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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
321/401

321 冒険者Aさんと訓練後の冒険者達 ②

あらすじ:田舎の町中にいきなり飛竜が着陸したら大パニックになるので

     ギルド会館近くの町外れに着陸する事になったようです。


視点:Bランク冒険者 サポートメイジ Lv5 レイさん

『』:アルファさん


「(ごくっ、ごくっごくっ)・・・ふう~~」


(ガチャッ、ギーーーー)


「おかえり~、姉貴。

 (ぶんぶん)姉貴も飲むかい?」


「ん? 父さんかと思ったら愚弟じゃない。

 珍しいわね、今日はホテールさんの所じゃないの?」


「あはは、まあね・・・別に良いだろ?

 たまにはこっちに泊まったって。

 一応、俺にとっても実家なんだし」


「別に駄目だとは言って無いわよ。

 一応、お前の部屋もそのままだしね。

 まあ、稼げる様になってからは、地味な実家より

 豪華な方が良いって外に泊まりだしたのに

 どういう理由なのかなってね?」


「んーーー、なんだろね?

 何か今日はそういう気分なんだよ。

 あー、親父達はもう寝てるよ」


「ああ、そうなんだ」


(すたすたすた、カチャッ、ガタタッ)


「・・・まあ、いいけどね?

 (スッ)ほら、注ぎなさいよ。

 私も飲むんだからさ」


「はいはい、注ぎますとも姉貴ねえちゃん


(トクトクトク・・・)



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(コトン)


「(ぽわーん)ふうっ・・・それにしても

 今日の訓練は参加してよかったわよね~。

 久し振りにアーさん達と一緒に過ごせたし」


「だなー・・・ま、昼過ぎには帰っちゃったけどね。

 それでも、アーさんの模擬戦とか見れたのは

 本当に良かったよなー・・・あ~~~。

 でも、姉貴的には、会えた方が嬉しかったんだよね?

 うっひっひっひ・・・(にやにやにや)」


「(キッ!)そうだよっ! 何か悪いの!?

 ・・・はあ・・・まあ、でも、確かに。

 あの模擬戦見たら、参考になる! って思うけど。

 それ以上に、私達もまだまだだなって痛感するわね~~」


「だよな~~~、一流への道のりってのは

 本当、遠いなー、姉貴ー?」



 本当は、今日はあの3人・・・あー、4人なんだっけ?


 今度、アーさんに任された、アリ退治に連れてく訳だから


 彼らの動きを確認したついでに


 先輩として、ちょっと訓練つけてやろうかな!!


 ・・・なんて、最初は軽い気持ちだったんだけどね。


 あの模擬戦・・・あんなの見たら


 俺も姉貴も、一気に緊張感高まっちゃうよ。


 ヤバ過ぎるよ、あの模擬戦・・・内容濃すぎた。



「・・・それにしても、サブマスターのマリさんよ。

 マリさんって、あんなに凄かったのね・・・」


「うん、凄かったね・・・。

 美人で胸も大きかったし、スタイルも抜群。

 しかも子持ちの人妻とは思えないほど見た目若いし。

 男としてはやっぱり口説くべきだよね?」


「(じっ)・・・はいはい、そういう冗談はいいわよ?

 マリさんって、お前の好みとは真逆だもんね」


「ふっ・・・バレちゃったら仕方ない。

 さすがは姉貴だね! そう、その通り!!

 ・・・まあ、実際の所、見た感じだと

 そこらのAランク冒険者より強いよね? あの人。

 あの1戦見ただけも、分かるレベルだし」


「そうよねー。

 ・・・まあ・・・だからと言うか。

 だからこそ、余計にアーさんの戦い方・・・。

 んーー? 動きっていうのかしらね? 戦闘技術?」


「全部ひっくるめて、戦術で良いんじゃないかな?」


「(ぐでーーー)そうねー、戦術、戦術。

 それの高さを感じちゃうわよね。

 あと、そこまで到達できてない、私達の未熟さ?」


「そこは、意識しながら経験積むしか無いよ。

 アーさんも、前にそう言ってたんだし・・・」



 訓練場あそこに居た人達の間で


 何人が、正確に気づく事ができたんだろうか?


 模擬戦の相手をしたサブマスは、当然と言うか


 元々知ってた、・・・って感じだったけど


 その子達? 姉弟っぽいのは気付いて無い感じだった。


 ・・・あ、でも、アーさんの弟子になったユキちゃん!


 そう、あの凄く可愛い、超好みの子!!!


 一目で惚れて・・・直後に撃沈したけどね、色んな意味で。


 でも、俺もちょっと思ってきたんだよね。


 ・・・・・・男の娘でもいいんじゃないかなって。


 ・・・・・・・・・はっ!?


 違う違う! 違わないけど! そうじゃなく!!!?


 た、多分、あの子はかなり正確に見てたと思う。


 あの場で理解したのか、あの子だけ元々知ってたのか


 それは分からないけど、そういう目をしてた。


 ・・・肝心の3人とその他の子達は


 多分わかって無いだろうね。


 まあ、それなりに、参考になったり


 感じるものがあったみたいだから良いんじゃないかな。


 俺も姉貴も自分達の事が最優先だから


 そこまで面倒見きれないし。


 ・・・ちなみに、あのピンクの不思議生物ちゃんは


 よくわからない・・・何もかもね。



「(けたけた)あははは、分かってるわよ。

 はーーーーーーーー、1年間走り続けてきて

 やっと、Bランクでも上位に来れたかと思ったけど。

 本当、まだまだ、一流への道は遠いわね~~」


「だね・・・ま、俺達もそれが分かるぐらいには

 成長できたって事でいいんじゃないかな、姉貴。

 以前はそれすらも気付けなかったんだし」


「(ぼーー)まあ・・・そうねえ・・・?」


「うん? 姉貴、何か他に気になる事でもあったのか?

 ・・・あ! アーさんに養子が出来てた事!?」


「えっ? ・・・ま、まあ、それも気にはなるわね」


「違うのかい? じゃあ、何・・・?」


「・・・いえ、リマさんが・・・ね?」


「え? リマさん? そういえば、何故か居たね」


「・・・見た目、若返ってなかった?」


「・・・。

 ・・・・・・はっ?

 ・・・・・・・・・・・・・本当マジ?」


多分マジ・・・」


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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