表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
352/401

352 冒険者Aさんと予定は未定 ②

あらすじ:モッブコットンさんはアリの調査にでかけてるようです。


視点:コンビ農園 看板娘 リースさん

『』:アルファさん


◆コンビ農園 貸し農地◆



『って訳やから、明日は近くの森の川辺に

 {調査クエストピクニック}に行くで~』


「わっ! ピクニックですか!? うおっ」


「へえー、ピクニックですかー・・・ふえっ?

 ぴ、ピクニック・・・ですか!? 先生!?」


「わーい! ピクニックでヤンス!!

 ところでピクニックってなんでヤンス?」


「(にこっ)承知致しました、お師様」


「・・・ぐぬぬぅ」



 う、うらやましいいい!!!!!


 オジサマと一緒にピクニックですってええ!!!?


 私も! 私も行きたい!!!


 で、でも・・・明日も市場への配達とか


 農園の手伝いもあるし・・・うううううう!!!


 私も・・・・・・私も行って


 オジサマとキャッキャウフフしたあああい!!!


 でも、そもそも、私冒険者じゃないから


 どうやったって、無理だけどねえええ!!


 あああああああ!!!!!



「はぁーーーはっはっは! 諦めなさいな小娘ぇ!

 あなたは、大好きな土や野菜と

 仲良く戯れてれば良いんですよぉ!!

 まっ、ミケはピクニック行って

 ご主人様と存分にイチャイチャしてきますんで~?

 ・・・あなたの分までねえっ!!!(ずびしっ)」


「はあーーーーー!!? そこまで言う!?

 行けないのは最初からわかってんのよ!!!

 そっちだってわかってるくせに!!!

 だったらわざわざ言わなくてもいいじゃない!!

 ほんっと腹立つバーサンダヌキよね!」


「だ! れ! が!! バーサンですかっ!!!!?」


(ギャー! ギャー! ギャーー!!!)


「ちょっ!? 何で突然喧嘩に!?」


「(あわあわ)や、やめてくださいよう、うおっ」


「(にこっ)ふふっ、大丈夫ですよサバミソ君。

 ほら、喧嘩するほど仲が良いとよく言うでしょ?」


「「(ばっ)はあっ!?」」


「そ、そうなんですか? うおっ」


「(おどおど)えっと、あの?」


「(きょとん)なかよくないでヤンス?」


「「うぐっ!?」」



 ぐっ、うぐぐぐ・・・!


 腹立つけど抑えろ~~抑えろ、私っ!


 この性悪のバーサンダヌキはともかく


 サバミソ君もサクちゃんもサンちゃんも


 良い子だから、こんなくっだらない事で


 困った顔させちゃダメなんだから!!


 それに・・・そう!!


 オジサマの前で、みっともない真似


 できないわよね!?


 ・・・・・・うん。



『わはは! まー、落ち着きやリースちゃん。

 ミケのコレはいつものことやんか。

 争っとったら可愛いお顔が台無しやで~?

 な? 俺に免じて許したってや~(なでなで)』


「(くねくね)んもー、オジサマったら~~!

 わかりました~! オジサマの為ですもの~?

 ・・・・・・うふっ(ちらっ)」


「(ピキピキ)ぐぬぬぬぬぬぬ!!」


「えっと、なかがいい、でヤンス?」


「・・・どっちなんだろ? うおっ」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ザッ、ザッ、ザクザク、ペンペンペン)


「ところで、先生ー?

 この農地って借りてるんですよね?」


『ん? せやでー、ライス。

 あっちの柵からこっち側は全部貸し農地やな。

 まー、他に町の人らも結構借りとるから

 俺が借りとるんは、ここと・・・

 (くいっ)あっちの一角だけやけどなー』


「あの・・・あっちのは、野菜とか薬草とか

 普通に見たこと有る物ですけど・・・。

 こっちのコレって何なんですか?

 どれも見た事の無い物ばかり・・・」


「えっ? ライスちゃん、知らないで作業してたの?」


「(ぽりぽり)あ、あはは・・・。

 いやー、その、疑問には思ってたけど

 とりあえず作業が先かなーって?

 教えてもらうままにやってたり・・・」


「(あせあせ)えっと、じ、実はボクも・・・。

 気にはなってたんですけど・・・、うおっ

 ローさん、知ってました? うおっ」


「え? おで? いや知らないんだな。

 まあ、おでも気にはなってたんだども

 そ、そもそも、おでは知らない事ばかりだし」


「(ばっ)あ、あっしは!!」


「(ひらひら)うんうん、良いんですわよ、サン。

 わざわざ、知らないって事を

 主張する必要はないですからね~」


『わははは! せやな!

 知らへんもんは知らん! それでええねん。

 ちゃ~んと、その後で聞いて知ったら

 それでしまいやからな~』


「(にこっ)仰る通りだと思います、お師様。

 知らない事をそのままにせず、知る努力を怠らない。

 それが大事なんですよね?

 ええ! さすが、お師様です(うっとり)」


「(びくっ)う、うん?」



 ・・・前から思ってたんだけど。


 ユキさんって、オジサマに対して


 すっごい独特な反応する・・・してるよね?


 ううん・・・何だろ? 憧れ? 感動?


 いや、どっちかと言うと恋する乙女のアレ?


 でも年上の男性なのよね? ユキさん。


 ま、まあ、この間オジサマから聞くまで


 年下の女の子かと思ってたんだけど・・・。


 うん、間違っても仕方ないわよね!


 どう見ても小柄で品のあるお嬢様なんだもの。


 しかも、穏やかで優しい性格だけじゃなく


 すっごい気が利いて、仕草もすっごい優雅!!


 女性視点で見ても負けすぎてて


 何か腹も立たないぐらいだし、あはは・・・。


 大体、オジサマと一緒に行動してるから


 それ見て、勘違いしてるままの人とか


 絶対いっぱい居るんだろうなあ・・・。


  ・・・ところで、初めて見る・・・人?


 女の人? でいいのよね? 胸大きいし。


 えっと、ウラさんだっけ。


 さっき、紹介された時に


 私より年上で大人の女性って聞いたけど。


 ・・・うーーーーん、大っきいなーー!!


 ロバートさんより背高いんじゃないかな?


 あ、でも、目もくりっとしてるし


 何か可愛いと言うか愛嬌のある顔よね?



「はあ~、おらにはさっぱりだんべ~。

 先生~? おらにも教えてくんねえべか?」


『おっしゃ、任せとけ~!

 ・・・でも、その前に昼飯にしよか~。

 ボチボチええ時間やしな!!』


「「「「「「「「「はーーい!」」」」」」」」」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