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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
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41 冒険者Aさんと町の牧場見学

あらすじ:おっさんのひざまくら&なでなで こうかはばつぐんだ!


視点:ご主人様の膝枕なでなででご機嫌 大妖狸ミケニャンさん

『』:アルファさん


「~~って訳で、アタイ達は幼い頃から姉弟みたいに育ったんだけど

 アタイの魅力にメロメロだったフックンが男気を出して

 一世一代の勇気を振り絞ってアタイに告白してきたのさ!」


「なるほど! そうなんですね! フックさんは男気のある方なんですね、うおっ。」


「またその惚気話で(ぎゅっ)もごもごもごもご。」


『ええから、ミケは黙って聞いとけ。

 おまえも惚気話は嫌いやないやろ。』



え~~~、でもーーーーーー。


さすがに、その話はもう10回以上聞いてますしーー。


朝御飯食べてから早々に【コンビ農園】内の牧場へやってきましたけど


牧場を管理してる、奥さんのトレートさんって


初顔見かけると、必ずフックさんとの惚気話を聞かせたがるんですよねぇ。


確かに、ミケも惚気話はするのも聞くのも好きですけど


同じ話ばかりってのはいい加減飽きますよー。



「なー、母ちゃん、誰でもかまわず、その話聞かせるのもう辞めようぜー?」


「あん!? ワン! アンタは人の事より

 まず惚気話の一つでもアタイに持ってきたらどうだい!」


「えっ!? い、いや、お、俺は今は店の事で忙しいし!

 俺の事はいいだろ! どうでも!」


「はあっ、まったく情けないねえ、弟のツーにはもう彼女が居て

 まだまだ子供だと思ってたリースにだって・・・。」


「はあ!? ツーに彼女って・・・いや!! それよりもリースが何だって!?

 えっ!? 嘘だろ!! どこの誰なんだよ!

 ダメだダメだ!! リースにはまだ早いって!!!」



ほう。


ツー君、地味な見かけによらず中々やりますねぇ。


まあ、昨日の屋台広場でもそうでしたけど


あの子、意外と抜け目ないというか、目端が利きますし。


同じシスコン兄貴とは言え、こっちの長男とは違いますね。


ワン君の店は肉メインで、材料のほとんどは牧場の肉と農園の野菜。


ツー君も、農園の野菜を使ってますけど


彼はメインが魚って事もあって、市場で仕入れを行ってますからね。


野菜や果物なども、自分の所だけでなく他所のも使ってるって聞きましたし


交友関係は比べ物にならないでしょうねぇ。



「はあ・・・いい加減におしよっ! リースだってもう17なんだよ?

 あの子だって気になる人の1人や2人居るに決まってるじゃないか。」


(・・・・・・ダダダ)


「あっ! リースの気になってるのって、まさか!?」


(・・・ダダダダダダ)


「い、いや! 恩人だけど・・・尊敬はしてるけど!!」


(ダダダダダダダダダ)


「いやいやいや!! でも!

 やっぱりダメだダ「どけぇっ! クソ兄貴っ!!」

 (ボグシャーー!!)ほげぇえっ!!?(ズザーーーー)」


『おはようさんや、リースちゃん。

 今日も朝から元気やな。』


「(にぱー)おはようございます! アルファさん。」



うーん、このあざと娘。


それにしても、助走からのえぐるような飛び蹴り。


ただの町娘とは思えない見事な一撃ですわね。


しかも、あの距離を全力疾走で息一つ切らさないとか。


さすが農家育ち。


そういえば【フソウ】には{農家}ならぬ【NOUKA】と呼ばれる


人外達が数多く生息してましたわね・・・。


鍬を振るえば衝撃波を地に放ち、鎌を振るえば真空波で雑草を一網打尽。


空を飛ぶ大鷲を石の飛礫で落とし、野生の熊を一睨みで追い払う。


終いには、素手でモンスターの【暴れ牛鶏】をくびり殺す始末。


いやあ、【NOUKA】ってすごいですわね。



「おや、そういえばリース。

 今日はこっち手伝ってくれるんだっけ?

