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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
81/401

81 冒険者Aさんと襲撃者

あらすじ:一応ギルドマスターは情報交換してたようです


視点:焦る小隊長のニンジャさん

『』:アルファさん


「(じたばた)もがもが(じたばた)」


「(ぐぐぐぐっ)ふぐー! ふぐー!?」


『さてと。

 ・・・そんじゃ、燃やすか(ごそごそ)』


「「もがーーーー!!??」」


「ちょ、ちょーーっと、ストップ、ストップですよ!

 ね? お待ち下さいね? ご主人様!

 それよりも、この子どうしましょう?

 何か、取り残された上、震えて腰抜かしてますけど?」


「(がたがたがた)はわわわわ、ううう(がたがた)」


『・・・・・・ふむ』



 ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!?


 何なんだ、あの半獣の化け物は!!!!


 っていうか、そっちのおっさん!?


 躊躇無く{燃やす}とか言わなかったか!?


 嘘だろ? 冗談だよな!?


 いくらなんでも、まさか本気じゃないよな!?


 と、とりあえず、あの役立たずの{ヌケサク}を囮にして


 オマツ、オタケ、オウメの3人は退避できたみたいだけど


 どうするんだよ、この状況!!



「とりあえず、ご主人様。

 ・・・どうしましょうか?」


『せやなーーー。

 俺的には襲撃してきた、そこの2人と

 そこのお嬢ちゃん以外は皆殺しでええんやけどなー』


「(ひそひそ)ど、どうしましょうか、シゲウジ様。

 ・・・一旦退きますか?」


「(ひそひそ)退いてどうするのよ、オタケ!

 とにかくお二方だけは絶対にお助けしないと」


「(ひそひそ)わ、我々の位置は

 まだ知られていないでしょうし

 あの{ヌケサク}を生贄にすれば何とかなりませんか?」


「(ひそひそ)何とかって、お前。

 あのお二方が一瞬で負けるような化け物だぞ?

 俺達でどうにかなるかよ!

 今、ヒデ兄がキヘエ様をお呼びに行ってるから

 何とかそれまで時間を稼ぐしかないだろ・・・」



 本当に、何してくれてるんですかお二方。


 町中で俺達を撒いて走り去ったかと思ったら


 宿の裏で薪割り中のこの人達を襲撃するとか!!?


 今日面会予定で居場所は聞かされてましたから


 何とかこの場にギリギリ間に合ったものの。


 ・・・いや、間に合ってるのか?


 俺達が止める間も無く、襲撃が始まってしまったが


 お二方とも、あっさりと地面に叩き伏せられて

 

 何やら【トリモチ】の様なもので動けなくされおり


 しかも、口も粘性のある布? で塞がれてる模様。


 俺達も慌ててお二方を助けに入ったものの。


 まず【煙玉】の煙で撹乱させて


 その隙に・・・と思った瞬間。


 どうやったのか、一瞬で煙が吹き飛ばされた為


 とりあえず、手近に居た{ヌケサク}を


 囮として相手の眼前に放り込み。


 俺と部下4人は【隠形の術】を駆使して姿を隠した。


 ・・・だが、すでに手遅れな気が、しないでもない!



『まあ、出てくる気も無いみたいやし。

 やっぱり、さっさと燃やした方が楽ちゃうか?』


(すたすた、ベリベリベリ)


「(じたばたじたばた)ぶはっ!? はあはあっ!

 こっ!! この卑怯者っ!!!

 正々堂々と勝負するでござるっ!!!!(じたばた)」


『おーーーー、よー吠えるわ。

 とりあえず、名も名乗らん上に

 問答無用でいきなり襲い掛かってくる様な無礼な奴に

 正々堂々とか言われてもなーー?

 ・・・はあ、もう面倒臭い。

 やっぱり、燃やしとくか』


「(ばたばた)このっ!! 動けないっ!!

