342 冒険者Aさんと桃太郎退治の後始末 ②
あらすじ:アルファさんが【桃太郎退治】を引き受けたのは
その場のノリと八つ当たりが主な理由だそうです。
視点:お風呂に入って濡れ狸と化した ミケニャンさん
『』:アルファさん
「でも、それって先生への報酬とは言わないですよね?」
『( ;゜Д゜)!?』
(ザバー、ザパー、バッシャバッシャ)
「いやいや、何驚いてるんですか、ご主人様。
しかも、まるで{今気付いた!}みたいに・・・。
あの時も【創造神様】にツッコまれたじゃ無いですか」
「ええっ!? そ、【創造神様】に!?」
『・・・せ、せやったっけ?
うーーーーーーーーーーん???
・・・アカン、ホンマに覚えとらんな』
「(にこにこ)ええ、その話は一部では有名ですよ?
朝廷の方は知りませんが、将軍家の方では
ちゃんと記録として残されていますし」
「(ザバッ)えっ!? そうなんですか!?
すごいじゃないですか、先生!」
『わはは! そら確かに凄いな!
まー、本人は何も覚えとらんけど』
「・・・ちなみにその記録って、ミケが覚えてる限りだと
確か{世界で唯一、【創造神様】に
本気ツッコミを入れられた人族}とか
そんな内容だったと思うんですけど・・・」
(カポーーーーーーン、ポチャンポチャン)
『わ、わは・・・え・・・マジで?(ガーーーン)
うわぁ・・・何か格好悪ぅ・・・』
「(ザバッ)何を仰るんですか、お師様!
凄い事には変わりありませんよ!」
「(あせあせ)そ、そうですよ! 先生!
えっと、つ、ツッコミ? でしたっけ?
アタシはそれがどんなのか知りませんけど
記録に残るのはすごいと思いますよ?」
「そうですよ、ご主人様~。
【創造神様】に、あれほど見事な
{ツッコミ}させたんですよ?
それだけで偉業って誇っても良いと思いますよ!」
『お、おう? おう・・・』
まあ、実際の所。
本当に偉業ではあるんですよね。
・・・だって、そもそもが
{【創造神様】と会話した人間}なんて
極々一部の神職の人達ぐらいしか居ないはず。
それが、直にお褒めの声をかけられた上に
返答に思わずツッコミ入れらるとか・・・。
宴会の食事とかも、すっごい喜ばれてましたし
・・・これってどー考えても
かなり、気に入られちゃってないですか?
昔はどーだったかはミケも知りませんが
現代でそんな人間、居ると思えないんですけど?
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
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▽
(ワシャワシャワシャ)
「(もぞもぞ)う、うひっ!?
何か人に背中を流してもらうのって
うひっ!? 不思っ議な!? わひっ!?」
『わはは! ライスはいっつも流す方やからな。
たまには逆に流されてみるんもおもろいやろ?
・・・おふっ!? い、いきなりやな、ミケ』
(ワッシャワッシャ)
「むっふっふ~~~!
そして、ミケがご主人様のお背中とか
他の所とか他の所を! どさくさに紛れて
た~っぷりとお流ししま・・・わふんっ!?」
(シュパシュパシュパ)
「では、私がミケお姉様をお流ししますね?(にこっ)」
くっ!? 油断してましたわ!?
むう・・・マリさん達に色々仕込まれただけあって
ユキさんは、心が読み辛いんです!!
むっ!? うぐぐぐっ!?
い、今までも何度か毛繕いしてもらいましたが
相変わらず、無駄に洗練された手付き!!!?
さ、流石にご主人様の領域までには程遠いですが
それでも・・・やりますわね!!!
悔しいですが認めざるを得ないですわ!?
こ、これだから{ご主人様マニア}はっ!!!
そんな所まで再現しようと言うのですか!?
ユキさん! 恐ろしい子っ!!?
「くっ! み、ミケは負けませんわ!!」
『・・・何の話やねん?
つーか、お前は風呂ん中で何と戦っとるんや』
「(くわっ)負けませんわーーー!!!」
 




