に加え、朝廷にも派遣されていて


 主に【フソウ】の東側で活躍中・・・だったはず。


 なんで、そんな要職のお偉いさんがこの辺境の国に?



「ええと・・・順を追って説明させてもらうでござる」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『・・・えーー、あーー、つまり。

 結局はそこの2人が勝手に暴走しただけって事か』



 えっと、話を要約すると、こうですかね?


 キヘエさんの長男のノブユキさんが


 両親の話や、各地の逸話を聞いて


 すっかりご主人様の大ファンになっており。


 弟子入りしたいと常々言っていたけど


 中々その機会が無かったので半分諦めていたら


 今回、【冒険者ギルド】から【行者組合】へ


 要請があって、丁度いいや~とばかりに

 

 一家揃って【タンゴの町】へやってきた・・・と。


 ・・・あー、そういえば


 アホのじーさんが、この間言ってた


 ギルドに相談役を招いたって、この事ですか。


 ・・・で、長男さんが弟子入り希望なのを知った


 次男さんと長女さんが先走って暴走。

 

 護衛の目を盗んでここへ直行。


 長男さんが弟子入りをするのに相応しいか


 ご主人様の実力を見極める為に問答無用で襲撃。


 あっさりと返り討ちにあって、今の有様・・・と。


 なるほど、やれやれですねー。



「・・・ご主人様ー?

 正直、ミケ的には、あまりにも馬鹿馬鹿しいので

 燃やしていいんじゃないかと思いますよー?」


『せやな』


「(がばっ)いやいやいやいや!!?

 頼むでござるよー!! アル殿~!!!

 拙者の事を友と思って下さるなら

 どうか、どうかーーー!!!!」


「(ひしっ)お願いします! それだけはお許しを!!

 もし、どうしてもと言うなら、私が代わりに!!」


「(もがもが)むーーー!!! むーーーー!!!」


「(もがもが)むーむっむっむっむー」


 

 何か、もう面倒臭い。


 ・・・でも、まあ。

 

 今の所は保留でしょうかね?


 そもそも、ご主人様。


 最初から、あの2人の正体には勘付いてたようですし?


 でなければ、躊躇なんかする訳ないですし?


 いつもなら、捕縛したら、即行【小オイル】で


 燃やし尽くしてたはずですから・・・。


 多分、黒幕うんぬんよりも


 襲ってきた理由が知りたかったんでしょうね~。


 ぬっふっふっふ、ミケとご主人様は以心伝心!


 恐らくそうかなと思って、ミケも手加減したんですよ!



『いや、まあ、ええんやけどな。

 時間的には、ぼちぼち来る頃やと思うし』


「そうですね。

 いくらなんでも、もう来るんじゃないでしょうか」


(ガヤガヤガヤガヤ、ゾロゾロゾロゾロ)


「あらあら~。

 あなた、地面に座ってどうなさったの~?」


「あっ!!? ま、マリ!!」


「うむ? これは一体・・・?」


「おじさま~! ウチが案内はバッチリと~~!

 って、なんやこれ!?」


「えっ!? 何? 修羅場? 修羅場でっか!?」



 ・・・・・・ほら、来ました。


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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