 貴様ぁっ! 止めるでござる!! くそっ!!!」


(カタカタ、ザッ、カタカタカタ)


「(ぶるぶる)あうう! さ、さ、さ、さ

 させままま・・・!?(ちょろちょろちょろ)

 あううう!!! だ、だ、だめです!!!(がたがた)」


『・・・うんうん。

 見捨てられて囮にされたのに立ち上がるかー。

 震えて腰も抜かしても、恐怖から失禁したとしても

 精一杯の勇気振り絞って、護衛対象を守ろうとするとか

 健気でええ子やん~。

 ・・・・・・ミケ。

 そこらでひそひそ話しとる4人は殲滅しとけ。

 俺はこいつら燃やしとくから(ごそごそ)』


「ご主人様~、面倒臭いからって

 この場で殲滅しちゃったら

 ツリーさんに迷惑かかりませんかね?」


『・・・せやなー。

 じゃあ、とりあえず制圧して、捕縛しとってくれるか?

 (すたすたすた、なでなで)よー頑張ったなー、嬢ちゃん。

 嬢ちゃんに免じて、この場ではこいつら殲滅せんといたる。

 もう、そんな頑張らんでええ。(ぽんぽんぽん)』


「(よろよろよろ)はう? はわわわわ(ぺたん)」



 た・・・助かったのか?

 

 これなら、ヒデ兄がキヘエ様連れて戻ってくるまで


 何とかなりそうか?


 それにしても、まさか、{ヌケサク}に・・・。

 

 里のおちこぼれに助けられる日が来るとは!


 里から厄介払いの形でこの遠征隊に入れられていたが


 世の中なにが役に立つかわからんもんだな!


 な? オマツもそう思うだろ?


 ん!? オマツ!?


 えっ!! オタケ、オタケは無事かっ!?


 オタケもかっ! お、オウメは!?


 (ヒュパッ・・・・ガンッ!!!!!)


 あ・・・あれ・・・・・?



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『ミケ、ごくろーさんやったな

 よいよし、お前もなでたろ~(なでなで)』


「(ふにゃーん)むっひょっひょおひょー!!

 こんなの朝飯前ですよ~、ご主人様~!!!」


「(じたばた)もがーーー!!!(もがもが)」


「(ばたばた)このっ!! くのっ!!!

 う・・・動けぬーーー!!!?

 早く拙者達を解放するでござるっ!!(ぐねぐね)」


『あー、もう面倒臭いな。

 捕縛した4人も一緒でええやろ。

 海岸のどっか連れてって

 やっぱ、燃やそか』


(シュタタタタタタ)


「(しゅたっ!!)お待ちを~~~~!!!

 どうか、お待ち下さいーーーー!!!!!!」


「あん? あなた誰です?

 何で待たなければダメなんですか?

 待ったとして、ご主人様に何かいい事でも?」


「わ、私の名はユキヒデと申しまして!!

 主君の元で、【忍】をやっている者でございます!!

 今、主君がこちらへ向かっており!

 もう間も無く到着すると思われます!!!

 どうか、どうか!!

 しばし、お待ち頂けませんでしょうか!!!?

 平に! 平にお願い致しますぅ!!(がばっ!!)」


『ほーーん?

 {主君}に【忍】ねえ・・・。

 関係性は、まあ分かったんやけど。

 逆に理由が分からんよーになったな』


「ま、この綺麗な【土下座】に免じて

 少しだけ待ってあげませんか? ご主人様。

 滅ぼすのはいつでも出来ますし」


『せやなー。

 ・・・にしても確かに綺麗な【土下座】やな。

 これは、1日2日じゃでけへん錬度やわ。

 キミも今回みたいな苦労が多いんやろなー。

 うんうん、ええでええで。

 そんじゃ、キミの主君とやらが来るまで待ったるわ』


「ははーーーーっ!!!!

 ううっ、あ”り”か”と”う”こ”さ”い”ま”す”」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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