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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
309/401

309 冒険者Aさんとピンクの不思議生物

あらすじ:相談にはのるけど、パーティの構成や隊列次第なので

     パーティ内で話し合って決めなさいとの最もな意見でした。


視点:外への興味で自分の事をすっかり忘れてた サンシターさん

『』:アルファさん


「・・・ところで、ずっと気にはなってたんですけど

 やっぱり、その子? って、モンスターなんですか?」


「だよな? 角と羽生えてるし、全身ピンク色だし」


「でも、パッと見ではそれ以外・・・。

 人間の子供と同じっぽいですよね?」


「そ、そういえばオヤビン!?

 アッシって・・・モンスターなんでヤンスか!?」


「って、何であんたが知らないのよ」


「えっ? 今まで疑問に思わなかったの? サンちゃん」


「実は俺も気にはなってたんだよね・・・姉貴もだろ?」


「・・・まあね」


『あー、サンちゃんはモンスターとちゃうでー?』


「「「「「違うのっ!?」」」」」


「(ガーーーン)違うんでヤンスかっ!?」


「いえ、あなたが一番驚いてどうするんです、サン。

 この間、ご主人様が教えてくださったでしょ?」


「す、すいませんでヤンス(しょぼん)」



 あ、あう・・・アネサンに怒られちゃったでヤンス。


 う、うーーーーーん、確か・・・。


 アッシって、登録はオヤビンのペット扱いで


 確か【グレーターデーモン】でヤンスよね?


 それで、お嬢様(マスター)の従者にしていただいて。


 でも種族は・・・えっとえっと・・・あっ!


 そうそう! 【ホーリーデーモン】でヤンスよ!


 それで、えっと【フンガー神様】の・・・?


 うう・・・やっぱり、よくわからないでヤンスよ。



『わははは! まーまー、怒らんでもええやんかミケ。

 サンちゃんの事情はちょっとややこしいからな~。

 な? 気にせんでええで、サンちゃん(なでなで)』


「(にへー)あ、ありがとうござますでヤンス、オヤビン」


「えっと・・・結局、その子はどういう扱いなんですか?

 アーさん達と一緒に行動してるって事は

 ギルドに登録してあるんですよね? リマさん?」


「え、ええ、そうですね。

 扱いとしましては・・・・・・アルファさんに

 {手懐けテイム}された【グレーターデーモン】ですね。

 そして、サクちゃんの{従者}として登録してます。

 ですよね? マリさん」


「ええ、そうよ~?(にっこり)」


「うん? 扱いとしては・・・?」


「それって・・・」


「あ、あの・・・?」


「そうなのよ~?(にっこり)」


「「「「「あ、はい・・・」」」」」


『わははは! まー、実際んとこはともかく。

 そーゆー事にしといてくれるか~?

 サンちゃんはサンちゃんや! な?(ぽんぽん)』


「(にへー)えへへ! よくわからないでヤンスけど

 オヤビンがおっしゃる通りなんでヤンスね!」


「(にこにこ)そ、そうだよ!

 サンちゃんは、わたしの大事な大事な

 えっと、従者さんなんだもん!(ぎゅっ)」


「(あわあわ)ま、お嬢様(マスター)~~!?」



 あうあう!!?


 よ、よくわからないでヤンスけど!?


 で、でも、とにかく嬉しいでヤンス!!


 オヤビンもお嬢様(マスター)も、アネサンも。


 何でアッシみたい、アッシみたいなのに


 みんな優しくしてくれるんでヤンスか!?


 あうあうあうあうあうあうあうあう!!!



「・・・・・・ああっ・・・尊い(ぽわーん)」


「(ぼそぼそ)・・・お、おい、姉貴。

 リマさんが今まで見た事の無い表情で・・・」


「(ぼそぼそ)しっ!! 黙ってなさい、愚弟」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「うーん・・・なるほどなー。

 あの、この間調査したダンジョンの主・・・。

 えっと、【グレーターデーモン?】 でしたっけ?

 伝説に出てくる様なモンスターじゃないけど

 あはは、こんなに賢いんだ・・・」


「そうだな・・・って言って良いのか

 よくわかんねえけど、確かになぁ。

 あんだけ、危険な罠だらけにできるんだもんな

 【グレーターデーモン?】 って凄ぇのな?」


「そうかー・・・うんうん、そうだよねー。

 【グレーターデーモン?】って

 名称に頭に{上位のグレーター}って

 ついてるだけの事はあるよねー。

 ダンジョンのボスなんてしてたんだもんね。

 でも、こんな可愛い子供だと思わなかったよ」


「(うんうん)誰もそのまま信じてませんわね~。

 ですわよねー、むほほほほほ!」


「あはは・・・。

 でも、前はどうだったか知らないですけど

 今のサンちゃんは良い子だと思いますよ!

 うん、私は気に入ってるよ?(なでなで)」


「(じーん)うう、モブコしゃん」


『まー、それはそーとしてなー。

 俺もサンちゃんと色々試してみたんやけど。

 結構色んな能力持っとったわ~』


「そ、それはそうとして・・・」


「さすが、アーさん・・・動じない・・・」



 あっ、そうなんでヤンスよね。


 ご飯の前とか、空いた時間なんかに


 オヤビンが色々と試してくれてたんでヤンス。


 まあ、どんな結果だったのかは


 アッシ自身はよくわかってないんでヤンスけど。



「あらあら~? そうなんですか~?

 詳しくは、後で聞かせて貰いますけど

 例えばどんなのが有るんですか~?」


『せやなー・・・とりあえず1つ挙げるとしたら

 【吐息ブレス】やな、口から吐くやつ。

 これは、ビックリしたってゆーか、感心したわ~』


「へ? 口からの【吐息ブレス】?」


「へえ? アーさんがビックリって珍しい」


「でも、確か【吐息ブレス】って

 使えるモンスター多いし、そこまでですか?」


「そ、そうなんだか? リマさん?」


「ええ、そうですね。

 割と定番と言っても過言では有りませんけど。

 ・・・ですが、アルファさんが驚くと言う事でしたら

 どうせきっと、普通では無いんだと思いますよ?」


「う~~~~~ん、このメガネさんの

 ご主人様への厚い信頼感!!」


『わははは! さすが俺のリッちゃん!

 そんなに俺の事、信頼してくれてたんやな~?

 んも~、照れてまうやんか~~!(くねくね)』


「・・・・・・はいはい・・・で?

 何の【吐息ブレス】ですか?(にっこり)」


「ひえっ!?」


「笑ってるのが余計にこわっ!!?」


『わはは! リッちゃんのレア表情ごちそうさんや!

 そんでな、火とか氷とか定番のは無かったんやけど』


「「「「「「「えっ?」」」」」」」


「定番のが無かったって・・・」


「あらあら~?」


『{眠り}{麻痺}{闇}{高熱}{聖}

 今んとこ確認できたんが、この5種類やな!』


「「「「「えええっ!?」」」」」


「うわぁ・・・」


「何それ! 凄い!」


「いや{聖}って何ですか!?

 えっ!? 【デーモン】なんですよね?」


「・・・{高熱}ってどんな効果なんです? 先生」


「おいおい!? ケベック・・・お前の存在価値・・・」


「言わないでよ! 僕も今同じ事を考えちゃったよ!!」


『わははは! どーや! サンちゃんは凄いやろ~』


「(にこにこ)はい! ととさま!

 サンちゃんすごいね!!(なでなで)」


「(にへー)えへへ~、うれしいでヤンス!」


(ザワザワザワ)


「うーん・・・これは、しばらく収拾つきませんわね」


「あらあら~、大変ね~~」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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