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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
57/401

57 冒険者Aさんと達成報酬

あらすじ:気の抜けた駄狸にオシオキ!


視点:紡食の神 フンガーさん

『』:アルファさん


「・・・・・・本当にいるし・・・。

 いえいえ、ミケにはなーーんにも見えませんわ」


『・・・・・・ホンマ、相変わらずどーゆー勘しとるんやろな』


「え、えっと、アルさん。

 あの立派なヒゲの女の子は誰なのかな?」


「ボク、あの人苦手です。

 ・・・ボクを見かける度、涎垂らしますし、うおっ」


「お帰りーーーー!! アルファ!!!」



 ・・・ごめんなさい! ごめんなさい!! 皆さん!!


 特にお魚の人。


 エッセン姉さんが、本っ当ーーーに、ごめんなさい!!!



「なんじゃい、ヒゲの嬢ちゃん。

 ここで待ち構えとったんか」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ぐううううううううううぅうう)


「はい、依頼の薬草5束分の納品を確認しました~。

 ロバートさん、サーバクンさん。

 これがクエストの基本報酬の大銅貨1枚ですぅ」


「あっ! はい! ありがとうございます、うおっ」


「そして、こっちが納品達成分の大銅貨2枚と小銅貨50枚ですよぉ。

 こっちでも間違えないように気をつけてはいますけど

 受取の際はちゃ~んと確認して下さいね?」


「わ、わかったんだな、インディアさん。(ごそごそ)」


「あと、こっちが追加納品分ですねー。

 12束分で大銅貨4枚と小銅貨80枚ですぅ。

 お2人とも、頑張りましたね!(キラキラッ)」


「わ、そ、そんなに貰えるもんなんだな。

 ありがとうなんだな、インディアさん」


「よくわかりませんけど、基本報酬よりも納品分の方が

 報酬が多いんですね、うおっ」


(ぐるるるるるるるるるるるるるるるるぐおーーー)


『せやでサバミソー。

 それが{採取クエスト}ってもんや。

 今回のは1束が小銅貨50枚で、合計が基本依頼より多くなったわけやな。

 ついでに、追加の納品分は2割減で、1束が小銅貨40枚。

 これが{討伐クエスト}やとまた代わってくるけどな。

 まあ、大銅貨とかの価値と相場はボチボチ教えたるわ』


「ねえねえ、まだー?(ぐぅううううう)」


「追加の納品分に関しては物によるんですよねえ・・・。

 今回の薬草みたいに、取りすぎると問題が出てくる素材だと

 群生の枯渇を防ぐ為、段階的に減額されますけど

 モンスター由来の希少品だと逆に増えたりするんですよ」


「なるほど、そういうものなんですね、うおっ」


「(ぐぅうう)ねえねえ、ボクお腹すいてるよ?(きゅるるるるる)」


「おっちゃ・・・こほん・・・、え、えーっとぉ、アルファさん?

 アルファさんは、今回3ポイントのギルドポイントが加算されますけど

 何かスキルを修得されますかぁ?」

 

『うん? あー、俺はええわ。

 取りたいもんがあったら、その時にまた取りに来るからな。

 ロバやんとサバミソは今回分だけやとさすがに足らんやろし

 まあ、今日のとこはさっさと帰るわー。

 受付も混んできて、後ろのやつら睨んどるしな~』


「ねえ! アルファー!! ご飯の時間だよ?(ぐおおんぐおおん)」


「はーい!(ちっ) わかりましたぁ~。

 ロバートさんとサーバクンさんは、今回6ポイントずつですね。

 今回分だけだと足りませんが、もう1回クエストを達成したら

 何か修得できると思いますし、次回ですね。

 (わたいの実績の為にも)お2人共! 頑張ってくださいねー!」


(がやがやがや)


「おら! おっさん!! 用済んだら早くどけよ!!!」


「そうだ! 俺達のインディちゃんと馴れ馴れしくしてんじゃねーよ!」


「(ぐおおおおん)そうだそうだ!

 ボクのお腹が背中とくっついたらどうするんだよ!(ぐわあああああん)」


「っていうかヒゲチビ! お前さっきからうるせえんだよ!!!」


「なんだとー!?(ぎゃああああああああおす)」



 ・・・エッセン姉さん、ギルド内の騒音よりも騒音だよ!


 ごめんなさい! ギルドの職員さん達に周囲の方達。


 で、でも・・・アルファさんにコレだけまとわり付いてるってことは


 姉さん何か感付いたのかな? 何か美味しい素材手に入れたのかな!?


 うう・・僕もなんだか我慢できなくなってきたよう・・・。



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「うん、わかってはいましたよ?

 ・・・帰る気なんて全く無い事にね!!

 結局、宿屋まで着いてきちゃいましたし』


『まあまあ、ええやんかミケ。

 美味しいもんは皆でわいわい食べる。

 そんだけの事やんか』


「そうだよ? そうだよね!! ハッハッハッ!(ぱたぱたぱた)」


「いえ、まあ今更ですけどね。

 それにしても、ご主人様の魔法のバッグは

 中の空間圧縮率10倍で、匂いも気配も漏れない優れもののはずなのに

 なんでこのワンコは分かるんでしょうかね?

 同化してる【紡食の神】の加護の力! とか

 巫女になって特殊能力を得た! とかなんですかね?」



 いえ、違います。


 すみません、元からなんです。



『いやー、さすがに元からやろ。

 それに俺も何度か【フンガー】くんと話してるけど

 あの子は、素直で謙虚なええ子やん?』


「そうだそうだ! 元からだよ!! ん? どうゆうこと?(ぎゃおおおん)」



 そんなー、素直で謙虚ないい子だなんて・・・。


 えへへへへ、嬉しいなあ(てれてれ)



(コンコンコン・・・ガチャッ、ギーーーー)


「アルファさん、お客さんですよ」


「・・・ご主人様、ミケは何となく嫌な予感がしますわ」


『・・・うーん、何となく予想はつくなあ。

 まあ、しゃあないやろ。

 ええやないか、ええやないか』


「どうしましょうか? こっちへ案内したらいいですか?」


『あっと、ツリーさんすんません。

 どっちにしろ食材を捌いたりせんとあかんので、下へ・・・。

 あ、いや、裏庭使わせてもらってええですかね?

 んで、お客さんらもそっちへ案内してもらったら助かりますわ』



 ・・・はあ、これでエッセン姉さんも少し大人しくなって


 え? え、ちょ、ちょっと、ひやぁああああああああーーーー!?



「はい、どうぞどうぞ。

 前にアルファさんが裏庭を整備してくれましたし

 こっちも色々と使わせてもらってますので大助かりですよ。

 お客さん達はそっちへ案内しますね」


『よっしゃ、そんじゃ下へ降りて裏庭へ行こうか

 ほれ、ミケもエッちゃんも下行くでー・・・あれ?

 エッちゃんどこ行った?』


「・・・ご主人様、そこの窓から飛び降りました。

 猫もびっくりな身のこなしでしたわ。

 あのヒゲロリーフ、あんな早く動けたんですわね・・・」


『・・・・・・ホンマなー。

 わはは、相変わらずおもろいやっちゃなー』


(ぐわおおお「おーい!! アルファ!! 早く早く!!」うおおん)



 はうう、姉さんがごめんなさああああああああい!!!!


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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