 そうそう、今丁度アンタの話をしててね、アンタの気になって・・・。」


「わ!? わーー!! わーーーーー!??

 ちょっ、母さん! 一体何の話しようとしてるの!?」


「なんだい、隠すようなことじゃないだろ?

 アンタがアル・・・。」


「い・い・か・ら!!!

 言わなくていいから!!!」


『わはは、いつも賑やかなご家庭でええこっちゃ。』



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽



▽ ▽ ▽ ▽ ▽



▽ ▽ ▽





『【コンビ農園】さんとこで管理しとるんって、今は6種類やったっけ?』


「はい! そうですね。

 今いる区域には、その内の2種類の子達。

 【赤ブタ】と【黄緑ニワトリ】ですね。

 人懐っこくて可愛いでしょ?」


「・・・{この子達}とか{可愛い}とか言ってますけど、食用ですわよね?」


「そうですよ?

 丸々太っておいしそうに育ってくれてとっても可愛い子達じゃないですか。

 あれ? 何かおかしかったですか?」


「んー、ミケと同じ{ケモノ的感覚}って事でいいんですかね、この場合。

 {家畜は獲物}でお肉にしか見えないって事で。」


「・・・僕らも養殖とかはしてますし、感覚は分かります、うおっ。」


『まあ、そんなもんやろ。

 たまーに、家畜を残酷だの何だの言うアホウがおるけど

 ペットやないんや、食う為に育てとるんやから

 そういう意味では野菜も果物も家畜も変わらんってのになー。」


「野菜も果物も家畜も同じですか、うおっ。」


『せやでー。

 {弱肉強食}がどーのこーのとかそんなんとちゃう。

 育てとる人にとってはな、どれも等しく手をかけて育てた可愛い子達や。

 おいしく育ててくれてありがとう。

 おいしく育ってくれてありがとう。

 おいしく料理してくれてありがとう。

 {色んなもんに日々感謝}ってな。

 それは、常に忘れたらアカンでー。』


「なるほど、{日々に感謝}ですか、そういうものなんですね、うおっ。」


「さっすが、おじ・・アルファさん!

 育成する人の気持ちが分かってらっしゃいます!(にぱー)」


「・・・・・・。」


『わはは・・・自分の糧になってくれてありがとう・・・ってな。(にこっ)』


「・・・!!!?(ぞわっ)」



は・・・はは、コレですよ、コレ。


言葉だけ捉えたなら、面倒見の良い物分りの良い人って思われがちですけど


ご主人様の本当の怖さってのは、こう・・・心の奥底からじわっと滲んでくるコレ。


たまーに、何気ない時にフッと顔を見せるコレですよ。


ご主人様の性格が丸くなろうが四角くなろうが


やっぱり、コレだけは変わるわけないですよ。


コレだからご主人様の従者は辞められませんよねー。



「この【赤ブタ】っていうのは見た目が赤いからですか? うおっ。」


『まあ、それもあるんやけど、それよりも身の部分やな。

 赤身がすごい綺麗な赤色でな、【ルビー・ミート】なんて別名で呼ばれとる。』



脂身のツヤもいいので、ルビー・・・{赤い宝石}って付くぐらい、キラキラ光るんですよね。


しかも、赤身のしっかりしたお肉の味と甘い脂肪の味が特徴で、煮ても焼いても美味しい。


ミケ的には塩味の効いたハムや生ハムなんかが特に好きなんですよねー。



「ついでに、こっちの【黄緑ニワトリ】っていうのは、見たら分かりますけど

 {黄緑色のニワトリ}ではなくて、{黄色と緑色の二色のニワトリ}だからなんですよ。

 まあ、お肉の色は普通のニワトリと変わりませんけど。

 この子達って、見た目はどー見てもでっかいインコなんですよねー。」


「この子達の特徴は、身の部分よりもやっぱり羽毛や羽根なんです!

 色が綺麗で、洗っても色落ちしないから、飾りや織物に人気なんですよ!(にぱー)」



・・・まあ、実はこの2種類に関しては、元々この地方に生息していなくて


ご主人様が農園の一部を借りた時に特産物の相談を受けて


取り寄せた家畜なんですよね。


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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