表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
76/401

76 冒険者Aさんと次の訓練の時間だ!

あらすじ:乗るしかない! この大きな流れに!


視点:Dランク冒険者 シーフLv4 ヤンキさん

『』:アルファさん


 ・・・今日はまた訓練だ。


 集まったメンバーは前回と同じ+1人?


 正直、面倒くせー・・・非常に面倒くせーんだが。


 確かに、前回教わった{攻撃の基礎}っていうか


 体の使い方っていうのか? アレはすげえ役立った。


 俺もクラスLv上がったし、あの後のクエストも順調だ。


 でも、今回は受ける必要あんのか?


 なにしろ・・・・・・。



『よっしゃ! 全員持ったな~?

 そんじゃ、盾の使い方の訓練開始すんぞ~!』



 俺、盾って初めて使うんだけど?


 っていうかシーフに盾いらねえだろ、おっさん。


 まあ、リーダーが覚える気満々なのは当然として


 魔法使いのケベックもやる気見てえだし、しゃあねえか。


 ・・・にしてもなあ。



「今回はゲストにメガネさんが居ますけど

 ローもサバミソも、気にしないように!

 ご主人様の方にだけ意識を集中するんですよ!」


「・・・えっ? あっ、私の事は気にしないで下さい。

 ギルド職員として後学の為に見学してるだけですので」



 そう、今回は受付のおばさんが来てるんだよな。


 前回と違って、おっさん達が訓練する時に教えてくれって


 元々リーダーが頼んであったし、一応俺達の担当職員だし?


 ・・・ま、何だかんだでお世話にもなってるしな。


 何より、今回は見学の交換条件で、俺達3人とモブコの


 訓練場の使用料を半額にしてくれただけじゃなく


 盾は無料で貸してくれてるんだからな!


 見た目が地味な割りに、案外、気前良いじゃねえか!


 へっ、別に見られるぐらい気にしないぜ!



『わははー! リッちゃんの前やし、張り切っていくで!

 う~~ん、テンション上がってキターーーー!!』


「おっさんが一番気にしてるじゃねえか!!」


「・・・・・・はあ」


「(何かリマさんがアルファさん見てため息ついてますね

 どうかしたんでしょうか?)」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「・・・・うーーーん、イマイチわかんねえ!」


「そうですね、特に僕達は盾に慣れてないですし」


「私は、何となく理解はできたんですけど

 こう、動かない相手だと実感が・・・」



 そうなんだよな。


 おっさんが言ってる事は一応理解はできるんだよ。


 言われてみりゃ、確かにその通りなんだけどな。


 動かねえ【ヘビーカカシ】相手にしててもなぁ。



『まあ、せやろな~。

 んじゃ、模擬戦形式でマイクくんと実践してみよか。

 【フソウ】には【百聞は一見に如かず】って言葉もあるし

 100回聞くよりも、実際に1回見た方が早いやろ』


「はっ? リーダーと模擬戦?

 いや、Dクラスとは言っても専門の戦士クラスだぜ?

 いくらおっさんでも、そりゃしんどいんじゃねえか?」


「はあ~~~~~~~~~~やれやれですわ。

 これだから、クソ雑魚ナメクジの童貞くんは困りますね~。

 いくらマイク君が戦士クラスといっても

 ご主人様にかすり傷もつけれるわけないでしょ?」


「はあ!? それは大げさに言いすぎだろ!?

 いくらなんでも無傷とか無理に決まってんだろ!!

 っていうか、童貞関係ないだろっ!?

 お、俺は、ど、ど、童貞じゃねえっ!!!!!」


「お、おい、ヤンキ!! 失礼な事言うなよ!!

 ヤンキがすみません! ミケニャンさん!」


『わはは。

 おいお~い、喧嘩はアカンで~?

 そんじゃマイクくん、何戦かやってみよか。

 キミはそのままの装備でOKや。

 俺はさすがに非殺傷の武器使うから安心してな~。

 最初の1・2回はスキル無しでやってくれるか?

 んで、あとはスキル使いまくってOKやで~』


「えっ!? それで良いんですか?

 ・・・・・・あ、はい。

 では、よろしくお願いします!」


「じゃあ、ミケが開始の合図しますね~」


「「「「「「・・・・・・(ごくり)」」」」」」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「はあっ! はっ! はあっ・・・・(がくんっ)」


「は~~い、それじゃ丁度10戦でキリが良いですし。

 ここで一旦終了しときましょうか」


『せやなー。

 (ごそごそ)ほれ、マイクくん、冷たいお水や。

 コレでも飲んで一息ついとき~(ぽんっ)』


「はっ、はひっ! (ぜひーぜひー)

 はりが、とうござい、ますっ(ぐびぐびぐび)」



 嘘だろ・・・本当に無傷じゃねえか!!


 っていうか、リーダーがスキルまで使っても


 あそこまで手足出なくなるもんなのか!?


 しかも、おっさん全然疲れてねえし!


 何なんだ、このおっさん!?


 ・・・だ、だけど、確かにおっさんが言ってた事。


 {盾を上手く使えば戦闘の主導権を握れる}ってのは


 今の模擬戦見ててよくわかったぜ。


 本当に、何もさせてもらえなくなるんだな。


 そういえば、さっき、おっさんがついでに言ってたな。


 {盾以外に短剣でもある程度は代用可能}だっけ?


 ・・・短剣でさっきのを・・・・・・ああ、なるほど。


 要は盾がどうのじゃなくて、戦い方の問題なんだな。


 そっか、うん、そっかそっか。


 今日はそれがわかっただけでも、来た甲斐があったぜ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