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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
68/401

68 冒険者Aさんと待てませんでした

あらすじ:ひゅっといって、どかんといって、ばきゃー


視点:Dランク冒険者 ファイターLv4 マイクさん

『』:アルファさん


「・・・・・・ああ、なるほど。

 なるほど、なるほど!」


「何か実感があったのかい? マイク」


「・・・・・・私もわかりました。

 なるほど! って言いたくなるのもよくわかります」


「どう言う事?」


「どんな武器でも、有効的な使い方ってものがあるだろ?

 どういう風に武器を振るって、武器のどの部分に当てるのが

 一番効果的なのかって事な。

 うん、これは他の武器を使ってないと実感しにくいな。

 そして、僕も説明しづらい」


「え、えっと・・・ですね。

 【サーベル】や【カトラス】みたいな湾曲した剣なら

 切り裂くのが目的なので、使い方は違うんですけど

 私の【ブロードソード】や

 マイクさんの【バスタードソード】みたいに

 叩き切る剣の場合だったら、この部分。

 えっと、全体を5等分したら、上から2番目ぐらいですね。

 この部分に当てるのが一番効果高いわけですけど」


「そうそう。

 モッブコットンさん、説明上手いね。

 代わりに解説してくれてありがとう。

 ・・・んで、その位置がだな。

 昨日使った【メイス】の丁度頭部部分と同じ位置なんだ」


「あーーーーー、なるほど。

 確かにそれは、なるほどって言いたくもなるよね」



 そう、丁度同じ位置なんだよね。


 だから、昨日の感覚そのままで振ると、丁度効果的。

 

 今朝から僕らが相手しているモンスターは【鎧ネズミ】

 

 Eランクのモンスターで、体が大きく動きは遅い。


 全身が黒っぽい鱗状の硬く分厚い皮に覆われており。


 剣や刃物だと、斬撃も刺撃も非常に効きにくい。


 おまけに、防御体制に入ると丸まって球状になるので


 Eランク帯のモンスターとしては


 倒すのが非常に面倒くさいと冒険者間で言われてる。


 ・・・・・言われてるんだけど。


 切れる。


 すっごい切れる。


 ザックンザックン切れる。


 何コレ?


 ・・・剣の握りと構え以外に無駄な力はいれない。

 

 体勢を崩さないように横もしくは斜め下にひねる。


 体全体を使って、無駄な弧は極力描かないように剣を振る。


 体重移動で前方に負荷をかけて、剣の効果的な部分に当てる。


 (ズパーーーン)


 ・・・・・・見事にズンバラリン。


 わあ! 我ながら綺麗な切り口~!


 ・・・おっと、現実逃避してる場合じゃなかった。



「あ、あの・・・私、思うんですけど。

 これって、Eランク帯のモンスターだと

 攻撃スキルを使う必要って無いんじゃ・・・。

 何か、慣れたらDランク帯でもいけそうな気も」


(ブンッ、ドグンッ! 「ギィッ!?」 ズシャッ)


(ブンッ、ドグシャアッ!! 「ギュウゥゥ・・・」)


「いえ、気のせいじゃないと思いますよ?

 ・・・だって非力なソーサラーの僕ですら

 ちゃんと当たれば1発でほぼ致命傷に持っていけて

 2発でトドメさせてますし・・・」


「まあ、当てれればな。

 Dランク帯のモンスターは動きも早くなってくるからな」



 まあ、さすがに【鎧ネズミ】は動きが遅いし。


 攻撃も牙で噛み付きぐらいしかしてこないので


 余裕持って攻撃できるし、当てやすい。


 

「ねえ、マイク・・・今更なんだけど。

 アルファさん、絶対に僕らの行動を見透かしてて

 リマさんにこの{討伐クエスト}勧めさせてるよね?

 明らかに、危険性が低くて、練習台に丁度良い!

