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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
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08 冒険者Aさんと襲撃のヒゲ(♀)

あらすじ:おっさんの出番なんて無かった


視点:アルファさんの従者 大妖狸ミケニャンさん

『』:アルファさん


(バーーーーーーーン!!!)


「話は聞かせてもらったよ!」


「『な・・・なんや(だっ)てーーーーー!!?』」



 フフフ・・・さすがのミケですよ!


 ご主人様とのハモリもバッチリです。


 ・・・って、誰かと思ったら


 ヒゲのボクっ子こと


 雌ドワーフのエッセン(35)じゃないですか



『突然どしたんや? エッちゃん。

 扉壊れるから、あんましバーン! ってやらんといてなー』


「うん、それはゴメン。気をつけるよ」



 何か毎回毎回、同じやり取りを繰り返してますけど


 まあ・・・仕方ないですよね。


 ドワーフですし、一般的にも脳筋で有名な種族ですし。


 伊達に{歩く酒樽}とか


 {頭にはお味噌じゃなくて酒が詰まってる}とか


 言われてる種族ですし。



「そんな事より・・・も!!」


『いや、そんな事やのうてな』


「いいから!! 

 依頼で【ワイルドボア】討伐したんだよね? ね!?」


「えらく情報が早いですね・・・誰から聞きました?」


「え? ブラボーから」


「!!?」



 あの、アホのじーさーーーんーーー!!!!!


 それって冒険者の個人情報じゃないですか!


 ペラペラしゃべってるんじゃないですよー!!?



『相変わらずやな、あの人も・・・っていうか

 こういうのってホイホイばらすのって

 まずいんちゃうかったか?』


「相変わらずで済ませちゃっていいんですかね?」


『んー、クエストが緊急に変更になったってだけで

 内容はただの討伐と納品やしな。

 そこまでの過程のゴタゴタ以外は

 普通の討伐記録にされるやろうし

 ギルドで申請すれば、他人の討伐記録でも

 ある程度は閲覧できるしな~』


「確かにそれはそうなんですけど・・・

 あ、そうだ! 何でしたら、ひとっ走りして

 ミケの【必殺・再起不能烈風大妖狸突き】を

 あのじーさんに喰らわしてきますよ!?(わくわく)」


『わくわくすんな! そんな事せんでええから!』


「えーー!?

 まあ・・・ご主人様がよろしいんでしたら

 ミケは素直に従いますが・・・ ε-(ーдー) チッ」



 ちなみに、その{アホのじーさん}ことブラボー氏は


 この町にある【冒険者ギルド タンゴの町支部】の支部長。


 いわゆる【ギルドマスター】という立場にある人物。


 この【オーシュトカ大陸】の【冒険者ギルド】には


 有事以外では登録者の個人情報を


 第三者に漏洩してはいけないっていう


 決まりがあったはずなんですけど


 ペラペラとまあ・・・どうしようもないじーさんですね。



「ねえねえ!【必殺・再起不能烈風大妖狸突き】って何?」


「お! エッセンさん興味ありますか?

 実は【フソウ】で、とある空手家が・・・」


『(この話題はアカン)あーー、そんな事よりもあれやろ?

 ブラボーのじーさんは、エッちゃんにバラしたんやのうて

 【ショクドーラクの会】として教えて貰ったんとちゃうんか?』


「・・・えっと、・・・そう・・・だったっけ?

 教えてくれる前に何か言ってた様な気がするけど

 ・・・・・・覚えて無いし!?

 うん! 多分そういうことでいいんじゃないかな!!」


『覚えて無いんかい。

 それにしても、情報聞いて来たんはエッちゃんだけなんやな』


「・・・そういえば、そろそろ丁度アレが出没する時期ですから

 他の人達はそっちの調査に出てるんじゃないですかね?」


「あ! そうそう!!

 丁度みんな出払ってて、ボクだけが教えてもらったんだよ」


『なるほどなー。

 それでエッちゃん止めれる人間もおらんかったって訳やな』



 【ショクドーラクの会】というのは


 元々【フソウ】にあった【食道楽の会】の拡張版。


 要は{美味しい物を皆で分かち合おうよ}という


 {只の食いしん坊集団}・・・。


 ご主人様とご主人様の義叔父であるロクロウさんが


 色々な大陸を周った際に各地で仲間を作ったせいで


 すっかり定着しちゃいましたよね。


 亡くなったご主人様の義父であるゴローさんが


 引退後に始めた貿易商の【五十六商会】が


 【ショクドーラクの会】の後援というか


 基盤みたいになっているんですが


 意図しては広めていなかったんですよね。


 でも、その活動が、人伝でいつの間にか増えたらしく


 20年間に、その規模・人脈共に勝手に拡大を続けて


 その結果、世界的規模となっているらしいのです。


 らしい・・・と、あやふやな感じなのは仕方ないのです。


 何しろ、会とは言っても、別に正式な企業や団体とかではなく


 本当に{只の食いしん坊集団}でしかないのですから。



「そんな事より!

 いや、アレの調査結果も待ち遠しいけど

 そんな事よりも!!(2回目)

 アルファ! いや、名誉会長!!」



 ご主人様は【ショクドーラクの会】では

 

 {名誉会長}というポジションです。


 まあ、特に何か特権があるわけでも無いんですけどね。


 ちなみに、目の前で騒ぎ立てている

 

 ヒゲ面の雌ドワーフのエッセンも


 口の軽い【ギルドマスター】のブラボーさんも

 

 【ショクドーラクの会】の会員なんですよね。


 ですが、名簿も無ければ会員証があるわけでもなく


 基本的には知人・友人同士が認識・自称してるだけで


 正式な会員だとかどうだかも特に無いんですけよね。


 ただ、表立って自由に活動できない権力者や


 裏の人間も関わってたりするので


 その人脈や情報とかの影響力が強くなり過ぎてる


 というのはあるみたいですね。


 そのせいで、大抵どの町でも

 

 【冒険者ギルド】とか{その系統の組織}とセット


 みたいな感じになってるんですよね。


 ・・・公表はしてませんけど。


 この【タンゴの町】でも、ブラボーさんが絡んでて


 【冒険者ギルド】の2階に会員用の専用部屋ありますし。



『まあ、エッちゃんの言いたい事は大体予想付くんやけど

 もうお肉の塊は納品分以外は現場で食べてもうたで?』


「ふう・・・。

 見損ないでほしいね! ボクの心友!!」


『・・・ほう?』


「お肉の塊は無くとも・・・。

 {破片の集合体}・・・あるんでしょ?」


『なっ・・・!!!?』



 くっ・・・!?


 そこに気付いてましたか!!


 無駄に鼻が・・・いえ、腹が利きますわね!!!


 確かに【ワイルドボア】の納品分以外のお肉の大半は


 あの場でお昼ご飯に美味しく頂きましたし


 残りの素材は【五十六商会】を卸業者に指定して


 追加納品という形で納めてます。


 ・・・ですが、ご主人様にぬかりはありませんしね!


 特定の部位や、お肉の破片・軟骨・脂身など


 一部の素材はしっかりと手元に残しているのですよ。



「それをどうするのか・・・ボクは凄く興味あるなあ!!?」


「むむむ」


『くっ・・! これは渡さへんでぇ・・・

 これは俺らに必要なものやからな!!!』



 そう、これはご主人様とミケにとって必要な・・・。


 すごく大事なものなんです!


 今日の晩御飯の為に!!!


 おいしい晩御飯の為に!!!!!



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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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アルファ、ブラボーとくればチャーリー、デルタ、エコー。
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