 ・・・って感じの相手だし」


「・・・そうだね、今更だけど。

 今思えば、ギルドに行って張り出してるクエスト見てたら

 すぐにリマさん来がて、張り出してないコレ勧めてきたし。

 明らかに{既に用意して待ってた}感あったよね・・・」


「えっ? 2人共知らされてなかったんですか?

 私、昨日の帰りにリマさんにお礼言いに行ったんですけど

 明日、臨時パーティの予定があるって言われてましたんで

 てっきり、皆さん知ってるのかと・・・」


「「えーーー!?」」



 昨日の訓練終わり際。


 アルファさんからは、{覚えたてが一番危ないから


 最低限、数日後に僕が盾の使い方覚えるまでは


 クエストは受けない方が良い、絶対にだ。}


 ・・・と、すっごい念を押されたんだけど。


 はは・・・掌の上だったってわけだね。


 いや、さすがアルファさんというべきか。


 僕らがわかりやすすぎたというべきか。



「そういえば、ヤンキはどこまで行ったんだ?

 いくら、この辺は割と安全って言っても

 あまり遠く離れたらさすがにどうかと思うんだが

 ・・・んっ!?」


(ガサガサガサ・・・すたすた、ポタッポタッ)


「悪い、待たせたか?

 いや・・・はは・・・」


「あれ? ヤンキ、どうかしたのか?

 何かテンション低いけど。

 あ! もしかして、上手くいかなかったのか?

 というか、何でずぶ濡れなんだ?」


「いや、教わった短剣の使い方は上手くいったわ。

 だけどな・・・その。

 ・・・奥の手というか何というか、そっちがな」


「うん?

 奥の手が上手くいかなかったのかい?

 ミケニャンさんから、何か教わってたみたいだけど」


「うん、まあ、見せた方が早いか。

 丁度、そこに【鎧ネズミ】が居るしな」


「えっ? でもさっき。

 {さすがに硬くて【ダガー】だと難しい}って言って

 別の獲物探しに行ったんじゃなかったっけ?」


「そうだな。

 そのまま切るのはさすがに無理だったわ。

 だけどな・・・(すちゃっ)

 (ぐぐっ!)【ダブルアタック】!!」


(ズッ・・・ズシャアアアアアアアアア!!!!!)


「!? ふわっ!!?」


「あ、穴が開いた? 貫通したのか!?」


「・・・えっ! あれっ!?

 前から刺して、背中まで穴が開いてますけど。

 刃ってほとんど刺さってないですよね!?」


「・・・ああ、そうなんだよ。

 このスキルの二重攻撃って、横だけと思ってたけど

 縦にも発生するんだってよ。

 その威力は、まあ・・・見ての通りだ。

 ・・・にしても、相手が硬いとこうなるんだな」


「おお! 凄い威力じゃないか!

 これは、良い奥の手になるな!

 ・・・あれ? これの何が問題だったんだ?」



 硬い相手にも有効というのが分かったし


 威力も申し分無かったと思うんだが。


 何が問題だったんだろうか?


 何かテンション下がるような事があったんだよな?



「硬くてほとんど刺さらない場合だと

 2発目は指向性持って貫通してくれたけどな。

 ・・・相手が柔らかい場合だと

 しっかり刺さった後で、その部分が破裂した」


「「・・・」」


「ああ、そっか。

 つまり、破裂したのをもろにくらって

 体液まみれの血まみれの内臓まみれになったから

 水浴びてしてて、時間かかったわけなんだね?」


「ああ! そうだよ!!

 そんなにはっきりと言わなくても良いだろ!?

 うぷ・・・またさっきの思い出しちまったよ」


「まあ、そりゃテンション下がっても仕方ないね。

 じゃあ、ヤンキも戻ってきた事だし。

 試し切りも出来たから、納品分の剥ぎ取りして

 そろそろ帰ろうか。」


「モッブコットンさんもそれでいいかな?」


「あっ、はい。

 私も剥ぎ取り始めますね」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『おかえり~、思ったより早かったな~』


「「「「あっ・・・」」」」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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